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難波由城雄

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

難波 由城雄(なんば ゆきお、1948年 - )は、日本写真家岡山県新見市出身。[1]近畿大学商学部卒。本名は難波教美[2]


経歴

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1948年に岡山県新見市井倉で生まれる。中学1年生からコンパクトカメラで写真撮影を始める。[1]

1972年、家業である後楽園入口の土産物店「残夢軒」で働く傍ら、後楽園の撮影を始める。1973年、ジョロウグモ産卵を観察、必死に卵を守るクモの母性愛と命の神秘に感激し、写真家を志すきっかけとなる。1986年、ジョロウグモの生態を記録した初の写真集を出版。[3][4]

1999年秋~2000年、おかやま後楽園300年祭実行委員会及び、岡山県郷土文化財団主催による写真展「後楽園の四季」を岡山天満屋他、各地で開催。また、同主催によるポスター、カレンダーや中国郵政局の依頼によるポストカードを制作。[5]

2004年、残夢軒に訪れたオランダ人のニコ―・ホルダーマンとの交流がきっかけとなり、オランダで海外初の個展を開催。2012年にはフェンロー市の市立ファン・ボメル・ファン・ダム美術館で展覧会を開催した。[6]

岡山後楽園風景写真の撮影をライフワークとし、1972年より撮影し続けた写真は6万点以上にものぼる。[5]

受賞歴

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  • 2013年 第10回マルセン文化賞[7]
  • 2015年 第73回山陽新聞賞(文化功労)[4]

展覧会

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個展

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  • 1999年-2003年 「岡山後楽園の四季」(岡山天満屋、京都、名古屋)
  • 2001年 「梨畑の虫たち」(鳥取県倉吉市梨記念館)
  • 2004年 「岡山後楽園の四季」(オランダ チルブルグ)
  • 2011年 「後楽園の春夏秋冬」(新見美術館)
  • 2012年 「写真家、難波 由城雄の目が見た-岡山後楽園」(オランダ フェンロー市 ファン・ボメル・ファン・ダム美術館)
  • 2013年 「岡山後楽園の四季 前期・後期」(岡山シティミュージアム)

グループ展

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  • 2008年 「ザ、昆虫ミラクルワールド」栗林 慧・難波 由城雄(新見美術館)
  • 2008年 「光の3重奏・ネイチャー・フォト・ワールド」栗林 慧・吉野 信・難波 由城雄(岡山シティミュージアム)
  • 2008年 「コラボレーション」イギリス在住の芸術家7人(イギリス ヨーク州 アートギャラリー)
  • 2009年 「わくわく昆虫ギャラリー-ネイチャー・フォト・ワールド-」栗林 慧・吉野 信・難波 由城雄(鳥取二十世紀梨記念館)
  • 2013年 「なんば・みちこ×難波由城雄展~詩と写真のコラボレーション~」(吉備路文学館)

パブリックコレクション

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  • 2008年 岡山シティミュージアム
  • 2010年 新見美術館
  • 2012年 ファン・ボメル・ファン・ダム美術館(オランダ)
  • 2013年 岡山シティミュージアム
  • 2013年 吉備路文学館
  • 2014年 アメリカ大使館(ワシントンD.C.
  • 2014年 オランダ大使館(アムステルダム

写真集・著書

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脚注

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  1. ^ a b 「後楽園の春夏秋冬」(吉備人出版 87頁)
  2. ^ 「網をはるクモ観察事典」 (偕成社 40頁)
  3. ^ 「後楽園の春夏秋冬」(吉備人出版 86-87頁)
  4. ^ a b 「山陽新聞」 (山陽新聞社 2015年1月3日)
  5. ^ a b 「吉備人出版」 (既刊紹介ページ 2016年4月12日閲覧)
  6. ^ 「山陽新聞」 (山陽新聞社 2015年6月5日)
  7. ^ 「公益財団法人マルセンスポーツ・文化振興財団」(第10回マルセンスポーツ文化賞ページ 2016年4月12日閲覧)


参考文献

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関連項目

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外部リンク

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