輝元出頭人

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毛利輝元

輝元出頭人(てるもとしゅっとうにん)とは、豊臣政権期において毛利輝元を支えた側近。以下の5人を指す。

輝元は朝鮮から帰国した文禄2年(1593年)8月以降、榎本元吉、佐世元嘉、二宮就辰、堅田元慶、張元至の5人に毛利氏の中央行政を担わせた。これにより、輝元は豊臣期末、自らを頂点とし、輝元出頭人が領国統治を主導するという、一元的支配を構築することを可能とした[1]

また、この5人は様々な出自や経歴を持つ人物たちで、出自や家格にとらわれず能力評価に基づいて人材登用を図る輝元の姿勢が窺える。

脚注[編集]

  1. ^ 光成準治 2016, p. 311.

参考文献[編集]

  • 光成準治『毛利輝元 西国の儀任せ置かるの由候』〈ミネルヴァ日本評伝選〉2016年5月10日。ISBN 462307689X 

関連項目[編集]