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音部大輔

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
おとべ だいすけ

音部 大輔
生誕 非公開
日本の旗 日本愛知県名古屋市
国籍 日本の旗 日本
出身校 関西学院大学大学院経営学研究科
神戸大学大学院経営学研究科
職業 実業家
マーケター
著作家
団体 株式会社クー・マーケティング・カンパニー代表取締役
著名な実績 「パーセプションフロー・モデル」考案者
著書『なぜ「戦略」で差がつくのか。 : 戦略思考でマーケティングは強くなる』
著書『マーケティングプロフェッショナルの視点 : 明日から仕事がうまくいく24のヒント』
著書『マーケティングの技法 : パーセプションフロー・モデル全解説』
著書『ガンダムでわかる現代ビジネス : Gundam Meets Business』
著書『マーケティングの扉 : 経験を知識に変える一問一答』
影響を受けたもの サントリーローヤルCM
肩書き MBAマーケティング
博士号マーケティング
受賞第4回 CNET Japan CMO Award
日本マーケティング本 大賞
Webグランプリ
公式サイト 音部大輔 (daisuke.otobe) - Facebook
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映像外部リンク
ゲストの部屋#22 音部大輔氏  新刊「マーケティングの扉」を題材にマーケターの仕事とは何か議論する - YouTube
江端DX交友録 マーケター編第一弾音部大輔 - YouTube

音部 大輔(おとべ だいすけ)は、日本実業家マーケター著作家株式会社クー・マーケティング・カンパニー代表取締役「パーセプションフロー・モデル」考案者として知られている。愛知県名古屋市出身、関西学院大学大学院経営学研究科 MBAマーケティング)、神戸大学大学院経営学研究科 博士号マーケティング)取得。

概要

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クー・マーケティング・カンパニー代表取締役。17年間の日本米国P&Gブランドマネジャーマーケティングディレクターとしてアリエールファブリーズアテントパンパースなどのブランドを担当し、市場創造やシェアの回復を実現。US本社チームでイノベーションの知識開発をマーケティングとして主導。帰国後、ダノンジャパンユニリーバ・ジャパン日産自動車資生堂など複数のブランドを擁する企業で、マーケティング担当副社長やCMOとしてビジネス回復・伸張やマーケティング組織を主導。

コンサルの“プロフェッショナル”と呼ばれる早稲田大学ビジネススクール教授の内田和成氏と2006年に対談以降20年来の親交をもつ。 2008年、日本のマーケティング研究におけるパイオニアの一人・石井淳蔵(名誉教授)の薫陶を受ける。 神戸大学大学院 経営学研究科 博士号(マーケティング)取得。

2018年より独立し、大手企業のブランド構築やマーケティング組織支援を行う専門会社クー・マーケティング・カンパニー設立、現職。家電、化粧品、輸送機器、食品、広告会社、日用品など、国内外の多様なクライアントにマーケティング組織強化やブランド戦略などを支援。

著書に『なぜ「戦略」で差がつくのか。』(宣伝会議)、『マーケティングプロフェッショナルの視点』(日経BP)、『The Art of Marketing - マーケティングの技法 - パーセプションフロー・モデル全解説』(宣伝会議)、『マーケティングの扉』(日経BP)などがある。 『The Art of Marketing - マーケティングの技法』は、「日本マーケティング本大賞」で2022年の大賞受賞し、現在も多数の企業研修で導入されている。

早稲田大学ビジネススクールで必修科目のマーケティング論を担当する。(2023年、2024年)

経歴

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愛知県名古屋市生まれ、名古屋市立向陽高等学校関西学院大学商学部を卒業[1]。中学時代に見たサントリーローヤルのCMに感銘を受けて広告業界に夢憧れた[2]

大学卒業後、P&Gジャパン株式会社に入社[1]

1997年(平成9年)P&Gジャパン株式会社 ブランド・マネジャーに就任[1]

2001年(平成13年)P&Gジャパン株式会社 マーケティング・ディレクターに就任[1]

2004年(平成16年)関西学院大学商学研究科 MBAマーケティング)取得[1]

2007年(平成19年)プロクター・アンド・ギャンブル米国本社)ディレクターに就任[1]。ミッションは、「Disruptive Innovation(破壊的イノベーション)を実行するために、マーケティングは何をどうすべきか提案せよ」であった。アジア地域からセントラルチーム配属は珍しい[3]

