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『那須記』(なすき)は、水戸藩領の下野国武茂(現在の栃木県那珂川町)の庄屋であった大金重貞が、延宝年間(1673年 - 1680年)に著した書物。全16巻。下野国の名族那須氏の歴史について、軍記物風に記されている。ただ、歴史的事実とは異なる民間伝承(言い伝え)の類いが多々含まれており、「歴史書」として正確とは言い難い記述も目立つが、那須氏を知る上で代表的な資料の一つに挙げられる。