鈴木伸一 (哲学者)
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鈴木 伸一(すずき しんいち、1934年 - )は、日本の哲学者。駿河台大学名誉教授。
人物・来歴
[編集]1958年に東京大学文学部を卒業後、1964年まで同大学大学院人文科学研究科博士課程で倫理学を専攻した。
1964年から熊本大学へ講師として着任し、1977年に教授に昇格した。
1988年に創立期であった駿河台大学の教授となる。同大学で法学部長を務めた後に、初代現代文化学部長に就任し、生物学者の吉田邦久などと同学部の創設に寄与した。後に駿河台大学名誉教授を授与される。
日本倫理学会、西日本哲学会、国際フォイエルバッハ学会に所属し、ドイツ哲学から倫理学や法哲学、芸術論を研究した。
論文
[編集]- 「ヘーゲルとギリシア悲劇(二)-『自然法論文』の国家論-」(駿河台大学論叢26, 2002)
- 「ヘーゲルとギリシア悲劇(一)-『キリスト教の精神とその運命』における運命との和解」(駿河台大学論叢22, 2001)
- 「アンティゴネーの嘆きとは何か」(駿河台大学論叢20, 2000)
- 「ヘーゲルにおける自己意識存立の根拠の問題」(駿河台大学論叢17, 1998)
- 「L.フォイエルバッハの法思想」(駿河台大学論叢15, 1997)
- 「ヘルダーリン試論-芸術創造の史的基礎づけ-」(駿河台大学論叢12, 1996)
- 「フォイエルバッハの人間学と倫理学」(駿河台大学論叢10, 1995)
- 「道元の超越的思惟とL・フォイエルバッハの宗教批判」(比較思想研究18, 1991)
- 「フォイエルバッハと道元禅の思惟」(社会思想史の窓71, 1990)
- 「ヘーゲルの「自然法論文」とルソーの「社会契約論」」(文学部論叢22, 1987)
- 「フォイエルバッハのヘーゲル批判-『ヘーゲル哲学批判のために』における<初端>の問題」(文学部論叢18, 1986)
- 「フォイエルバッハの≪人間学≫における認識と実践の問題」(法文論叢38, 1976)
- 「フォイエルバッハの<人間学>における歴史構想-知の歴史適合性の問題-」(理想493, 1974)
- 「フィヒテの対立者としてのフォイエルバッハ」(倫理學年報21, 1972)
- 「モーゼス・ヘスの歴史理論」(法文論叢30, 1972)
- 「モーゼス・ヘスにおける共同体の原理」(法文論叢27, 1970)
- 「初期マルクスとフォイエルバッハ-『経済学・哲学』手稿をめぐって-」(法文論叢22, 1967)
- 「マルクスの卒業論文における哲学的立場」(法文論叢19, 1966)
- 「カントの「永遠平和論」」(理想369, 1964)
参考文献
[編集]- J-GLOBAL - 2011年4月21日閲覧。