長森英二
長森 英二(ながもり えいじ、1974年6月16日 - )は、愛知県出身の日本の生物工学者。大阪工業大学工学部生命工学科教授。工学博士(名古屋大学)。日本生物工学会和文誌副編集委員長。日本再生医療学会代議員。化学工学会バイオ部会メディカル分科会幹事、第84年会ポスター・学生賞ワーキンググループ審査委員。文部科学省科学技術・学術政策研究所科学技術動向研究センター専門調査員。大阪産業技術研究所・大阪商工会議所との共同推進機関OIT-P(Osaka Industrial Technology Platform; 地域産業技術プラットフォーム)のメンバー[1]。
主な専門は、生物工学・生化学・バイオサイエンス(特にiPS細胞)、組織工学・組織培養工学(特にバイオリアクター)[2][3][4][5]。
経歴
[編集]1997年名古屋大学工学部生物機能工学科卒業。1999年同大学大学院工学研究科生物機能工学専攻博士前期課程修了。2001年同大学院工学研究科生物機能工学専攻博士後期課程修了。2001年生物系特定産業技術研究開発推進機構(BRAIN)博士研究員。2002年豊田中央研究所バイオ研究室研究員の後、2007年同研究所先端研究センター長森研究グループリーダを経て、2011年に大阪大学大学院工学研究科生命先端工学専攻生物工学コース講師。2016年大阪工業大学工学部生命工学科准教授。2024年同学科教授。
主な所属学会は、日本生物工学会、化学工学会、日本動物細胞工学会、日本再生医療学会、バイオインダストリー協会。主な受賞は、日本生物工学会論文賞(2003年度、2007年度、2018年度)、日本動物細胞工学会・研究奨励賞(2012年度)[6]。主な著書は、骨格筋研究を核とした筋スマート社会(監修、シーエムシー・リサーチ2019、学術書)[7][8]。
主な研究
[編集]- 複雑な構造を有する骨格筋の組織工学[9]
- 組織工学技術を応用した革新的な食肉の自動生産技術の研究開発 〜 和牛肉の組織構造設計図から3Dプリントで筋・脂肪・血管の線維組織ファイバーの作製に成功(JST産官学連携研究:イギリス科学誌「Nature Communications」2021に掲載。Life and Biological Sciences部門で、2021年に閲覧回数の多い論文Top25に選出)[10][11][12]
- ヒトiPS細胞バイオリアクターの操作論設計[13]
- 抗体医薬を生産するCHO細胞のバイオリアクター(大阪大学工学部との共同研究)[14]
- バイオオイルを生産する光合成微細藻類のバイオリアクター(大阪工業大学工学部環境工学科との共同研究)[15]
- 生体模倣培養(臓器リアクター)による機能発揮・評価[16]
- 生体アクチュエーターを用いた持続可能な 動力供給システムの創出[17]
SDGs実現を支えるバイオものづくり技術者の育成・輩出を目的に、2021年バイオものづくりラボ(大阪工業大学10号館3階)を開設している[18]。
参照資料
[編集]- ^ https://www.oit.ac.jp/oitp/introduction/detail24.html
- ^ https://tech-seminar.jp/lecturer/長森-英二
- ^ http://www.oit.ac.jp/bio/labo/~nagamori/profile.html
- ^ http://www.oit.ac.jp/bio/labo/~nagamori/FLOW2018.pdf
- ^ http://www3.scej.org/meeting/84a/pages/jp_prize-84a.html
- ^ http://www.asas.or.jp/jsaae/pdf/info_20190329.pdf
- ^ https://www.ssk21.co.jp/repo/R_R06B0037.html
- ^ https://cbi-society.org/taikai/taikai19/FS/FS-11.pdf
- ^ http://www.oit.ac.jp/bio/labo/~nagamori/research.html#complex%20tissue
- ^ https://www.jst.go.jp/pr/announce/20210824-2/index.html
- ^ https://www.nature.com/articles/s41467-021-25236-9
- ^ https://www.oit.ac.jp/japanese/topics/index.php?i=8355
- ^ http://www.oit.ac.jp/bio/labo/~nagamori/research.html#iPS
- ^ http://www.oit.ac.jp/bio/labo/~nagamori/research.html#CHO
- ^ http://www.oit.ac.jp/bio/labo/~nagamori/research.html#oil
- ^ http://www.oit.ac.jp/bio/labo/~nagamori/research.html#functional%20assay
- ^ https://www.toyotariken.jp/wp-content/themes/test_web/toyota_report/70/tk-02.pdf
- ^ http://www.oit.ac.jp/bio/labo/~nagamori/2021OC%20BioManufacturingLab.pdf