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馬來田静秋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

馬來田 静秋(まきた せいしゅう[1]1903年 - 1986年[2])は、日本詩人。主に1920年代後半から1930年代にかけて活動した。本名は善充[2]

来歴

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福井県福井市に生まれる[2]。1947年に多田裕計、高田惣七らとともに『北陸生活』を創刊し[3]ベルトラメリ能子西条皎方等みゆき瀬尾砂朶男佐藤一英らが参加した詩誌『詩魔』にも参加した。[要出典]

友人の舘高重の早世に対し「秋海棠にも似たひと」という随想を残した[4]

本業としては第8代の福井市収入役を務めた[2]

馬來田は晩年、タウン誌『フェニックス』誌上に「緑蔭荘歴程」として同時代の詩人の動向を細かく回顧した[5]

作品

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※作品が掲載された雑誌順。特記以外は詩。

  • 「蘆原旅情」 - 『耕人』[6]第2巻第9号、内野健兒、1923年9月1日
  • 「杉津素描」 - 同上第2巻第11号、1923年11月1日


  • 「影にすむ影」 - 『處女林』第1集第2号、處女林詩社、1925年4月1日
  • 「ゐんもるてる咲く頃」 - 同上第1集第4号、1925年7月25日
  • 「夢を忌む」 - 同上第2集第1号、1926年1月1日


  • 「曙覧と善包」 - 『朱實』創刊号、曙覧研究会、1925年11月1日


  • 「晴れ冬陽の展望」 - 『群集人間』第2集第8号、群集人間社、1926年2月15日
  • 「竹」 - 同上第2集第11号、1926年6月1日
  • 「六月情緒詩」 - 同上第2集第12号、1926年7月15日


  • 「鬱情の春」 - 『點心』第一輯、點心詩社、1926年5月15日
  • 「或る兵營地帯に芽生ゆるもの」 - 同上第二輯、1926年6月6日
  • 「闇に裂かるる閃光」「縁蔭の倚子」 - 同上第三輯、1926年7月15日
  • 「雨に濡れた風景」 - 同上第四輯、1926年8月10日
  • 「夏・ありあけ後」 - 同上第五輯、1926年8月10日


  • 「秋の音を聴く」 - 『生誕』第十七輯、生誕社、1927年1月1日[7]


  • 「冬の呼吸」 - 『犀』第九輯、至言社、1927年4月1日


  • 「詩壇倦怠」 - 『文藝の國』ミスマル社、1927年6月1日


  • 「秋」 - 『A CORNER SHOP』第二輯、詩人倶楽部、1927年12月31日


  • 「詩雑感」 - 『一九二八年』第3巻第3号、りとむす藝術社、1928年5月5日


  • 「雲」「『戦争と平和』に寄す」 - 『瓦版』第一輯、笠松一夫、1928年5月20日
  • 「海」 - 同上第三輯、1928年9月15日


  • 「人生」 - 『大洋文學』創刊号、近代書房、1928年10月1日


  • 「或る・・な行進曲」『風が帆綱にわびしくうたふよ』第十二集、風が帆綱にわびしくうたふよ社、1930年5月23日


  • 「碧」「病めるものへの言葉」 - 『創世記』創刊号、創世記編輯部、1931年2月25日
  • 「豫言」 - 同上第三号、1931年7月20日


  • 「失脚せる左翼理論家」 - 『新詩學』創刊号、日本詩学協会、1931年5月10日


  • 「生きてゐた舘」 - 『詩話会』舘高重追悼号、あしはら詩話会、1931年6月10日


  • 「衣裳をつけた小馬」 - 『CORNER』第四集、コーナー社、1931年8月


  • 「びゆうてい・すぱつと」「焦點のない帝都」 - 『朱人』第2号、朱人社、1932年3月20日
  • 「雷獨語」(批評)、「春詩」 - 同上第3号、1932年4月25日
  • 「雑信」 - 同上第4号、1932年6月15日
  • 「時間的推理を形態する秋の詩篇」「日記脱洩抄」 - 同上第6号、1933年4月1日
  • 「横山に贈るる言葉」(批評) - 同上第9号、1933年10月10日
  • 「風・他一篇」 - 同上第10号、1933年11月20日
  • 「爲政者」「和田君のことども」 - 同上第11号、1934年1月1日
  • 「月の出」「残雪に供へる日記」 - 同上第12号、1934年6月25日
  • 「世を嗤ひえざる人形の唄」 - 同上第14号、1935年6月15日
  • 「冬日」「如月の譜」 - 同上第15号、1936年3月20日
  • 「捨壹月感傷圖語」 - 同上第16号、1936年12月10日
  • 「秋の騒音を聴く他六篇」 - 『朱人詩抄』1934年1月25日[要文献特定詳細情報]


  • 「本年の回顧」(回顧) - 『朱蘭』第1巻第3号、朱人社、1934年12月1日


  • 「獨言」 - 『紀』第三冊、紀・発行所、1939年4月5日
  • 「餘春八句」 - 同上第六冊、1940年6月15日


  • 「日本の吹雪」 - 『振子』第1号、振子社、1951年2月25日
  • 「渋谷の秋」 - 同上第3号、1951年12月15日

脚注

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  1. ^ 福井県立図書館蔵書検索において、『果樹園 第14~21輯』の検索結果に示される情報による(2021年7月10日閲覧)。
  2. ^ a b c d 馬来田 静秋”. デジタルアーカイブ福井. 2022年9月19日閲覧。
  3. ^ 「多田裕計年譜」『芥川賞全集第三巻』文藝春秋、1982年4月25日。 [要ページ番号]
  4. ^ ふくい文化史の人びと(1)夭逝の詩人 舘高重」(PDF)『フェニックス』第4巻第40号、1973年、2021年7月7日閲覧 
  5. ^ 日本現代詩人会”. 日本現代詩人会. 2021年7月9日閲覧。[要文献特定詳細情報]
  6. ^ 当時の朝鮮で日本人等により刊行されていた。
  7. ^ 奥付には「大正16年1月1日」と記載。