近代秀歌
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『近代秀歌』(きんだいしゅうか)とは、1209年(鎌倉時代前期)に源実朝の依頼に応じた藤原定家によって書かれた歌論書である。「詠歌口伝(えいがくでん)」とも呼ばれる。
形式
[編集]前後半で内容が異なる。前半は和歌史に対する批評をし、良い和歌を詠む方法のひとつとして本歌取り論を展開している。また、後半は秀歌の例を挙げている。群書類従に収められた流布本では27首だが、岩波文庫の『中世歌論集』(1934年)に収められた定家自筆本では68首が挙げられている。[1]和歌は源経信、源俊頼、藤原基俊、藤原顕輔、藤原清輔、藤原俊成ら当時の6人の歌人の和歌の内、特に秀でているとされるものである。[2]
内容は簡潔で要点も分かりやすく書かれており、定家の歌論を研究する上で非常に重要な作品になっている。
脚注
[編集]- ^ 岩波文庫「中世歌論集」解題
- ^ ブリタニカ国際大百科事典『近代秀歌』
参考文献
[編集]- ブリタニカ国際大百科事典『近代秀歌』
- 百科事典マイペディア『近代秀歌』
- 岩波文庫『中世歌論集』解題