2008年(平成20年)神戸大学大学院経営学研究科 博士号(マーケティング)取得[1]。博士論文は「ロバスト・ブランドと便益四態 : 外資系企業のマーケティング発想フレーム」[4]。日本のマーケティング研究におけるパイオニアの一人・石井淳蔵(名誉教授)の薫陶を受ける[5]

2009年(平成21年)ダノンジャパン株式会社 マーケティング本部長に就任[1]

2012年(平成24年)ユニリーバ・ジャパン株式会社 取締役副社長マーケティング本部長に就任[1]

2014年(平成26年)日産自動車株式会社 グローバル・プロダクト・マーケティング本部長に就任[1]

2015年(平成27年)株式会社資生堂 日本事業本部マーケティング本部長に就任[1]

2016年(平成28年)朝日インタラクティブが運営する「第4回 CNET Japan CMO Award」受賞。2016年に最も企業の成長や実績などに貢献するマーケティング戦略を実践している人物3名の1人として選出された[6]

2017年(平成29年)3月、初の著書『なぜ「戦略」で差がつくのか。 : 戦略思考でマーケティングは強くなる』を出版[7]

2018年(平成30年)独立[8]、大手企業のブランド構築やマーケティング組織支援を行う専門会社「クー・マーケティングカンパニー」設立。同年、Supership株式会社 マーケティング顧問に就任[9]

2019年令和元年)公益社団法人日本アドバタイザーズ協会「第7回Webグランプリ Web人部門」受賞[10]

2020年(令和2年)株式会社CyberZ顧問に就任。音部を迎え入れる機に広告代理事業内に「D2Cブランド戦略室」を設立[11]

2021年(令和3年)著書『The Art of Marketing マーケティングの技法』を出版し、翌年「日本マーケティング本 大賞2022」を受賞した。初版の帯にP&G米国本社時代に共に働いていたマーケティング部門リーダーがジム・ステンゲルが推薦文を寄せた[12]

2022年(令和4年)NTTアド顧問に就任[13]

2023年(令和5年)4月から早稲田大学ビジネススクール(WBS)で、必修科目であるマーケティングを教えている(現任)。マーケター育成の場として「音部大輔のマーケティング戦略講座」を主宰[14]

その他に「アドテック東京」アドバイザリーボードを務める[15]

消費者起点で描くマーケティングの全体設計図である「パーセプションフロー・モデル」考案者[16]

人物

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ビジネス論

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  • 「マーケティング」の本質的な意味は、「市場創造のための総合的活動」である。 マーケティング=市場創造と理解したとき、「企業経営はマーケティングそのものである」「新しい価値を提案し、市場創造を続けることが持続的な企業繁栄の道である」と説くことができる。 [18]
  • 「戦略」の本質は、「目的達成のための資源利用の指針」である。 マーケティング活動には達成すべき目的があり、使える資源は有限である中、資源を効果的かつ効率的に使うための指針が必要となる。これが戦略である。[19]
  • 「ブランド」とは、「意味」である。 マーケティングが「市場創造」で、「ニーズの創出」であるとき、ブランドは「意味」で、「ベネフィットの創出」に関わってくる[20]
  • 「成長」とは、「昨日できなかったことが今日できること」。 マーケティングに限ったものではなく、広く「成長」を考えるときにも有効。
  • 仕事で大事にしていることは「打ち手が十分に美しいか」「自然現象として理性的・合理的に意思決定できるものか」「成長につながるか」の3つ[21]
  • どうすれば売れるのかより「買いたくなる理由」を探せ[22]

著書

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※ 国立国会図書館「音部大輔」調べ
  • 『なぜ「戦略」で差がつくのか。 : 戦略思考でマーケティングは強くなる』(宣伝会議、2017年3月10日) ISBN 978-4883353989
  • 『マーケティングプロフェッショナルの視点 : 明日から仕事がうまくいく24のヒント』(日経BP社、2019年4月4日) ISBN 978-4296102587
  • 『マーケティングの技法 : パーセプションフロー・モデル全解説』(宣伝会議、2021年12月1日) ISBN 978-4883355259
  • 『ガンダムでわかる現代ビジネス : Gundam Meets Business』(田中準也ほか共著、SBクリエイティブ、2022年3月23日) ISBN 978-4815612825
  • 『マーケティングの扉 : 経験を知識に変える一問一答』(日経BP、2023年4月20日) ISBN 978-4296202126

