飯野文彦
表示
1961年6月16日 -)は、山梨県甲府市出身の小説家である。
(いいの ふみひこ、略歴
[編集]山梨県立甲府西高等学校を経て[1]、早稲田大学第二文学部東洋文化専修を卒業[2][3]。在学時はワセダミステリクラブに所属していた。
1984年、ノヴェライズ作品『新作ゴジラ ―昭和59年度東宝映画作品映画小説』で小説家デビュー。以降、多数のゲーム・映像作品のゲームブックやノヴェライズ等を手がけ、やがてオリジナルのライトノベル、ホラー、SF作品を手掛ける。2007年(平成19年)には、『バッド・チューニング』が第14回日本ホラー小説大賞長編賞の候補となった。また異形コレクションの常連寄稿者であり、モダン・ホラーの旗手である。
ノヴェライズ作品
[編集]アニメ・特撮・映画・小説等のノヴェライズ
[編集]- 新作ゴジラ ―昭和59年度東宝映画作品映画小説 (講談社X文庫、1984年)
- オネアミスの翼-王立宇宙軍<1> (ソノラマ文庫、1986年)
- オネアミスの翼-王立宇宙軍<2> (ソノラマ文庫、1987年)
- 合本新装版(朝日ノベルス、2010年)
- 怪人魔天郎 (原作:石ノ森章太郎、ソノラマ文庫、1988年)
- トップをねらえ! (ケイブンシャノベルス、1989年)
- トップをねらえ! <完結編> (ケイブンシャノベルス、1989年)
- 楽勝! ハイパードール (原作:伊藤伸平、アニメージュ文庫、1995年)
- 悪魔くん千年王国 (原作:水木しげる、小学館文庫、1995年)
- 夏のかくれんぼ ―学校の怪談4 (角川文庫、1999年)
- 上海ゴーストストーリー (スーパークエスト文庫、1999年)
- マクロスダイナマイト7 <上> (角川書店、1999年)
- マクロスダイナマイト7 <下> (角川書店、2000年)
- 富江replay (ソノラマノベルス、2000年)
- 鉄甲機ミカヅキ <上> (角川スニーカー文庫、2000年)
- 鉄甲機ミカヅキ <下> (角川スニーカー文庫、2001年)
ゲームブック
[編集]- ルパン三世 ダークシティの戦い (双葉文庫、1985年)※川崎知子との共著
- 妖魔館の謎(光文社文庫、1986年)※塩田信之との共著
- ガバリン(双葉文庫、1986年)※塩田信之、三原治、中山りか子との共著
ゲーム作品・ノヴェライズ
[編集]- 下級生:全2巻、第2巻に第3巻の予告があるが打ち切りになった。
- アークザラッド
- グランディア
- フロントミッション
- あかずの間
- ブレスオブファイアIII 〜幼年期編〜
- Heartwork―Symphony of destruction
- She'sn
- 恋のスクランブル ―放課後恋愛クラブ:続編が予告されたが結局出版されなかった。
- 可変走攻ガンバイク
- 無人島物語Limited(前編) :後編は発売中止
- 罪と罰 ―地球の継承者
- Gone ―過ぎさりし日々
- となりのお姉さん
- エンドレスセレナーデ〜Five Little Lovers〜
- かまいたちの夜×3 Another Story かまいたち殺人:『完全攻略本』に掲載。
ゲームブック
[編集]- グラディウス 未知との戦い(双葉文庫ファミコン冒険ゲームブックシリーズ、1986年)※吉川剛史、大出秀明との共著
映像作品原作
[編集]- マリオ・カービィ 名作ビデオ(小学館、1995年)
オリジナル作品
[編集]ファンタジー・SFなど
[編集]- ねむってから勇者 (ソノラマ文庫、1989年)
- 居候は星の王子様 (ソノラマ文庫、1990年)
- テリーナ姫の大冒険〈1〉お姫様は家出中 (大陸ネオファンタジー文庫、1991年)
- テリーナ姫の大冒険〈2〉消えたアイドル (大陸ネオファンタジー文庫、1991年)
- 空白のレジェンド (大陸ネオファンタジー文庫、1992年)
- 巫女さまカーニバル (ソノラマ文庫、1992年)
- 蒼きリバイバー (双葉ファンタジー、1995年)
- フロントミッション―最前線報告 (ログアウト冒険文庫、1995年)
- バージンハンター襲来す!! ―女族闘魔伝〈1〉 (プラザ文庫、1996年)
- 真昼のラブホテルの決闘 ―女族闘魔伝〈2〉 (プラザ文庫、1996年)
- 明日への旅立ち ―アーカトラス年代記 (双葉ファンタジー、1996年)
- 恋のプレリュード ―アーカトラス年代記〈2〉 (双葉ファンタジー、1996年)
- 放課後のアブないパーティ―女族闘魔伝〈3〉 (プラザ文庫、1998年)
ホラー
[編集]- 邪教伝説 (徳間オリオン、1994年)
- 邪教伝説 ミレニアム (ハルキ文庫、2000年)
- アルコォルノヰズ (ハルキ・ホラー文庫、2001年)
- 惑わしの森 (祥伝社文庫、2001年)
- ザ・ハンマー (EXノベルズ、2002年)
- ハンマーヘッド (TO文庫、2013年)
- 怪奇無尽講 (双葉社、2005年)
- バッド・チューニング (早川書房、2007年)
- 黒い本 ―「超」怖い物語 (竹書房文庫HO、2007年)
- 黒い本〈2〉 ―「超」怖い物語 (竹書房文庫HO、2008年)
