阿部正己
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阿部 正己(あべ まさき、1879年3月23日 - 1946年3月15日)は、日本の歴史家[1]。
1879年(明治12年)3月23日、阿部拓弥の長男として松嶺町(現・酒田市)に生まれる[1]。1900年(明治33年)荘内中学校(山形県立鶴岡南高等学校)卒業。哲学館(現・東洋大学)卒業[1]。
北海道庁に入庁し、北海道史編纂係となって作業に没頭。1918年(大正7年)同職辞任、酒田に戻り酒田町史編纂主務[1]。光丘文庫(図書館)勤務[1]。1931年(昭和6年)城輪柵址発掘調査を指導し、石原重俊らと共に本楯国府跡を調査[1]。
のちに酒田市当局と意見が合わず市史出版作業が中絶し、資料は市史稿として残された[1]。
1946年(昭和21年)3月15日、死去。酒田市松山の総光寺に墓がある[1]。
著書
[編集]- 『出羽國分寺遺址調査 : 附出羽國府位置』阿部正己(自費出版)、1923年 。
- “新刊紹介「出羽国分寺遺址調査」”. 歴史と地理 (星野書店) 13 (4): 417. (1924-04) .
- 『川俣茂七郎』阿部正巳(自費出版)、1925年 。
- 1926年(大正15年) - 『飛鳥村の一里塚』 一里塚保存会(出版)
- 1929年(昭和4年) - 『伊藤鳳山』 伊藤鳳山伝記刊行会(出版)
- 1932年(昭和7年) - 『郷土研究叢書 第2集 城輪の出羽柵址及国分寺址調査』 山形県郷土研究会(編纂・出版)
- 1935年(昭和10年) - 『最上川交通運漕史』 自費出版
- 1936年(昭和11年) - 『荘内藩の下総印幡沼疏水開鑿顛末』 自費出版
- 『荘内藩の下総印幡沼疏水開鑿顛末』(「歴史地理」第68巻・第2号抜刷)
- 『庄内における五人組掟の起源と飽海郡観音寺村塚淵の五人組掟』 (「経済史研究」第16巻・第3号抜刷) 日本経済史研究所(出版)
- “山形縣藤嶋町発掘の丸木船”. 考古学雑誌 (日本考古学会) 27 (7). (1937-07) .
- 1937年(昭和12年) - 『郷土研究叢書 第7集 山形県金石文集』 山形県郷土研究会(編纂・出版)
- 『荘内藩の品川五番台場警衛』 (「軍事史研究」第2巻第2・3号抜刷)
- 『南北朝時代に於ける出羽三山に就いて』 (「斎藤報恩会時報」第131号別刷)
- 1938年(昭和13年) - 『荘内製塩史考』(「社会経済史学」第8巻 第1号別刷) 社会経済史学会(出版)
- 『出羽國分寺』 (角田文衛編「国分寺の研究」別刷)
- “立谷沢城址調査書”. 軍事史研究 (軍事史学会) 3 (6): 1 - 18. (1938-12) .
- 1939年(昭和14年) - 『羽黒山鏡ケ池の古鏡』 松山町(出版)
- 1940年(昭和15年) - 『史蹟名勝天然紀念物調査報告 第11集 出羽の三山』 山形県(出版)
- 1941年(昭和16年) - 『史蹟名勝天然紀念物調査報告 第12集 出羽の三山』 山形県(出版)
- 『荘内藩の蝦夷地屯田警備と北蝦夷の警備』 (「軍事史研究」5巻6巻抜刷)
- 1962年(昭和37年) - 『酒田火災史綴』 北冥文庫(出版)
- 1974年(昭和49年) - 『山形県史蹟名勝天然紀念物調査報告』 安斎徹・橋本賢助(共著者) 名著出版(出版)
- 1978年(昭和53年) - 『木公山舎随筆』 松山町史編纂委員会(出版)
- 1981年(昭和56年) - 『松山藩要職畧解:阿部正己資料』 松山町史編纂委員会(出版)
- 1982年(昭和57年) - 『城輪の出羽棚址及び国分寺址調査』 国書刊行会(出版)
- 1986年(昭和61年) - 『出羽三山史』 阿部久書店(出版)
- 1996年(平成8年) - 『庄内と地震 記録集成』(第7集~第9集) 山口寿(編纂・出版)
編纂
[編集]- 出版年不明 - 『荘内藩蝦夷地警衛史略年表』 自費出版
- 1937年(昭和12年) - 『荘内人名辞書』 言霊書房(出版)
- 1983年(昭和58年) - 『アイヌ関係著作集』 北海道出版企画センター(出版)
- 『英国人アイヌ墳墓発掘事件』 北海道出版企画センター(出版)
- 『札幌県旧土人沿革調査』 北海道出版企画センター(出版)
- 『十勝国旧土人沿革調査』 北海道出版企画センター(出版)
- 『根室県旧土人資料』 北海道出版企画センター(出版)
- 1984年(昭和59年) - 『三県時代旧土人教育史』 北海道出版企画センター(出版)
- 『色丹島旧土人沿革』 北海道出版企画センター(出版)
- 『対雁移住旧樺太土人沿革』 北海道出版企画センター(出版)
- 『アイヌ叢説』(1巻~2巻) 北海道出版企画センター(出版)
- 『アイヌ叢誌』(1巻~2巻) 北海道出版企画センター(出版)
- 1985年(昭和60年) - 『アイヌ叢誌』(3巻~6巻) 北海道出版企画センター(出版)
- 『アイヌ関係新聞記事 自明治二十年 至大正八年』 北海道出版企画センター(出版)