郭福禄
郭 福禄(クァク・ポンノク、朝鮮語: 곽복록/郭福祿、1922年2月28日[1] - 2011年5月28日)は、大韓民国の教授、ドイツ文学者。本貫は玄風郭氏[2]。西江大学校人文科学研究所長・文科大学長・名誉教授。韓国独文学会長、初代韓国ゲーテ協会長を歴任[3]。
経歴
[編集]日本統治時代の咸鏡北道城津郡(現・朝鮮民主主義人民共和国金策市)出身。1948年にソウル大学校文理科大学独語独文学科を卒業後渡米し、1952年にアズベリー神学校で宗教教育修士取得、1955年にシカゴ大学大学院で文学修士取得、その後渡独し、1956年にフライブルク大学で修学後、1960年にヴュルツブルク大学で文学博士取得。帰国し、1961年から1964年まで成均館大学校独文科教授、1964年から1966年までソウル大学校文理科大学独文科教授、1966年より西江大学(のちの西江大学校)・西江大学校人文大学独文科教授・人文科学研究所長・文科大学長を歴任、1987年より同校名誉教授。1987年から1988年まで崇実大学校特別待遇教授。このほか、駐韓ドイツ大使館顧問、韓独協会総務、国際ペンクラブ韓国本部事務局長・専務理事、韓国独文学会長、初代韓国ゲーテ協会長などを務めた[1]。2011年に心臓病により死去、享年89[4]。
活動
[編集]1976年に東西文化社より『魔の山』の翻訳書を出版したことにより、1977年に国際ペンクラブ韓国本部の第17回翻訳文学賞を受賞した[5][1]。1982年にはヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテが死後150年となったことを記念して発足した韓国ゲーテ協会の会長に就任し[6]、1999年にゲーテが生誕250周年を迎えたことから翻訳を始め、2007年に東西文化社より韓国語において初の完訳書である『ゲーテとの対話』を出版した[7]。
賞勲
[編集]※国名の記載のないものは自国における受賞。
1977年 国際ペンクラブ韓国本部 第17回翻訳文学賞(該当作品 東西文化社『魔の山』)[5]
1987年 国民勲章柘榴章など
脚注
[編集]- ^ a b c “독일문화 - 교수진”. 西江大学校. 2024年9月24日閲覧。
- ^ “정복규의 한국 성씨를 찾아서 57-현풍곽씨(玄風郭氏.포산)”. se-cu.com. 신아일보 (2012年8月21日). 2024年9月28日閲覧。
- ^ 수정: 2011-06-01 15:32:19, 입력: 2011-06-01 10:58:00. “한국 독문학 1세대 곽복록 서강대 명예교수 별세” (朝鮮語). 부산일보. 釜山日報. 2024年9月24日閲覧。
- ^ “한국 독문학 1세대 곽복록 교수 별세 | 연합뉴스”. 聯合ニュース. 2024年9月24日閲覧。
- ^ a b “국제PEN한국본부 번역문학상 수상자 명단(1~41회) - 역대 PEN 문학상”. www.penkorea.or.kr. 国際ペンクラブ韓国本部. 2024年9月25日閲覧。
- ^ “郭福祿(곽복록)교수 會長(회장)에 한국 괴테協會(협회)발족”. NAVER Newslibrary. 2024年9月28日閲覧。
- ^ “곽복록 교수, ‘괴테와의 대화’ 완역” (朝鮮語). KBS 뉴스. 2024年9月25日閲覧。