阪埜光男
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阪埜 光男(ばんの みつお、1932年11月13日 - 2016年11月6日[1])は、日本の法学者。専攻は、商法・会社法。慶應義塾大学名誉教授。父は極東軍事裁判にてA級戦犯板垣征四郎陸軍大将の弁護人を務めた阪埜淳吉[2]。次男は慶應義塾大学医学部准教授の阪埜浩司[3][4]。
人物・来歴
[編集]阪埜淳吉・錥子の長男として生まれる[2]。義弟に日本興業銀行(現・みずほフィナンシャルグループ)元取締役を務めた白川和則がいる[5]。
1951年に東京都立西高等学校、1955年に慶應義塾大学法学部法律学科を卒業する。1957年に同大学大学院法学研究科修士課程を修了し、法学部助手となる。1963年に慶應義塾大学助教授、1970年に法学部教授に昇任する。1973年-1977年まで慶應義塾常任理事、1983年に法学部長および法学研究科委員長、1988年-1993年に慶應義塾体育会理事を歴任する。1993年に定年退職後、桐蔭横浜大学法学部教授および法学部長となる。また、同年に第二東京弁護士会に登録し弁護士となった。1998年に駿河台大学教授に就任後、図書館委員長、学術情報運営部長などを務め、2006年に同大学を退職した。
この間、1966年に西ドイツのザールラント大学へ留学、1985年に米国のカリフォルニア大学バークレー校客員研究員として在外研究をする。また、国税庁税務大学校講師、司法試験第二次試験考査委員、法制審議会商法部会委員、日本リスク・コンサルタント協会会長を歴任した。
著書
[編集]- 『新株引受権の法理』(慶應大学通信, 1969年)
- 『株式会社法概説』(三嶺書房, 1988年/1994年/1998年)
- 『会社法はこう変わった』(東京法経学院出版, 1990年)
- 『株式会社法の論理』(成文堂, 1990年)