遊ちゃん
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遊ちゃん(ゆうちゃん)は大阪市の水族館である海遊館で代々飼育展示されているメスのジンベエザメの愛称。公募で遊(ゆう)と名付けられ[1]、「遊ちゃん」の愛称で知られる[2]。
初代
[編集]初代の遊ちゃんは1990年(平成2年)7月の海遊館オープン前に、沖縄で収集され移送された個体である[3]。1998年(平成10年)11月に亡くなった[3]。体長は太平洋水槽への搬入時には4メートル7センチ、1998年11月に亡くなった時は7メートル76センチになっていた[3]。
その後は高知県の太平洋沿岸の漁の定置網に入網したジンベエザメ(全長4 - 5メートル以下)を、港の生け簀や海遊館海洋生物研究所以布利センター(高知県土佐清水市)で餌付けし、健康チェックを行ってから海遊館に移送するようになった[3]。大型の個体の場合は、全長の測定や性別の確認を行った後に海に放されている[3]。
2代目
[編集]2代目の遊ちゃんは1998年(平成10年)7月に高知県土佐清水沖の定置網にかかった個体で、2000年(平成12年)6月に海遊館の太平洋水槽に搬入された[4]。
体調不良となり、2007年(平成9年)9月7日夜に海遊館から搬出され、同9日からは海遊館海洋生物研究所以布利センターで飼育されていた[4]。海遊館太平洋水槽での飼育日数は2505日[4]。同年9月13日に亡くなった[4]。
4代目
[編集]2024年(令和6年)8月時点で海遊館で展示されている遊ちゃんで4代目である[5]。2014年(平成26年)から海遊館で展示されている[6]。
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ “大阪市の水族館 ジンベエザメ“入れ替え”プロジェクト”. NHK (2024年10月3日). 2024年11月6日閲覧。
- ^ “広報とさしみず 2001年8月号 No.334”. 土佐清水市. p. 3 (2001年8月). 2024年11月6日閲覧。
- ^ a b c d e 西田清徳「やわらかい骨を持つ魚の話(軟骨魚類博物誌)【10】」『海遊館機関誌かいゆう』第22巻、海遊館、2019年、17-30頁。
- ^ a b c d “療養中「遊ちゃん」死ぬ”. 産経新聞ENAK (2007年9月13日). 2024年11月6日閲覧。
- ^ “海遊館のジンベエザメは現在何匹?名前や大きさや餌やりの時間についても”. 楽天(楽天で楽しむ子連れ旅行) (2024年9月). 2024年11月6日閲覧。
- ^ “大阪・海遊館のジンベエザメ「海」が海へ…新たに1頭が仲間入り”. デイリースポーツ (2024年9月27日). 2024年11月6日閲覧。