雨の中の二人
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「雨の中の二人」 | ||||
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橋幸夫 の シングル | ||||
B面 | ネェ、君、君 | |||
リリース | ||||
ジャンル | 歌謡曲 | |||
時間 | ||||
レーベル | ビクター | |||
作詞・作曲 |
宮川哲夫(作詞) 利根一郎(作曲) 一ノ瀬義孝(編曲) | |||
チャート最高順位 | ||||
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橋幸夫 シングル 年表 | ||||
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雨の中の二人は、1966年1月15日にビクターレコードより発売された橋幸夫の75枚目のシングルである(SV-348)。田村正和が主演した[1]同名の松竹・ビクター提携映画の主題歌になっている。
概要
[編集]- 橋の楽曲は、これまで「恋のインターチェンジ」や「僕等はみんな恋人さ」など一部の楽曲を除きほとんどの曲は、恩師の佐伯孝夫作詞、吉田正作曲であったが、1964年(昭和39年)ごろから、他の作家の曲が登場する。恩師の吉田自身が「一度、雰囲気を変えてみよう」と提案したとされる[2]。
- 本作を作詞している宮川哲夫とは、「さすらい者」や「未練」、「ひとりの旅路」ですでに共演しているが、作曲家の利根一郎とは本作が初共演となる。橋は利根について「吉田先生とは、また違う個性のメロディメーカー」と評し、同じく初共演となる編曲の一ノ瀬義孝について「クラシック畑の方で、バイオリン主体の編成が特にうまく、イントロの雨の感じを出したバイオリンには感動した」と記している[3]。
- この年、橋と宮川、利根、一ノ瀬で「汐風の中の二人」(6月)、「霧氷」(10月)と合計3枚のシングルをリリースしてヒットさせただけでなく、「夢みる港」(4月、吉永小百合とのデュエット曲)、「恋と涙の太陽(アメリアッチ)」(6月)のヒットもあり、「霧氷」で、第8回日本レコード大賞を受賞した。2回受賞者は橋が初めてであった。
- レコード大賞は「霧氷」に決まったとはいえ、橋は、宮川、利根、一ノ瀬との最初の楽曲である「雨の中の二人」への思い入れも強く、本作を「幻のレコード大賞」と語っている[4]。またビクターは最初、「吉田先生に遠慮」したのか、あまり宣伝しなかったとされる[4]。
- c/wの「ネェ、君、君」は白鳥朝詠作詞、利根一郎の作曲によるもので、「雨の中二人」とは対照的な、利根のリズム歌謡となっている。
収録曲
[編集]- 雨の中の二人
- 作詞:宮川哲夫、作曲:利根一郎、編曲:一ノ瀬義孝
- ネェ、君、君
- 作詞:白鳥朝詠、作曲:利根一郎、編曲:寺岡真三
収録アルバム
[編集]- 『橋幸夫 ザ・ベスト』(2012年7月25日)
- 『橋幸夫ベスト~盆ダンス~』(2005年11月23日)
- 『橋幸夫全曲集 』(2003年11月26日)
- 『橋幸夫が選んだ橋幸夫ベスト40曲』(2000年10月4日)
- 『橋幸夫 全曲集』(1999年10月21日)
- 『<TWIN BEST>』(1998年11月6日)
- 『<BEST ONE>』(1996年10月23日)
.... 他
映画
[編集]雨の中の二人 | |
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監督 | 桜井秀雄 |
脚本 | 高橋二三、桜井秀雄、熊谷勲 |
製作 | 沢村国男 |
出演者 |
田村正和 中村晃子 橋幸夫 |
音楽 | 小川寛興 |
撮影 | 荒野諒一 |
編集 | 杉原よ志 |
製作会社 | 松竹 |
公開 | 1966年4月16日 |
上映時間 | 81分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
本曲を題材とする映画が、1966年4月16日に松竹系で公開された。81分。カラー。
本作は橋の曲を題材にしながら、珍しく橋が主演では無く、田村正和が主演、橋は自分自身の役で出演している。
DVD化はされてない。
スタッフ
[編集]- 製作 - 沢村国男
- 脚本 - 高橋二三、桜井秀雄、熊谷勲
- 監督 - 桜井秀雄
- 撮影 - 荒野諒一
- 美術 - 森田郷平
- 音楽 - 小川寛興
- 録音 - 堀義臣
- 照明 - 飯島博
- 編集 - 杉原よ志
- スチール - 赤井博且
出演者
[編集]- 春日隆二 - 田村正和
- 竹下ユキ - 中村晃子
- 竹下キヨ - 葵京子
- 魚源源造 - 田武謙三
- 魚源ふみ - 日高澄子
- 魚源善吉 - 田中晋二
- 魚源ひろし - 藤岡弘
- 魚源一平 - 高畑喜三
- 魚源喜八 - 曽我廼家一二三
- 魚源よしお - 加藤勉
- 魚源シゲ子 - 新藤恵美
- 魚源みっちゃん - 佐藤チカ
- 魚源はなえ - 林千鶴
- 岡部三郎 - 佐藤英夫
- 警官 - 三代目江戸家猫八
- チンピラ - 小瀬朗、大泉滉
- 橋幸夫 - 橋幸夫
同時上映
[編集]『男の魂』
エピソード
[編集]- 2012年5月15日にNHK総合テレビで放送された『NHK歌謡コンサート』の企画「ああ! 憧れの銀幕歌謡」で、曲が橋によって歌われた後、本作のスチール写真が放送された。
その他
[編集]- c/wの「ネェ、君、君」は『黄金のニューリズム 』(2005年9月22日<COLEZO!>で復刻)に収録されている。
- 特撮ドラマ『有言実行三姉妹シュシュトリアン』(フジテレビ)第23話「アジサイ仮面の心」で、この回の敵アジサイ仮面に対するシュシュトリアン口上は、本曲の歌い出しを使用した。
出典
[編集]- ^ “田村正和さん「VAN」とモッズスタイルを広めたスタイリッシュさ”. フライデーデジタル. (2021年7月19日) 2021年8月13日閲覧。
- ^ 橋幸夫著『シオクルカサ(潮来笠)の不思議な世界:エピソードで綴る波乱の歌手伝説』ISBN 978-4-87969-106-4 日刊現代(東京)2007/4 66頁
- ^ 橋幸夫・小野善太郎共著『橋幸夫歌謡魂』ISBN 4-948735-16-7 ワイズ出版(東京)1993/6 60頁
- ^ a b 橋幸夫著『シオクルカサ(潮来笠)の不思議な世界:エピソードで綴る波乱の歌手伝説』前掲 66-67頁