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雪の結晶の観察と研究の年表

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ルネ・デカルトの『方法序説』結晶のスケッチ。ケプラーの本を読み関心を持ったと伝わる。1637年

雪の結晶の観察と研究の年表(ゆきのけっしょうのかんさつとけんきゅうのねんぴょう)は、結晶雪片)の観察と研究に関する年表である。

から降るの結晶は自然の状態で正六角形であり、これを美しい形として古くから多くの人が関心を持っていた。その結晶を観察しそれを詳細にスケッチしたり、写真に残し記録した、さらに地上宇宙空間において人工的にその結晶を作り出したことなど、関わった人物と功績の要約の年表である。

年表

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紀元前 - 1900年

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マグヌスのスケッチ(右の四角枠内が雪の結晶)
雪華図説』。土井利位著、1832(天保3)年刊。国立科学博物館の展示。
雪の結晶の図。『北越雪譜』初編 巻之上(鈴木牧之著、1837(天保8)年刊)より

1901年 - 2000年

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ベントレーの写真

2001年以降

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  • 2002年(平成14年) - 平松和彦、平松式と言われる断熱発泡スチロールの箱にペットボトルを入れ、 ドライアイスでボトル内の水蒸気を外側から冷却し雪の結晶成長の実験・手法の発案[34]
  • 2004年(平成16年)9月 - 村井昭夫、ペルチェ素子水蒸気発生部による「Murai式人工雪結晶生成装置」の発明により、設定した『中谷ダイヤクラム』の条件に従う各様の雪の結晶の作成[35][36]
  • 2008年(平成20年)12月 - 吉川義純、JAXAから遠隔操作により「きぼう」の溶液結晶化観察装置(SCOF)の中で条件を可変して氷結晶成長の観察開始[37][38]
  • 2012年(平成24年) - 日本雪氷学会の有志により「グローバル スケール分類(略称:グローバル分類)」完成。雪の結晶は121種類に分類された[39][40]

脚注

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  1. ^ 油川英明 (2006年10月). “知の伝承と図書館”. 北海道教育大学. 2009年10月22日閲覧。
  2. ^ The History of the Science of snowflakes” (PDF) (英語). ダートマス大学. 2009年10月21日閲覧。
  3. ^ 『韓詩外伝』とは”. 大辞林2版goo辞書. 2009年10月21日閲覧。
  4. ^ 訓読:『韓詩外伝』に曰く、凡そ草木の花は多く五出す。雪の花は独り六出す。
  5. ^ 第134回常設展示 雪-冬に咲く華-”. 国立国会図書館リサーチ・ナビ (2004年11月18日). 2009年10月21日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g h 加納一郎『氷と雪』
  7. ^ a b 岩波新書『雪』「雪の結晶」雑話
  8. ^ a b 今日も星日和”. 2009年10月21日閲覧。
  9. ^ De figura nivis dissertatio、Landmarks of science”. Open Library. 2009年10月20日閲覧。
  10. ^ ラテン語:De figura nivis dissertatio、直訳:雪(nivis)の(De)図解(figura)論(dissertatio)
  11. ^ (英文サイト)The ruins of Smeerenburg – a fragmented past, there were already signs of decay when Friedrich Martens came to visit in 1671
  12. ^ (英文サイト)Martens Island is named for Friedrich Martens, a German physician who visited Spitsbergen in 1671
  13. ^ (英文サイト)Katechismus Der Natuur, Deel 2 (1778)
  14. ^ (英文サイト)Martinet, Johannes Florentius: Katechismus der natuur.
  15. ^ (英語版)Joannes Florentius Martinet
  16. ^ Glaisher papers and art work, No.4 Year of 1855” (英語). Janus. 2009年10月21日閲覧。
  17. ^ 36. CHICKERING, Mrs. Francis E., Dorothy Sloan Books – Bulletin 9 (12/92)” (英語) (1992年12月). 2009年10月20日閲覧。
  18. ^ Footnote No.14 Chickering F 1864 Cloud Crystals: A Snow Flake Album” (PDF) (英語). The physics of snow crystals. California Institute of Technology's Information Technology Services. pp. 38/41ページ. 2009年10月21日閲覧。
  19. ^ "Cyanobacterial Dominance in the Polar Regions, Introduction” (PDF) (英語). en:Université Lava. pp. 2/20ページIntroduction. 2009年10月21日閲覧。
  20. ^ 幸島研究室. “クリオコナイトホール”. 東京工業大学大学院. 2009年10月21日閲覧。
  21. ^ チンダル現象」や「チンダル像」の発見者
  22. ^ Das Luftmeer (1891) - Friedrich Umlauft” (英語). The Internet Archive. 2009年10月21日閲覧。
  23. ^ Richard Neuhauss” (英語). Otto Lilienthal Museum. 2009年10月21日閲覧。
  24. ^ 1 Temperature, .... also A. A. Sigson in Rybinsk, Russia, had been making micro-photographs,....(英文サイト)
  25. ^ 「雪の話」「粉雪」「雪の十勝」「雪を作る話」「雪雑記」収録。岩波書店発行
  26. ^ http://www.chemistry.titech.ac.jp/~bk2005/papers/1B18_w.pdf
  27. ^ Harvard University Press
  28. ^ 油川英明. “2.雪は「天からの手紙」か?” (PDF). 日本気象学会北海道支部. 2009年10月21日閲覧。
  29. ^ 中村秀臣; 阿部修. “新庄における新積雪の密度” (PDF). 国立防災科学技術センター新庄支所. 2009年10月21日閲覧。
  30. ^ 雪の結晶の成長機構および晶癖変化”. CiNii. 2009年10月21日閲覧。
  31. ^ 晶癖とは 大辞林 goo辞書
  32. ^ 朝日新聞が得た実験権利枠のコンテストに日本人高校生の応募・発案が採用された第8話「25年前に宇宙実験室で人工雪作り”. KELK. 2009年10月23日閲覧。
  33. ^ 樋口敬二. “中谷宇吉郎 雪の科学館 通信、2006年13号、花島政人先生を偲んで” (PDF). 加賀市総合サービス. pp. 12/16ページ. 2010年7月25日閲覧。
  34. ^ 雪の結晶をつくろう”. 長岡市立科学博物館. 2010年7月25日閲覧。
  35. ^ Murai式人工雪発生装置による雪結晶2010-07-25閲覧
  36. ^ 実用新案第3106836号
  37. ^ 「きぼう」での新しい科学実験を開始しました”. JAXA. 2012年3月13日閲覧。
  38. ^ 読売新聞2008年12月2日夕刊14面:開始は12月2日、2009年3月まで可変実験約100回を計画。また成果は極めて純度の高いシリコン結晶の製作に生かされる。
  39. ^ アメリカ・ニューヨーク州で観測された雪結晶” (PDF). 菊地 勝弘. 2019年2月9日閲覧。
  40. ^ 菊地 勝弘, 亀田 貴雄, 樋口 敬二, 山下 晃「中緯度と極域での観測に基づいた新しい雪結晶の分類 -グローバル分類-」『雪氷』第74巻第3号、2012年5月、223-241頁。 

参考文献

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関連項目

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