寄稿

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  • 『顧客体験マーケティング : 顧客の変化を読み解いて「売れる」を再現する』(村山幹朗, 芹澤連 著、インプレス、2020年8月)- 「顧客体験を「設計」するために」寄稿
  • 『パーセプション : 市場をつくる新発想』(本田哲也 著、日経BP、2022年11月)- 著書と特別対談「認知度が高いのに売れないのはなぜ?」

出演

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ラジオ

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雑誌

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※ 国立国会図書館「音部大輔」調べ
  • 宣伝会議』(宣伝会議)
  • 『ビジネス・インサイト』(現代経営学研究所)
  • 『Fitness business』(クラブビジネスジャパン)
  • 『週刊ダイヤモンド』(ダイヤモンド社

主なイベント

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  • 『マーケティングWeek』(東京ビックサイト) - 講師[24]
  • 『営業DX EXPO』(東京ビックサイト) - 講師[25]
  • 『経営支援 EXPO』(東京ビックサイト) - 講師[26]
  • 『クロスヘルスEXPO』(東京ビックサイト) - 講師[27]
  • 『アドテック東京』(国際フォーラム) - 講師[28]

他多数

審査員

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脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k 資生堂企業情報・人事異動のお知らせ
  2. ^ a b 著書『マーケティングの扉 : 経験を知識に変える一問一答』153頁~155頁
  3. ^ 日経クロストレンド. “【追悼】クリステンセンが最後に問うた「人生を評価するものさし」”. 日経クロストレンド. 2024年8月26日閲覧。
  4. ^ 国立国会図書館「音部大輔・博士論文」
  5. ^ 著書『マーケティングの扉 : 経験を知識に変える一問一答』116頁~117頁
  6. ^ 第4回「CNET Japan CMO Award」表彰式--資生堂、三井住友カード、三越伊勢丹を選出
  7. ^ 宣伝会議「なぜ「戦略」で差がつくのか。: 戦略思考でマーケティングは強くなる」
  8. ^ トップマーケター音部大輔氏が選んだレッツノート
  9. ^ 音部大輔氏、マーケティング顧問 就任のお知らせ
  10. ^ 第7回Webグランプリ Web人部門 受賞者発表
  11. ^ CyberZ、元P&G音部大輔氏を顧問に迎え、広告代理事業内に「D2Cブランド戦略室」を設立
  12. ^ 『The Art of Marketing マーケティングの技法』 が「日本マーケティング本 大賞2022」で大賞受賞!
  13. ^ パーセプションフロー(R)・モデルの音部大輔氏が顧問に就任 - NTTグループおよび企業のマーケティング変革支援を本格開始(NTTアド)
  14. ^ マーケティング人材の育成に必ず求められる大切な視点とは?【音部大輔氏×久保田達之助氏 対談】
  15. ^ 音部 大輔 | アドテック東京 公式サイト
  16. ^ 音部氏が語る、パーセプションフロー・モデルを描く前に知っておくべきこと【描き方も解説】
  17. ^ 著書『マーケティングの扉 : 経験を知識に変える一問一答』372頁~378頁
  18. ^ 著書『マーケティングの技法 : パーセプションフロー・モデル全解説』
  19. ^ 著書『マーケティングの技法 : パーセプションフロー・モデル全解説』
  20. ^ 著書『マーケティングの技法 : パーセプションフロー・モデル全解説』
  21. ^ 著書『マーケティングの扉 : 経験を知識に変える一問一答』134頁~137頁
  22. ^ 著書『マーケティングの扉 : 経験を知識に変える一問一答』324頁~325頁
  23. ^ 文化放送「浜カフェ」11月14日(月)音部大輔(株式会社クー・マーケティング・カンパニー)
  24. ^ マーケティングWeek・セミナーのご案内
  25. ^ 営業DX EXPO・セミナーのご案内
  26. ^ 経営支援 EXPO・セミナーのご案内
  27. ^ クロスヘルスEXPO・セミナーのご案内
  28. ^ アドテック東京・セミナーのご案内
  29. ^ NIKKEI BtoBマーケティングアワード 2022 大賞に旭化成
  30. ^ [1]

関連項目

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外部リンク

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