言語新作
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(造語症から転送)
言語新作(げんごしんさく、英: neologism[1])または造語症(ぞうごしょう)とは、造語(新語)や口から出まかせな言葉の使用[2]、いくつかの語や語の一部から新語が合成される症状[1]。精神医学・臨床心理学上は、統合失調症に多い症状とされる[1][3]。
概要
[編集]『南山堂医学大辞典』によると、言語新作/造語症に見られる新語は、私的な意味または音声を持っており、日常的な言語の規範から外れている[1]。それらは無意味であったり、通常の言語に適さない新しい体験
を表現していたりする[1]。多くの場合この症状は、心理的・意味的な圧縮を含んでいる[1]。なお分裂言語症
(ドイツ語: Schizophasie)は、言語新作などの言語的異常を特徴とする[1]。
『カウンセリング辞典』における医学博士・精神医学者の山中康裕[4]の解説によれば、言語新作/造語症という用語は他人には通じない,まったく個人的に特殊な意味や音声を持つことばを造り出したり,ことばを違った概念を表すのに用いること
を指す[3]。この症状は、思考が障害されて起こる発話異常の一種とされる[3]。
症例
[編集]以下は山中康裕が挙げた症例:
関連項目
[編集]- 言語障害 - コミュニケーション障害
- 言葉のサラダ/ワードサラダ
- 精神病#症状
- 統合失調症
脚注
[編集]出典
[編集]参考文献
[編集]- 南山堂「言語新作」『南山堂医学大辞典』(2刷)南山堂、2015年。ISBN 978-4-525-01080-5。
- 日本国語大辞典 第二版 編集委員会、小学館国語辞典編集部「言語新作」『日本国語大辞典』 五巻(第二版第一刷)、小学館、2001年。ISBN 978-4-09-521005-6。
- 山中, 康裕「言語新作」『カウンセリング辞典』(新装版第1刷)ミネルヴァ書房、2020年。ISBN 978-4-623-09018-1。