金井圓
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金井 圓(かない まどか、1927年6月5日 - 2001年7月7日)は、日本の歴史学者。専攻は日本近世史。特に近世から近代にかけての対外交流史関係の著作が多い。
経歴
[編集]長野県東筑摩郡里山辺村(松本市)出身。旧制岡谷市立中学(現在の長野県岡谷南高等学校)を経て、1948年旧制松本高等学校文科乙類卒業、1951年東京大学文学部国史学科卒業。1956年同大学院人文科学研究科中退。1951年東京大学史料編纂所に入所、1962年助手、1971年助教授、1976年教授、1987年「日蘭交渉史の研究」で東大文学博士。1988年定年退官、名誉教授。
著書
[編集]- 『藩政』 至文堂「日本歴史新書」 1962、増補版1966
- 『お船の話』舟倉建設委員会編 湯の原町会 1975
- 『藩制成立期の研究』 吉川弘文館 1975
- 『お雇い外国人17 人文科学』 鹿島出版会 1976。全17巻
- 『トミーという名の日本人 日米修好史話』 文一総合出版 1979
- 『近世大名領の研究-信州松本藩を中心として』 名著出版 1981
- 『日蘭交渉史の研究』 思文閣出版 1986
- 『江戸西洋事情』 新人物往来社 1988
- 『対外交渉史の研究 開国期の東西文化交流』 有隣堂 1988
- 『地方史のとびらを開く 随筆・信州と私』 北樹出版「フマニタス選書」 1989
- 『近世日本とオランダ』放送大学教育振興会 1993
- 『三浦按針 初期日欧交流の架け橋』横須賀市 2001
- 『土芥寇讎記(新装版)』(校注)吉川弘文館 2022 ISBN 9784642015851
共著編
[編集]- 『日本歴史の図鑑』 児玉幸多・下川逸雄共著 小学館 学習図鑑シリーズ 1956
- 『総合地方史大年表』 岡山泰四共編 人物往来社 1967
- 『神奈川の写真誌』全5巻、石井光太郎共編 有隣堂 1970-1971
- 『日本の社会文化史 総合講座 2 封建社会』責任編集 講談社 1974
- 『わが父はお雇い外国人 加藤政子談話筆記 L・リース書簡集』 吉見周子共編著 合同出版 1978
- 『松本城-その歴史と見どころ』編著 名著出版 1984
訳書
[編集]- ブラッドレイ・スミス『美と日本人の歴史』永井信一共訳 文藝春秋新社 1964
- ジョージ・サンソム『西欧世界と日本』 平川祐弘、芳賀徹、多田実共訳 筑摩書房〈筑摩叢書〉全2巻 1966/ちくま学芸文庫 全3巻 1995
- 『土芥寇讎記』(校注、史料叢書:人物往来社 1967、新人物往来社 1985/吉川弘文館 2023)
- ジョン・レディー・ブラック編『みかどの都 "ザ・ファー・イースト"の世界』広瀬靖子共編訳 桃源社〈桃源選書〉 1968
- 『描かれた幕末明治 イラストレイテッド・ロンドン・ニュース日本通信1853-1902』雄松堂出版 1973、編訳
- A.M.クレイグ/D.H.シャイヴリ編『日本の歴史と個性 現代アメリカ日本学論集』(本山幸彦、芳賀徹共監訳)ミネルヴァ書房 1973-1974
- O.M.プール『古き横浜の壊滅 アメリカ人の震災体験』有隣堂<有隣新書> 1976
- オリヴァー・スタットラー『下田物語』社会思想社<現代教養文庫> 全3巻 1983。訳者代表
- 「上 アメリカ総領事ハリスの着任」「中 玉泉寺領事館と奉行所の確執」「下 総領事ハリスの江戸への旅行」