陽気な家族 (絵画)
オランダ語: Het vrolijke huisgezin 英語: The Merry Family | |
作者 | ヤン・ステーン |
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製作年 | 1668年 |
寸法 | 110.5 cm × 141 cm (43.5 in × 56 in) |
所蔵 | アムステルダム国立美術館 |
『陽気な家族』(ようきなかぞく、蘭: Het vrolijke huisgezin、英: The Merry Family)、または『大人が歌えば子供が笛吹く』(おとながうえばこどもがふえふく、蘭: Soo de ouden songen, so pijpen de jongen、英: As the Old Sing, so shall the Young Pipe)は、17世紀オランダ黄金時代の画家ヤン・ステーンが1668年、キャンバス上に油彩で描いた絵画である。作品は、1883年にアムステルダム市からの寄託としてアムステルダム国立美術館に収蔵され、現在、美術館の「栄誉の間」に展示されている[1]。
解説
[編集]ヤン・ステーンは、日常の情景、祝い事のための楽しい集まり、テーブルを囲む家族、居酒屋の客たちなどを描いた絵画で特に知られている。「ヤン・ステーンの家族」という表現が、無秩序の支配する家庭を表すオランダの成句となっているように、画家の画面は盛りだくさんで、騒々しく、にぎやかである。そして、画家は出色のストーリー・テラーであり、モラリストである。ほとんどいつも、その作品にはモラルが盛り込まれている[2][3]。
絵画は、陽気な家族の晩の情景を表している。老いも若きも笑い、飲み、陽気に騒いでいる。家族の長である父はグラスを掲げて、大声で歌い、彼の妻と母も歌っている。子供たちは笛を吹いているか、長いパイプでタバコを吸っている。暖炉から下がっている「So de ouden songen, so pijpen de jongen (大人が歌うように、若者は笛を吹く)」と読めるオランダ語の紙切れからわかるように、絵画の教訓は、子供たちは両親から振る舞い、悪い手本をすぐに真似るものだということである[1][2]。
脚注
[編集]- ^ a b “Het vrolijke huisgezin”. アムステルダム国立美術館公式サイト (英語). 2023年4月1日閲覧。
- ^ a b 『RIJKSMUSEUM AMSTERDAM 美術館コレクション名品集』、1995年刊行、59頁。
- ^ 『Making the Difference: Vermeer and Dutch Art』、2018年、132頁。
参考文献
[編集]- 『RIJKSMUSEUM AMSTERDAM 美術館コレクション名品集』、アムステルダム国立美術館、1995年刊行 ISBN 90 6611 234 4
- 『Making the Difference: Vermeer and Dutch Art』、産経新聞社 フジテレビジョン 財団ハタステフティング、2018年刊行
- H. Perry Chapman, Wouter Th. Kloek & Arthur K. Wheelock, Jr. (1996) Jan Steen. Schilder en verteller, p. 172