門信一郎
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人物情報 | |
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生誕 |
1967年11月4日(57歳) 日本・佐賀県伊万里市 |
出身校 | 京都大学理学部 |
学問 | |
研究分野 | プラズマ物理学、核融合学、プラズマ分光学、プラズマ診断法、理科教育 |
研究機関 | 京都大学エネルギー理工学研究所 |
学位 | 博士(工学) |
学会 | 日本物理学会、プラズマ核融合学会 |
門 信一郎(かど しんいちろう、1967年11月4日 - )は、日本の物理学者、工学者。京都大学エネルギー理工学研究所准教授。専門はプラズマ物理学・核融合学・プラズマ分光学・プラズマ診断法・理科教育。
経歴
[編集]佐賀県伊万里市出身。佐賀県立伊万里高等学校(同級生に松尾剛、小森陽一)を経て1992年京都大学理学部物理系卒。九州大学大学院総合理工学研究科へ進学。博士(工学)。
1997年より自然科学研究機構核融合科学研究所助手、2000年より東京大学高温プラズマ研究センター助教授/准教授、2008年より東京大学大学院工学系研究科原子力国際専攻 准教授を経て2013年より京都大学エネルギー理工学研究所准教授。文部科学省学術調査官(研究開発局)(2010-2013年度)。
人物
[編集]- プラズマ・核融合エネルギー研究の傍ら、実験物理学の手法を他分野の分析の適用し、解釈することを試みる。
- スーパーサイエンスハイスクール事業発足時より、中学・高校へのアウトリーチ活動に関与する[1]。
- 2011年3月、東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故に際し、事故分析に着手。NHKスペシャル「メルトダウン」シリーズの分析チームに参画[2]。2号機からの漏洩に逃がし安全弁(SR弁)操作が関与している可能性を指摘[3][4]。この件について、NHKスペシャル取材班は、複数の専門家の連携による事故分析の有用性を指摘している[5]。
- 原発事故を受けて発足した「核融合エネルギーアセスメントに関するタスクフォース委員会」に参画[6]。その過程で当時のINES(国際原子力事象評価尺度)においてCs-134のヨウ素換算倍率係数の誤りを指摘し、IAEAに訂正を促す[7]。
- 2020年2月以降、日本でも深刻になってきた新型コロナ肺炎 (COVID-19) の流行においては、SIRモデルを参照した行動変容の指針[8]、および、実効再生産数の速報値の推定方法[9]を提唱する。
脚注
[編集]- ^ 井上徳之、毛利衛 (2003). スーパーサイエンススクール―理系離れをくい止める新しい学校教育への挑戦. 東京: 数研出版. ISBN 4-410-13808-1. OCLC 674548518
- ^ メルトダウン 連鎖の真相(講談社)ISBN 4062184206 (2013/6/15)
- ^ 福島第一原発事故による放射性物質の拡散
- ^ NHK NEWS WEB 炉圧下げるたび 放射性物質外に(2012年7月24日更新)
- ^ 福島第一原発事故 7つの謎 (p.237)(講談社)ISBN 4062882957 (2015/2/19)
- ^ 核融合エネルギーの特徴と核融合炉の安全性・安心感 (文科省核融合作業部会資料:平成24年9月25日 pdf)
- ^ Reflections on the Fukushima Daiichi Nuclear Accident pp 51-83 Chapter C.3 (Springer) ISBN 9783319120898 (Print) ISBN 9783319120904 (Online)
- ^ “この感染は拡大か収束か:再生産数 R の物理的意味と決定 ~単純なモデル方程式に基づく行動変容の判断のために~ | RAD-IT21”. rad-it21.com. 2020年12月20日閲覧。
- ^ “電子回路シミュレータで解く感染症モデル(その2)〜 実効再生産数Rtを求めよう〜 | RAD-IT21”. rad-it21.com. 2020年12月20日閲覧。
著書
[編集]単著
[編集]- 理科教育の現場にプラズマ・核融合を(小特集 社会との連携をめざしたプラズマ・核融合アウトリーチ活動の展開)
- この感染は拡大か収束か:再生産数 R の物理的意味と決定
共著
[編集]- Shinichiro KADO, Yohei IIDA, Shin KAJITA, Daisuke YAMASAKI, Atsushi OKAMOTO, Bingjia XIAO, Taiichi SHIKAMA, Tetsutaro OISHI, Satoru TANAKA (2005). “Diagnostics of Recombining Plasmas in Divertor Simulator MAP-II”. プラズマ・核融合学会誌 81 (10): 810-821. doi:10.1585/jspf.81.810 .
- プラズマ・核融合学会『カラー図解プラズマエネルギーのすべて』日本実業出版社〈Visual engineering〉、2007年。ISBN 9784534041913。 NCID BA80830680。
- Reflections on the Fukushima Daiichi Nuclear Accident pp 51-83Chapter C.3 (Springer) ISBN 9783319120898 (Print) ISBN 9783319120904 (Online)
- 電子回路シミュレータで解く感染症モデル(その1)~SIRモデルを解こう~
- 電子回路シミュレータで解く感染症モデル(その2)〜実効再生産数Rt を求めよう〜
外部リンク
[編集]- 京都大学 教育研究活動データベース
- 門信一郎 - KAKEN 科学研究費助成事業データベース
- 公式ウェブサイト
- 門 信一郎 (@plasmankado) - X(旧Twitter)