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関根謙

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

関根 謙(せきね けん、1951年6月30日 - )は、日本の中国文学者慶應義塾大学名誉教授。季刊文芸誌『三田文学』編集長。

福島県郡山市生まれ。1964年郡山ザベリオ学園小学校卒業。日本共産党員だった父が党からの派遣を受けて大連日語専科学校(現・大連外国語大学)の日本語教育専門家として渡ったため、中学時代の一時期を文化大革命前の中国大連で過ごす。1966年12月、日本に帰国。東京都立千歳丘高等学校を経て、慶應義塾大学文学部中国文学専攻を卒業[1]。1978年3月同大学院文学研究科修士課程修了、4月埼玉県立越谷南高等学校教諭。1982年埼玉県立川越高等学校(定時制)教諭。1988-90年中国・西安外国語大学文教専家。1992年北陸大学外国語学部助教授。1995年慶應義塾大学文学部助教授、1999年教授[2]。2010-15年慶應義塾大学文学部長。2016年「抵抗の文学 国民革命軍将校阿壠の文学と生涯」で慶應義塾大学より博士(文学)の学位を取得。2017年定年退職、名誉教授。2017-2021『三田文学』編集長、2023年に再度就任。専攻は中国現代文学。

著書

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共編著

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  • 『中国の教科書の中の日本と日本人』編 一光社 1988。ISBN 4752820021
  • 『基礎力判定20分ドリル中国語』橋本永貢子,余志紅共編著 同学社 1993。ISBN 4810201643
  • 『中国語15分ドリル』橋本永貢子共編著 同学社 1998。ISBN 4810201821
  • 『中国語のひととき 初級から中級へ』陳祖倍共著 朝日出版社 2000。ISBN 4255450641
  • 『近代中国その表象と現実 女性・戦争・民俗文化』編 平凡社 2016。ISBN 978-4582454505
  • 『世界文学へのいざない』小倉孝誠編 新曜社 2020。ISBN978-4788516830

翻訳

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  • 梅志『胡風追想 往事、煙の如し』東方書店 1991。ISBN 4497913384
  • 阿壠『南京慟哭』五月書房 1994。ISBN 4772702180
  • 格非『時間を渡る鳥たち』新潮社 現代中国の小説 1997。ISBN 4105347020
  • 虹影『飢餓の娘 : an autobiography』集英社 2004。ISBN 4087734196
  • 陳染『プライベートライフ』慶應義塾大学出版会 2008。ISBN 978-4766414561
  • 廉思編『蟻族 高学歴ワーキングプアたちの群れ』監訳 勉誠出版 2010。ISBN 978-4585230038
  • 李鋭『旧跡 血と塩の記憶』コレクション中国同時代小説 勉誠出版 2012。ISBN 978-4585295198
  • 阿壠『南京 抵抗と尊厳』五月書房新社 2019。ISBN 978-4909542243
  • 傅楡『わたしの青春、台湾』監訳、五月書房新社 2020。ISBN 978-4909542304
  • 格非『桃花源の幻』アストラハウス 2021。ISBN 9784908184321

創作

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  • 「大連に」(前編)『季刊文科』82号所収 鳥影社 2020。ISBN 978-4862658401
  • 「大連に」(後編)『季刊文科』83号所収 鳥影社 2021。ISBN 978-4862658661 

脚注

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  1. ^ 『現代日本人名録』2002
  2. ^ researchmap

外部リンク

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