野田宣雄
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野田 宣雄(のだ のぶお、1933年12月4日 - 2020年12月29日[1])は、日本の政治学者・歴史学者。専門はドイツ政治史。学位は、文学博士(学位論文「教養市民層からナチズムへ-比較宗教社会史のこころみ」)。京都大学名誉教授。
略歴
[編集]岡山県岡山市生まれ。京都大学文学部西洋史学科卒業、会田雄次の指導を受けた。同大学院博士課程中退、ベルリン自由大学留学を経て京都大学助手となり、京都大学教養部助教授・教授を経て、京都大学法学部教授。
1990年「教養市民層からナチズムへ-比較宗教社会史のこころみ」で文学博士の学位を取得。保守派評論家として論壇誌にも執筆・対談し、1995年「文明衝突時代の指導者」で読売論壇賞受賞。1997年定年退官、名誉教授、南山大学総合政策学部教授を務めた。
浄土真宗の僧侶で、滋賀県東部の日野町にある東本誓寺住職でもあった。
著書
[編集]- 『大世界史24 独裁者の道』文藝春秋、1969年
- 『ヒトラーの時代』講談社学術文庫(上下)、1976年/文春学藝ライブラリー(文庫 全1巻)、2014年。
- 『20世紀の政治指導』中央公論社〈中公叢書〉、1976年
- 『教養市民層からナチズムへ――比較宗教社会史のこころみ』名古屋大学出版会、1988年
- 『ドイツ教養市民層の歴史』講談社学術文庫、1997年。抄版
- 『歴史の危機』文藝春秋、1992年
- 『歴史に復讐される世紀末――民族・宗教の回帰の時代をどう生きるか』PHP研究所、1993年※
- 『文明衝突時代の政治と宗教』PHP研究所、1995年※。読売論壇賞受賞
- 『二十世紀をどう見るか』文春新書、1998年
- 『歴史をいかに学ぶか――ブルクハルトを現代に読む』PHP新書、2000年※
- 『二十一世紀をどう生きるか――「混沌の歴史」のはじまり』PHP新書、2000年※
- 『「歴史の黄昏」の彼方へ――危機の文明史観』[2] 千倉書房、2021年
- ※は電子書籍で再刊
共著
[編集]- (飯田収治・中村幹雄・望田幸男)『ドイツ現代政治史――名望家政治から大衆民主主義へ』(ミネルヴァ書房、1966年)
- (会田雄次・中村賢二郎・望田幸男)『世界の中の日本百年』(文藝春秋、1967年)
- (鳥海靖・高坂正堯)『変貌する現代世界 人類文化史7』(講談社、1973年)
- (上山春平・五百旗頭真・中西輝政)『20世紀の戦争――封じられた平和の祈り』(読売新聞社、1998年)
編著
[編集]- 『西洋史 (9) 19世紀のヨーロッパ』(有斐閣、1980年)
- 『西洋史 (10) 20世紀のヨーロッパ』(有斐閣、1980年)
- 『よみがえる帝国――ドイツ史とポスト国民国家』(ミネルヴァ書房、1998年)
- 『検証 歴史を変えた事件――悲劇はなぜ起きたのか』(TBSブリタニカ、2001年)、10名の論考
- 『新世界史 新課程 近代・現代編』(前川貞次郎・堀越孝一共編、数研出版、2004年)