金晶
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金 晶(きん しょう、1981年10月 - )は、中国の安徽省合肥市出身の女子車いすフェンシング選手[1]。2008年にフランスのパリで行われた2008年北京オリンピックの聖火リレーでは政治的な抗議が巻き起こる中で聖火ランナーを務めた。
ABCニュースによれば、多くの抗議者が金晶からトーチを奪おうとしたもののほとんどがパリ警察に取り押さえられた。近づいてきた一人のチベット人の抗議者によってトーチが奪われそうになったことがあったものの、金晶は身を投げ出して守り抜くことに成功した[2]ことから国内で一躍名声を得た[3]。
しかし、中国国内でフランスへの不満が高まったことから行われたフランスのスーパーマーケットチェーンのカルフールに対する不買運動に対しては反対を表明したため、中国国内のネット上の掲示板などでは批判が集まった[4][5][6]。ヨーロッパ国内のメディアは「金晶が行った行為はただのやらせで、中国国民のナショナリズムに火をつけ、プロパガンダ行為に利用したのではないか」との見方を示している[7][8]。
出典
[編集]- ^ Chang Guoshui and Xiang Lei (2008年4月10日). ““最美火炬手”原是合肥女孩!” (Simplified Chinese). Anhuinews.com. 2008年4月15日閲覧。
- ^ Emma Graham-Harrison (2008年4月11日). “Disabled Torch Bearer Becomes Chinese Hero”. ABC News. 2008年4月14日閲覧。
- ^ Sally Huang (2008年4月11日). “Olympic Torch Relay”. Yahoo News. 2008年4月14日閲覧。
- ^ “"China vor den Olympischen Spielen. Der Hass trifft selbst die Helden"” (German). Sueddeutsche Zeitung (2008年4月18日). 2008年4月22日閲覧。
- ^ “"Hero to Traitor: The Difference a Day Makes"” (English). China Digital Times (2008年4月19日). 2008年4月23日閲覧。
- ^ “金晶姑娘呼吁网友别抵制家乐福,被打成汉奸” (Chinese simplified) (2008年4月18日). 2008年4月21日閲覧。
- ^ "Jin Jing, la handicapée médaille d'or de la guerre des images", Marianne, April 26, 2008, p.22
- ^ “The Associated Press: China's Olympic torch defender speaks out”. ap.google.com. 2008年5月1日閲覧。