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門奈直樹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

門奈 直樹(もんな なおき、1942年6月7日[1] - )は、日本社会学者立教大学名誉教授京都産業大学経営学部ソーシャル・マネジメント学科客員教授。専門は、ジャーナリズムマスコミュニケーション論危機管理マスメディア。とくにイギリスのメディア研究、放送制度、メディア政策に詳しい。

来歴

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静岡県生まれ。同志社大学文学部社会学科新聞学専攻卒業、同大学院文学研究科新聞学専攻修士課程修了。立教大学社会学部社会学科教授を経て、現職。

九条の会」傘下の「マスコミ九条の会」呼びかけ人を務めている[2]

主な著書

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単著

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  • 『現代の戦争報道』(岩波新書, 2004年)
  • 『民衆ジャーナリズムの歴史―自由民権から占領下沖縄まで』(講談社学術文庫 2001年)
  • 『ジャーナリズムの科学』(有斐閣選書 2001年)
  • 『アメリカ占領時代・沖縄言論統制史-言論の自由の闘い-』(雄山閣,1996)
  • 『ジャーナリズムの現在』(日本評論社, 1993年)
  • 『民衆ジャーナリズムの歴史-自由民権から占領下沖縄まで-』(三一書房,1983)
  • 『沖縄言論統制史』(現代ジャーナリズム出版会,1970)
  • 『日本の転換21世紀を前にこの国はどこへ向かうのか』(毎日新聞社,2000)
  • 『ジャーナリズムは再生できるか 激変する英国メディア』 (岩波現代全書,2014年)

共編著

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  • Broadcasting in the Digital Age:System, Ethics and Journalism-Report of the Anglo- Japanese Broadcasting Forum, (with K. Kawatake eds.) Gakubunsha, Tokyo, 1998
  • 『デジタル時代の放送を考える-制度・倫理・報道-』(学文社,1997)

著書論文(共著)

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  • 「国家・メディア・制度」(竹内郁郎他編『新版メディア・コミュニケーション論I』北樹出版,2005,旧版の全面改稿)p106-126.
  • 「ジャーナリズム教育のパースペクテイブ-諸外国の実践例から-」(花田達朗廣井脩編『論争・いまジャーナリス ト教育』東京大学出版会2003)p166-170.
  • 「国家・メディア・制度」(竹内郁郎他編『メディア・コミュニケーション論』北樹出版,1998)p82-100.
  • 「戦時下におけるミニコミ紙の抵抗」歴史教育協議会編『草の根の反戦・抵抗の歴史に学ぶ』平和文化社,1998)p.26-31.
  • 「皇室報道にみるメディアの日本的特質」(色川大吉他編『現代の世相シリーズ第7巻「心とメディア」』小学館1997年)p81-102.
  • 「グローバル・メディアと文化帝国主義」(見田宗介他編『岩波講座・現代社会学第22巻「メディアと情報化の社会学」』岩波書店,1996年)p115-132.
  • 「近代日本100年にみるマスコミの歴史責任」(日本ジャーナリスト会議編『マスコミの歴史責任と未来責任』高文研,1995年)p11-39.
  • 「歴史の中の第4の権力」「新聞の公共性と倫理」(日本新聞協会研究所新聞報道研究会編『いま新聞を考える』日本新聞協会,1995)p281-288 / p309-337.
  • 「新聞の歴史-世界-」(稲葉三千男他編『新聞学』,日本評論社,1995)p20-35.
  • 「言論政策」(宮城悦二郎編『沖縄占領-未来へ向けて-』,ひるぎ社,1993)p216-231.
  • 「マス・メディアの国際的再編とジャーナリズムの将来」(桂敬一他編『メディアと情報化の現在』,日本評論社,1993)p76-108.
  • 「現代イギリスの新聞と放送の自由」(おんな通信社編『女子高生コンクリート詰め殺人事件』,社会評論社,1990)p147-163.
  • 「イギリスにおける大学構外教育部の現状」(奥田道大西山千明編『21世紀の都市型大学に向けて』,時潮社,1990)p139-162.
  • 「天皇死去報道の思想」(岩波新書編集部編『昭和の終焉』,岩波書店,1990)p85-122.
  • 「英紙『ザ・タイムズ』の失敗-第二次世界大戦へのプロローグ-」(荒瀬豊他編『自由・歴史・メディアーマス・コミュニケーション研究の課題ー』,日本評論社,1988)p219-242.
  • 共同執筆『広域圏におけるテレビローカル放送』(東京大学新聞研究所編,東京大学出版会,1985)p91-109/ p199-209/p237-244/p256-259/p274-284/p294-297/p407-412.
  • 「中央メディアの歴史」「地方メディアの歴史」(越智昇他編『現代ニュー・メディア論』,学文社,1984)P24-37/p.10-122.
  • 「歴史とジャーナリズム」(田村紀雄編『ジャーナリズムの社会学』,ブレーン出版,1977)p11-52.

