鄭景斗
チョン・ギョンドゥ 鄭景斗 | |
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生誕 |
1960年[1] 韓国慶尚南道晋州市[2][3] |
第46代 国防部長官 | |
内閣 | 李洛淵 |
在任期間 | 2018年9月21日 - 2020年9月18日 |
大統領 | 文在寅 |
在任期間 | 2017年8月20日 - 2018年9月21日 |
大統領 | 文在寅 |
在任期間 | 2015年9月17日 - 2017年8月8日 |
大統領 | 朴槿恵 |
軍事経歴 | |
所属組織 | 韓国空軍 |
軍歴 | 1982年 - 2018年 |
最終階級 | 大将 |
鄭 景斗(チョン・ギョンドゥ、정경두)は、大韓民国の空軍軍人、政治家。第35代空軍参謀総長、第40代合同参謀議長、第46代国防部長官。最終階級は空軍大将。
職種は飛行(戦闘機操縦士[4])。日本の航空自衛隊幹部学校に留学の経験がある。第35代空軍参謀総長を経て、2017年8月20日より第40代合同参謀議長に就任し、韓国国軍最高位の軍人となった。海軍出身の宋永武国防長官と共に、韓国軍創設以来初めて非陸軍出身者が制服組トップ・国防相の2大要職をすべて占めた[5][6]。2018年8月の内閣改造にて宋永武の後任となる国防長官に指名された[7]。国会の人事聴聞会を経て[8]、同年9月21日、第46代国防部長官に就任した[9][10]。
学歴
[編集]- 1978年:慶尚南道晋州市における大亜高等学校卒業[11]
- 1982年:韓国空軍士官学校30期卒業[11]
- 1995年:日本航空自衛隊幹部学校指揮幕僚課程(CSC)修了[11]
- 2002年:韓南大学校経営学碩士修了[11]
- 2005年:日本航空自衛隊幹部学校幹部高級課程(AWC)修了[11]
- 2012年:忠南大学校平和安保大学院高位政策課程修了[11]
軍歴
[編集]- 1982年:大韓民国空軍に入隊。
- 2002年:国防部戦力計画担当官室[4]
- 2004年12月:大佐昇進[1]
- 2006年12月:空軍本部戦力所要処長[1]
- 2008年12月:空軍士官学校生徒隊長[11]
- 2009年4月:准将昇進[1]
- 2009年11月:第1戦闘飛行団長[11]
- 2011年5月:国防部鶏龍台勤務支援団長[11]
- 2011年11月:少将昇進[1]、空軍本部戦略企画参謀本部長[11]
- 2013年4月:南部戦闘司令官[11]
- 2014年4月:中将昇進[1]、空軍参謀次長[11]
- 2015年4月:合同参謀本部戦略企画本部長[11]
- 2015年9月:大将昇進[1]、空軍参謀総長[11]
- 2017年8月:合同参謀議長[11]
- 2018年8月:国防長官(指名)[7][8]
- 2018年9月:国防長官に就任[9]
発言
[編集]韓国海軍レーダー照射問題
[編集]2018年に発生した韓国海軍レーダー照射問題を受けて、韓国国防部は日本側から低空飛行による威嚇を4回受けた主張。これに沿って2019年1月26日、鄭景斗は釜山海軍作戦司令部を訪問した際に威嚇飛行を取り上げた上で、「日本は威嚇を認めるどころか、韓国海軍によるレーダー照射を主張し韓国側に謝罪を求めている。これは友好国に対する非常識な言動だ」と非難した[12][13]。
GSOMIA(日韓秘密軍事情報保護協定)関連
[編集]2019年8月19日、日韓関係が悪化する中に来韓したマーク・エスパー、アメリカ合衆国国防長官と会談。エスパーは、来韓する前に日韓秘密軍事情報保護協定の継続の重要性、必要性についてコメントしていたが、鄭景斗は会談の冒頭から日本政府による韓国向け輸出管理(キャッチオール規制)の厳格化措置について批判し、意見を噛合わせることはなかった[14][15]。同年8月22日、韓国政府は日韓秘密軍事情報保護協定の破棄を発表した。
2019年9月5日、韓国国会予算決算特別委員会全体会議の中で、日韓秘密軍事情報包括保護協定に触れ、「リアルタイムの軍事的効用価値はない」と評価した[16]。
2019年11月17日、訪問先のバンコクで河野太郎防衛大臣と日韓秘密軍事情報包括保護協定に関する会談を行ったが平行線をたどった。会談後の記者会見では「日本の輸出規制措置で、安全保障上の信頼が損なわれたので、協定終了を決めるほかなかった」と語っている[17]。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g “Chief of Staff Biography” [参謀総長略歴] (英語). 大韓民国空軍. 2017年8月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年8月21日閲覧。
