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銭洲海嶺

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
伊豆七島と銭洲海嶺付近の海底地形図
海底地形図に示す銭洲海嶺の位置
(海上保安庁J-EGG500データ)

銭洲海嶺(ぜにすかいれい)とは、伊豆諸島新島式根島神津島周辺から南西方向へ連なる海底の高まり(広義の海嶺)である。この海嶺の北西側は石廊海底谷および南海トラフと接している。南東側斜面には海嶺と平行に、複数の逆断層が発達している[1]。また、石廊崎の南方およそ70kmの地点では海嶺の一部が海面上に突き出しており、銭洲と呼ばれている。

主な地形

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全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML
名称 標高 地図 説明
大室ダシ -28m 北緯34度32分48秒 東経139度26分30秒 伊豆大島の南端より南南東約13kmに位置する最浅水深28mの浅瀬、及びその周囲にある水深150m以浅程度の島棚。島棚の中央部に1×0.5kmの海穴(大室海穴)があり、活火山火口と推定されている。
新島ウラノ瀬 -66m 北緯34度26分秒 東経139度25分秒 新島の北端より東約12kmに位置する最浅水深66mの浅瀬。最浅部は直径約1.7kmの火口の外輪山東部に位置しており、この火口の中心付近には比高70m程度の中央火口丘が存在する。この火口の南に隣接する形で直径約3.5kmのカルデラ、更にこのカルデラの西側に最浅水深58mの島棚がある。
鵜渡根島 210m 北緯34度28分22秒 東経139度17分37秒 利島と新島の間にある面積0.3km2の無人島。主に玄武岩からなり、後期更新世ごろの活動で形成された。島の周囲には、フヅシ根、モノキ、オタイ根などの岩礁がある。
新島 432m 北緯34度23分48秒 東経139度16分13秒 面積23.17km2有人島。主に流紋岩からなる単性火山群で構成されており、後期更新世以降の活動で形成された。最新活動は886-887年の向山。無人の小島として、島の西に地内島、南に早島がある。
式根島 109m 北緯34度19分21秒 東経139度11分47秒 面積3.67km2の有人島。新島単性火山群の一つで、約1.4万年前の活動で形成された。
高瀬 -59m 北緯34度26分24秒 東経139度10分12秒 新島の北西約10kmにある浅瀬。
神津島 572m 北緯34度13分10秒 東経139度09分12秒 面積18.48km2の有人島。主に流紋岩からなる単性火山群で構成されており、後期更新世以降の活動で形成された。最新活動は838年天上山。無人の小島として、島の西に恩馳島、南東に祇苗島がある。また、祇苗島から南東約7kmに渡って直線状に火砕丘が海底に分布している。
ヒョウタン瀬 -102m 北緯34度21分秒 東経139度02分36秒 神津島の北西約15kmにある浅瀬。
渡り瀬 -78m 北緯34度04分秒 東経138度56分秒 神津島の南東約20kmにある浅瀬。
銭洲 8m 北緯33度56分37秒 東経138度49分3秒 神津島の南西約40kmに位置する岩礁群。大きく分けて北東部と南西部に分けられ、両者は2.5kmほど離れている。
銭洲沖海山 北緯33度25分12秒 東経138度24分36秒 銭洲の南東約60kmに位置する海山。
銭洲海底谷 北緯33度48分秒 東経138度57分秒 神津島と神津中瀬の間付近から、銭洲の南東、銭洲沖海山の東を経由して四国海盆に至る海底谷
遠州灘沖海山 -2680m 北緯33度02分秒 東経137度42分48秒 銭洲海嶺の南端にある海山。
伊良湖海丘 -3350m 北緯33度00分秒 東経137度23分30秒 銭洲海嶺の西端にある海山。

脚注

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