資料監修・解説

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  • 「毛利柴庵と『牟婁新報』」(『毛利柴庵「牟婁新報」』全15巻,不二出版,2002年)
  • 「明治30年代の『毎日新聞』」(『島田三郎「毎日新聞」』全53巻,不二出版,1999)
  • 「戦時下,ある小型ジャーナリズムの抵抗」(太田梶太主宰『現代新聞批判』全7巻,不二出版,1995)
  • 「明治20年代の『毎日新聞』」(『島田三郎「毎日新聞」』全47巻,不二出版,1993)
  • 「『聖化』と非戦のジャーナリズム」(『住谷天来「聖化」』全2巻,不二出版,1990)

辞典等項目執筆

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  • 『日本大百科全書(「スーパー・ニッポニカ」)』(小学館,2005年)
  • 『情報学事典』(弘文堂,2002年)
  • 『新聞年鑑2001年版』(日本新聞協会,2000年)
  • 『新聞年鑑2000年版』(日本新聞協会,1999年)
  • 『日本史文献辞典』(吉川弘文館,1999年)
  • 『新社会学辞典』(有斐閣,1993年)
  • 『国史大辞典』(吉川弘文館,1991年)
  • 『朝日現代人物辞典』(朝日新聞社,1990年)
  • 『週刊朝日百科・日本の歴史117号』(朝日新聞社,1988年)

学界活動・国際学術交流

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  • Working party speaker “Foreign Country and Foreigner Image appearing in the Television Commercials in Japan-Media and Globalization-“ Beijing Forum (2005):”The Harmony of Civilizations and Prosperity for All- Asia’s Opportunity and Development in Globalization” November 16th-18th, 2005, The Great Hall of the People in Beijing, Beijing University(北京大主催・韓国財団協賛「第二回北京国際フォーラム」分科会「アジアにおけるポピュラー文化」招聘講師,2005年11月16-18日)
  • 学術交流招聘講師「メディアと危機管理-日本の場合-」(中国・清華大学公共管理学院セミナー,2004年8月25日)
  • シンポジウム・パネリスト「いまマスコミに問われているもの-イラク戦争とメディア-」(社団法人マスコミ倫理懇談会2003年6月7日)
  • シンポジウム討論者「地域社会「長崎」が描く戦後史像」(日本マス・コミュニケーション学会春季大会,2003年)
  • Session IV : Key Note Speaker ”The Role of Media in the Age of Globalization”UNN, Global Seminar 2nd Hokkaido Session “Information and Media in the age of Globalization“ UNN, 27 -30 August, 2002 (国連大学主催第二回国連大学グロール・セミナー北海道会議「グローバリゼーション時代の情報とメディア」第4分科会講師)
  • 講演「日本のジャーナリズム研究の現在」(中国社会科学院日本研究所主催,2001年6月30日)
  • 講演「日本のメディア環境とジャーナリズム教育」(中国・山西大学2001年6月25日)
  • 研究会「新・新聞倫理綱領の制定過程」(日本マス・コミュニケーション学会ジャーナリズム研究部会,2000年)
  • 研究会「英国プレスの自主規制事情-ダイアナ事故死をめぐるPCCおよび英国報道界の動きを中心に-」(日本マス・コミュニケーション学会ジャーナリズム研究部会,1997年)
  • 研究会「プライバシーとジャーナリズム」(日本マス・コミュニケーション学会ジャーナリズム 部会研究会,1997年)
  • 国際シンポジウム・コーディネーター「デジタル時代の放送の制度・倫理・報道」(日英放送フォーラム実行委員会・ブリティッシュ・カウンシル共催,放送文化基金・大和日英基金後援,日本マス・コミュニケーション学会協賛『1997国際シンポジウム“デジタル時代の制度・倫理・報道”-いま放送の将来を考える-』1997年3月)
  • ワークショップ「ジャーナリズムにおけるグローバリズムとローカリズム-1995年沖縄報道を手がかりに-」(日本マス・コミュニケーション学会春季大会,1996年)
  • テーマセッション「変貌する沖縄と地域メディアの役割」,シンポジウム報告者「地域メディア とグローバライゼーション」(日本マス・コミュニケーション学会春季大会,1994年)
  • Symposium panelist "The Current Situation of Mass Communication Education in Japanese University",International Conference on Communications in North-East Asia,Seoul Univ., Korea,15 November,1993(ソウル大主催「北東アジアにおけるコミュニケーションに関する国際会議」1993年11月15日)
  • ワークショップ「報道自粛を考える-皇太子妃報道を中心に-」(日本マス・コミュニケーシ ョン学会春季大会,1993年)
  • テーマセッション「歴史的に見た日本のジャーナリズムの特質」(日本マス・コミュニケーション学会春季大会,1992年)
  • ワークショップ「第二次大戦と日本のジャーナリズム」(日本新聞学会秋季大会,1989年)
  • 研究会「イギリスの放送事情-在外研究の成果から-」(日本新聞学会第一回研究会,1985年)
  • 共同研究「広域放送圏における放送の機能-和歌山県の事例-」(日本新聞学会春季大会,1982年)
  • シンポジウム討論者「地域メディアのありかた-沖縄のマス・コミュニケーション状況-」(日本 新聞学会春季大会,1981年)
  • シンポジウム「日本出版学会創立10周年」(日本出版学会,1979)
  • シンポジウム「ジャーナリズムの責任-史的分析-」(日本新聞学会春季大会,1975年)
  • 個人研究「復帰直前の沖縄ジャーナリズム-その動向と今後の課題-」(日本新聞学会春季大会,1971年)

その他の論文

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日本新聞協会『新聞研究』,朝日新聞社総合研究本部『朝日総研リポート・AIR21』,岩波書店『世界』,歴史教育者協議会『歴史地理教育』,青土社現代思想』,東京社『総合ジャーナリズム研究』,日本民間放送連盟『月間民放』,放送批判懇談会『放送批判』,東洋経済新報社『週刊東洋経済』,潮出版社『潮』,メディア総合研究所『放送レポート』,朝日新聞社『月刊Asahi』,時事通信社『世界週報』,毎日新聞社『エコノミスト』,マスコミ市民会議『マスコミ市民』,日本新聞協会『新聞経営』,出版ニュース社『出版ニュース』等に掲載多数ある。

Advisor Media Institute 21

脚注

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  1. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.349
  2. ^ マスコミ九条の会(よびかけ人はだれですか)