釣島海峡
(釣島水道から転送)
釣島海峡周辺
釣島海峡(つるしまかいきょう)は、瀬戸内海西部斎灘(安芸灘)と伊予灘を隔てる海峡[1]。釣島水道とも。
愛媛県松山市の沖合にある興居島(ごごしま)と中島との間にある。瀬戸内海の本線航路があり、ここから中島西方の怒和島(ぬわじま)との間にあるクダコ水道を北上すると、広島湾(山口県岩国沖)に入ることができる。
旧海軍呉鎮守府が広島県呉市に置かれていた当時、連合艦隊の艦船は多くクダコ水道と釣島海峡を通過して伊予灘から豊後水道経由で外洋に出た。
海難事故[編集]
- 1932年(昭和7年)8月16日 - 「日福丸」と「日出丸」(ともに船種、トン数不詳)が衝突して「日福丸」が沈没。乗員19人が死亡[2]。
- 1977年(昭和52年)4月 - 釣島海峡を航行中の貨物船とタンカーが衝突、パナマ船籍の「アストロ・レオ号」が炎上した。また、同船から1600kl以上の原油が流出、半分以上は火災により燃焼したが、残りは海峡内に広がった[3]。
脚注[編集]
- ^ 瀬戸内海の水道について 海上保安庁
- ^ 日外アソシエーツ編集部 編『日本災害史事典 1868-2009』日外アソシエーツ、2010年9月27日、36頁。ISBN 9784816922749。
- ^ 「流出総量は千六百キロリットル ア号原油 三百五十キロリットル海汚す」『朝日新聞』1977年(昭和48年)4月8日朝刊、13版、23面