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陶村 (山口県)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
すえそん
陶村
廃止日 1944年昭和19年)4月1日
廃止理由 新設合併
山口市小郡町阿知須町平川村大歳村陶村名田島村秋穂二島村嘉川村佐山村山口市
現在の自治体 山口市
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 中国地方
都道府県 山口県
吉敷郡
市町村コード なし(導入前に廃止)
隣接自治体 小郡町秋穂二島村名田島村平川村鋳銭司村
陶村役場
所在地 山口県吉敷郡陶村(現・山口市陶2595番地 - 山口市陶地域交流センターの住所)
座標 北緯34度05分22秒 東経131度25分50秒 / 北緯34.0895度 東経131.43053度 / 34.0895; 131.43053 (陶村)座標: 北緯34度05分22秒 東経131度25分50秒 / 北緯34.0895度 東経131.43053度 / 34.0895; 131.43053 (陶村)
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陶村(すえそん)は、かつて山口県吉敷郡南東部に存在した

1944年昭和19年)4月1日山口市などとの新設合併で消滅した。現在は山口市南東部の一地域となっている。

地理

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  • 吉敷郡の南部、小郡町の東に隣り、東南は鋳銭司村に、西南は名田島村に、北は平川村に各隣接する[1]山陽道西国街道)沿いに平地が広がる。基本的には田園地帯である。

歴史

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政治

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1929年出版の『郷土の誇り 山口県々勢 第3輯』によれば、村長、助役、村会議員は以下の通り。

村長
  • 田村種之助[3]
助役
  • 吉武雄次[3]
村会議員

(以上定員12名、1名村長兼任)[3]

人口

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1919年出版の『日本案内 正巻之中』によると、戸数500余、人口3000余[4]

経済

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産業

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主生業は農業だが、粘土質の土地が多いため古来土管等の製造が盛んである[1]。また牛皮の産に富む[4]

農業

『大日本篤農家名鑑』によれば、陶村の篤農家は「西村勝平、光永貞治郎」などがいた[5]。『郷土の誇り 山口県々勢 第3輯』では村会議員や村長をつとめた田村種之助を「極めて温厚な篤農家」として紹介している[3]

商工業
  • 金銭貸付業・原田長蔵[6]
  • 屠畜業・渡邊俊蔵[6]

医療

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医師
  • 八木源作[7]
  • 原田貞一[7]

現況、その他

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合併後は山口市の南東部の一地域(陶地区)となり、の地域交流センターが置かれている。

出身・ゆかりのある人物

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政治・経済・行政

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  • 田村種之助(農業、政治家・村長)[3]
  • 吉武雄次(役場書記、助役[3]
  • 柳井政雄(部落解放運動家、実業家、政治家、ヤクザ) - 小郡大正町の小郡商事代表者。柳井等の兄、ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長柳井正の伯父にあたる。
  • 柳井等(実業家) - 宇部でメンズショップ小郡商事を創業。柳井正の父。

その他

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  • 下枝主税 - 山口県水平社創立に尽力。
  • 森岡数雄 - 同上。
  • 柳井傳一 - 同上。柳井政雄の叔父、柳井正の大叔父。

脚注

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  1. ^ a b 『日本地名大辞典 第4巻』3526-3527頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年10月29日閲覧。
  2. ^ 山口県の部落問題について 近代、部落解放同盟山口県連合会。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 『郷土の誇り 山口県々勢 第3輯』63-64頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2016年11月22日閲覧。
  4. ^ a b 『日本案内 正巻之中』1165頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年10月27日閲覧。
  5. ^ 『大日本篤農家名鑑』162頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2016年11月22日閲覧。
  6. ^ a b 『山口県商工人名録』127-161頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2016年11月26日閲覧。
  7. ^ a b 『大日本医師名簿』380頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2016年11月29日閲覧。

参考文献

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  • 大日本篤農家名鑑編纂所編『大日本篤農家名鑑』大日本篤農家名鑑編纂所、1910年。
  • 『山口県商工人名録』山口県内務部、1910年。
  • 開国社編『日本案内 正巻之中』開国社、1919年。
  • 高崎雅雄編『大日本医師名簿』光明社、1925年。
  • 山口県勢刊行会編『郷土の誇り 山口県々勢 第3輯』山口県勢刊行会、1929年。
  • 日本書房編『日本地名大辞典 第4巻』日本書房、1937-1938年。

関連項目

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