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雪童子 (説話)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

雪童子』(ゆきわらし)は、新潟県に伝わる説話

内容

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あるところに、心の優しい老夫婦がいた。2人は子供がいなかったため、ある雪の日に寂しさを紛らわすため、雪で子供を象った人形を作った。

そんなある吹雪の晩のこと。夫婦の家に1人の子供が飛び込んで来た。夫婦は思いがけない来訪者を喜び、我が子同然に可愛がって育てた。しかし春が近づくにつれ、子供は次第にやせ細った。夫婦が心配する中、いつの間にか子供は姿を消してしまった。

月日が過ぎて冬になり、吹雪の晩のこと。あの子供がまたやって来た。しかし以前と同様、春が訪れるとまた姿を消した。そんなことが数年間続き、ついに子供は現れなくなった。

この子供は、夫婦が作ったあの雪人形の精霊だった。優しい老夫婦を慰めるため、神が雪人形を人間の子供の姿として遣わせたのだ。

子供が現れることは二度と無かったが、老夫婦の心には楽しい思い出がいつまでも残っていたという。

脚注

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参考文献

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  • 多田克己『幻想世界の住人たち IV 日本編』新紀元社Truth In Fantasy 9〉、1990年12月、195頁。ISBN 978-4-915146-44-2 
  • 草野巧『幻想動物事典』新紀元社〈ファンタジー事典シリーズ〉、1997年5月、315頁。ISBN 978-4-88317-283-2