- 黒陰 ―「超」怖い物語 (竹書房文庫HO、2009年)
- 影姫(角川ホラー文庫、2009年)
- ゾンビ・アパート = ZOMBIE APARTMENT (短編集、編:日下三蔵、河出書房新社、2015年5月)
共著・アンソロジー
[編集]※「」は収録短編名。
- ラブ・フリーク ―異形コレクション〈1〉 (廣済堂文庫、1998年1月)-「東京悲恋綺譚」
- 変身 ―異形コレクション〈3〉 (廣済堂文庫、1998年3月)-「生まれし者」
- 十の恐怖 (角川書店、1999年3月) - 「十年目のウェディングドレス」
- 秘神―闇の祝祭者たち 書下ろしクトゥルー・ジャパネスク・アンソロジー (アスペクトノベルズ、1999年3月) - 「襲名」
- 十二宮12幻想 (エニックス、2000年) -「さみだれ」
- 変化(へんげ)―妖かしの宴〈2〉 (PHP文庫、2000年) -「八つ話会」
- 幽霊船 ―異形コレクション〈18〉 (光文社文庫、2001年2月) -「深夜、浜辺にて」
- 夢魔 ―異形コレクション〈19〉 (光文社文庫、2001年6月) -「花林塔」
- 玩具館 ―異形コレクション〈20〉 (光文社文庫、2001年6月) -「怪魚知音」
- 蚊‐か‐コレクション (電撃文庫、2002年) -「赤い家」
- 恐怖症 ―異形コレクション〈22〉 (光文社文庫、2002年5月) -「侵食」
- 酒の夜語り ―異形コレクション〈24〉 (光文社文庫、2002年12月) -「痴れ者」
- 獣人 ―異形コレクション〈25〉 (光文社文庫、2003年3月) -「白い犬」
- 夏のグランドホテル ―異形コレクション〈26〉 (光文社文庫、2003年6月) -「お迎え」
- 蒐集家(コレクター) ―異形コレクション〈30〉 (光文社文庫、2004年) -「蠟燭(コレクション)取り」
- 伯爵の血族 紅ノ章 ―異形コレクション〈37〉 (光文社文庫、2007年4月) -「楽園回帰」
- ハナシをノベル!! 花見の巻 (講談社、2007年)-「戯作者の恋」
- ひとにぎりの異形 ―異形コレクション〈39〉 (光文社文庫、2007年4月) -「バン!」
- 怪物團 ―異形コレクション〈43〉 (光文社文庫、2009年8月) -「私とソレの関係」
- 喜劇綺劇 ―異形コレクション〈44〉 (光文社文庫、2009年12月) -「アナル・トーク」
- 逆想コンチェルト 奏の1 イラスト先行・競作アンソロジー (徳間書店、2010年)-「観てもらえませんか?」
- FKB 饗宴 -怪談実話- 7 (竹書房文庫HO、2014年10月)- 「飲み講」
単行本未収録作品
[編集]- 「懐かしい樹」(ネットマガジン「SF Prologue Wave」2011年7月)
- 「夏の落語会」(ネットマガジン「SF Prologue Wave」2011年8月)
- 「雨宿り」(ネットマガジン「SF Prologue Wave」2011年9月)
- 「小雪」(ネットマガジン「SF Prologue Wave」2011年10月)
- 「我が子」(ネットマガジン「SF Prologue Wave」2011年11月)
- 「夜道で」(ネットマガジン「SF Prologue Wave」2012年1月)
- 「合格の日」(ネットマガジン「SF Prologue Wave」2012年2月)
- 「旧友」(ネットマガジン「SF Prologue Wave」2012年3月)
- 「食う男」(ネットマガジン「SF Prologue Wave」2012年4月)
- 「屋上」(ネットマガジン「SF Prologue Wave」2012年12月)
- 「狭い路地」(ネットマガジン「SF Prologue Wave」2013年1月)
- 「フリーカーソル」(ネットマガジン「SF Prologue Wave」2013年2月)
- 「穴掘り」(ネットマガジン「SF Prologue Wave」2013年10月)
- 「隣の爺」(ネットマガジン「SF Prologue Wave」2014年4月)
- 「クリスマスキャロル」(ネットマガジン「SF Prologue Wave」2014年12月)
- 「庭の仏様」(ネットマガジン「SF Prologue Wave」2015年5月)
- 「ことわざの真偽はいかに」(ネットマガジン「SF Prologue Wave」2015年11月)
- 「〈彼〉」(ネットマガジン「SF Prologue Wave」2016年1月)
- 「本の怪」(書苑新社アトリエサード『ナイトランド・クォータリー』vol.33 2023年8月)
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ ソノラマ文庫 著者近影より
- ^ 『SFマガジン』2007年10月号収録のインタビューより。
- ^ ネットマガジン「SF Prologue Wave」プロフィールより。
外部リンク
[編集]- 飯野文彦 (@booskataro) - X(旧Twitter)
- 「SF Prologue Wave」掲載ショートショート