関谷断層
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関谷断層 (せきやだんそう)は、栃木県北部、那須野原の西縁に沿って延びる活断層。関谷構造線とも呼ばれる[1]。
概要
[編集]栃木県北部を南北に縦断する断層で、那須岳北方の福島県-栃木県境付近から、栃木県那須塩原市、矢板市を通り、塩谷町の北東部に至る、長さは約38km。
太平洋プレートの沈み込みに伴う東西圧縮応力場であり、西側が東側に対して相対的に隆起する逆断層。
評価
[編集]過去2万年の変位から平均的な上下方向のずれの速度は、1000年で 1m から 2m程度[2]と推定されている。
平均的な活動間隔は、約2600年から4100年と推定。
- 将来の活動
- 全体が1つの活動区間として活動する場合、マグニチュード 7.5程度、西側の隆起3m
活動歴
[編集]最も新しい活動は、1683年 日光地震 M7程度[3][4]とされている。
出典
[編集]- 地震調査研究推進本部
- 関谷断層
- 関谷断層の長期評価(一部改訂) 平成27年4月24日 (PDF)
- 栃木県関谷断層の活動履歴調 産業技術総合研究所 活断層・古地震研究報告 No.1 p.53-76 2001
脚注
[編集]- ^ 早川唯弘、「箒川上流域における河岸段丘の発達と関谷断層の活動」 『活断層研究』 1985年 1985巻 1号 p.41-53, doi:10.11462/afr1985.1985.1_41、日本活断層学会
- ^ 宮下由香里, 山元孝広, 吉岡敏和 ほか、「栃木県・関谷断層のトレンチ調査」 『地質学雑誌』 2001年 107巻 11号 p.722-725, doi:10.5575/geosoc.107.722、日本地質学会
- ^ 小田切聡子、島崎邦彦、「歴史地震と起震断層との対応」 『地震 第2輯』 2001年 54巻 1号 p.47-61, doi:10.4294/zisin1948.54.1_47
- ^ 理科年表 平成24年 85冊 丸善
外部リンク
[編集]- 栃木県の地震活動の特徴 地震調査研究推進本部
- 井口隆, 八木浩司、「天和日光地震(1683年)による葛老山の地すべり地形」 『日本地すべり学会誌』 2012年 49巻 5号 p.292-293, doi:10.3313/jls.49.292 , NAID 10031122846、日本地すべり学会