錦花堂
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錦花堂(きんかどう)は三重県尾鷲市九鬼町にある和菓子店[1]。九鬼町で唯一の和菓子店であり、トラ柄に焼き上げたカステラで餡をくるんだ和菓子「九鬼水軍 虎の巻」(とらまき)で知られる[1][2][3]。
虎の巻
[編集]「虎の巻」は土曜日にしか製造・販売していない[4]。
かつての九鬼町は定期船を使わねば他の町へ行けない「陸の孤島」であったが、その時代に九鬼町を訪れた和菓子職人が町人に作り方を教えた菓子が「虎の巻」の原型とされる[5]。
九鬼町にある九木漁港は九鬼水軍発祥の地ともされる[3]。「虎の巻」は、九鬼水軍の戦法を記述してあるという虎の巻を模したデザインとなっている[2]。
「虎の巻」の特徴は、巻きが不完全になるほどと称されるくらいに餡の量が多いことで、断面は渦巻ではなく「の」の字形になる[3]。
出典
[編集]- ^ a b c 松本光代 (2016年1月21日). “尾鷲市九鬼町の名物!!錦花堂「九鬼水軍 虎の巻」”. MIEリポート. 三重エフエム放送. 2024年12月18日閲覧。
- ^ a b 『まっぷる三重伊勢志摩・熊野・ナガシマリゾート』昭文社、2023年、103頁。ISBN 978-4398297280。
- ^ a b c d ぼうずコンニャク 藤原昌髙「『錦花堂本舗』の「九鬼水軍 虎の巻」(三重県尾鷲市)」『ぼうずコンニャクの 全国47都道府県 うますぎゴーゴー!』マイナビ出版、2020年、123頁。ISBN 978-4839962562。
- ^ 「静かで美しい隠れ里のような港町 九鬼」『旅の手帖』2024年9月号、交通新聞社、2024年、71頁。
- ^ “優しさが集う 九鬼水軍の港町 三重・尾鷲九鬼”. ウドちゃんの旅してゴメン. 名古屋テレビ放送 (2018年6月16日). 2024-12-118閲覧。