- ^ 김종현 (2015年9月15日). “진주 출신 정경두 공군참모총장 내정” [空軍参謀総長に晋州出身の鄭景斗氏が内定] (韓国語). 慶南道民日報. 2017年8月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年8月23日閲覧。
- ^ 김응삼 (2017年8月20日). “진주출신 정경두 합참 의장 취임” [晋州出身の鄭景斗氏が合参議長に就任] (韓国語). 慶南日報. 2017年8月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年8月20日閲覧。
- ^ a b 손효주 (2017年8月9日). “정경두 합참의장 내정자는… 전투기 2800시간 비행한 베테랑 조종사” [鄭景斗合参議長内定者は...飛行時間2800時間のベテラン操縦士である] (韓国語). 東亜ドットコム. 2017年8月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年8月25日閲覧。
- ^ Mi Yeon Kim (2017年8月21日). “Impact Player: Jeong Kyeong Doo” [インパクト・プレイヤー 鄭景斗] (英語). 戦略国際問題研究所. 2017年8月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年8月28日閲覧。
- ^ Ser Myo-ja (2017年8月9日). “Moon replaces 7 out of 8 generals” [文在寅が大将8人のうち7人を交代した] (英語). 中央日報. 2017年8月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年8月28日閲覧。
- ^ a b “장·차관급 인사발표” [長官·次官級人事発表] (韓国語). 青瓦台 (2018年8月30日). 2018年9月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月31日閲覧。
- ^ a b “国防相・社会副首相兼教育相ら5閣僚を交代=韓国” (日本語). 聯合ニュース. (2018年8月30日). オリジナルの2018年9月10日時点におけるアーカイブ。 2018年8月31日閲覧。
- ^ a b “장관약력” [長官略歴] (韓国語). 大韓民国国防部. 2018年9月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年9月21日閲覧。
- ^ “韓国国防相に鄭景斗氏=知日派の軍制服組トップ”. 時事通信社. 2018年9月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年9月21日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “프로필” [プロフィール] (韓国語). 大韓民国合同参謀本部. 2017年8月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年8月21日閲覧。
- ^ “「威嚇飛行」に強力対応を=日本の言動「非常識」-韓国国防相”. 時事通信社 (2019年1月26日). 2019年1月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月26日閲覧。
- ^ “レーダー照射、韓国国防相 強い対応を指示”. TBSニュース (2019年1月27日). 2019年1月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月27日閲覧。
- ^ “「GSOMIAは重要」米が韓国に継続要請か”. 読売新聞 (2019年8月9日). 2019年8月27日閲覧。
- ^ “日韓軍事情報協定、進展なく 米国防長官、韓国大統領と会談”. 日本経済新聞 (2019年8月9日). 2019年8月27日閲覧。
- ^ “韓国国防部長官「GSOMIA、リアルタイムの軍事的効用価値はない」”. 中央日報 (2019年9月6日). 2019年9月8日閲覧。
- ^ “防衛相会談、日韓軍事情報協定で平行線 鄭氏「日本が信頼損なった」”. 時事通信 (2019年11月17日). 2019年11月17日閲覧。
公職 | ||
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先代 宋永武 |
国防部長官 第46代:2018.9.21 - 2020.9.18 |
次代 徐旭 |
軍職 | ||
先代 李淳鎮 |
合同参謀議長 第40代:2017.8.20 - 2018.9.21 |
次代 朴漢基 |
先代 崔且圭 |
大韓民国空軍参謀総長 第35代:2015.9.17 - 2017.8.8 |
次代 李旺根 |