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面白い恋人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

面白い恋人(おもしろいこいびと)は、関西土産として売られている菓子である。発売元は旧よしもとクリエイティブ・エージェンシー、販売者はサンタプラネット。

概要

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石屋製菓が販売する「白い恋人」の商品名パッケージを模倣した製品[1] で、みたらし味のゴーフレットである[2]2010年7月19日に発売を開始した。

大阪土産として販売されており、なんばグランド花月の売店や新大阪駅伊丹関西空港、また大阪府外の神戸空港などの土産物売り場で販売されている。

販売差止訴訟

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2011年11月28日石屋製菓は、吉本興業、よしもとクリエイティブ・エージェンシー、サンタプラネットの3社に対し、商標権侵害および不正競争防止法を根拠とする商品の販売禁止および破棄を求める訴訟札幌地方裁判所に提訴した[3][4]

石屋製菓は提訴に当たり、都内で白い恋人と間違って面白い恋人を購入したという顧客から数件の苦情が寄せられたことを明かした[5]

吉本興業は「面白い恋人」を商標登録するため特許庁に商標出願を行った結果、2011年2月に白い恋人と「同一」であるため認められないという査定が行われた[4]

販売元であるよしもとクリエイティブ・エージェンシーは、上記の査定および提訴の後に販売を続けている際に、大阪府、京都府、兵庫県の主要駅を中心とした販売店において当該製品の在庫をすべて販売したことが短期間に連続し、また販売個数が提訴が行われる前に比して約8倍である1日約800個となっていたことを表明した。これについて同社の広報担当者は「なぜこんなに売れているのかわからない。複雑な心境」と述べている[6]

石屋製菓は「面白い恋人」の総販売額および関連する額を確定させ、損害賠償を請求することを明らかにしており[4]、2012年1月25日、1億2千万円の損害賠償を請求した[7]

2013年2月13日、石屋製菓と吉本興業の間で和解が成立し、吉本興業は「面白い恋人」のパッケージ図柄を変更し、販売を関西6府県(滋賀県京都府大阪府奈良県兵庫県和歌山県)に限ることとなった[8][9][10]。また、石屋製菓に対する賠償金は支払われなかった[11]

なお、石屋製菓と吉本興業は2019年に「Laugh&Sweets ゆきどけ」を同年9月20日より大丸心斎橋店の「イシヤ心斎橋」(現・ISHIYA G 大丸心斎橋店)で発売すると発表した[11]

脚注

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  1. ^ 『吉本興業の「面白い恋人」騒動、類似商品を扱う企業からも非難の声』 サイゾーウーマン 2011年12月5日
  2. ^ 「白い恋人」製造元、「面白い恋人」の吉本を提訴”. 日本経済新聞 (2011年11月28日). 2016年5月16日閲覧。
  3. ^ お知らせ (PDF) 石屋製菓株式会社・2011年11月28日
  4. ^ a b c 面白い恋人が商標権侵害=吉本興業に使用差し止め請求-白い恋人側が提訴 時事通信、2011年11月28日。
  5. ^ “石屋製菓社長「『面白い恋人』面白くない」 吉本提訴”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2011年11月28日). https://www.nikkei.com/article/DGXNASFC2800S_Y1A121C1000000/ 2024年2月14日閲覧。 
  6. ^ 提訴後の売り上げ8倍 吉本の「面白い恋人」 予想外の人気ぶりに「複雑な心境」 msn産経ニュース 2011年12月14日
  7. ^ “白い恋人訴訟”石屋製菓、吉本側に1・2億円賠償請求  ― スポニチ Sponichi Annex 芸能 (デイリースポーツオンライン 2012年1月26日配信 2013年2月13日閲覧)
  8. ^ 「白い恋人」と「面白い恋人」和解成立 (デイリースポーツ 2013年2月13日配信)
  9. ^ 白い恋人と面白い恋人が和解 (NHK NEWS web 2013年2月13日18:24配信)
  10. ^ 「面白い恋人」訴訟和解 デザイン変更、関西限定に (日本経済新聞 2013年2月13日16:42配信)
  11. ^ a b “「面白い恋人」訴訟勃発から8年…吉本興業と石屋製菓の初コラボ“和解スイーツ”誕生”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2019年9月11日). https://hochi.news/articles/20190911-OHT1T50049.html?page=1 2024年2月14日閲覧。 

外部リンク

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