馬場靖憲
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馬場 靖憲(ばば やすのり、1952年- )は、イノベーションに関する文理融合研究を専門とする社会科学者。麗澤大学経済学部特任教授[1]。東京大学名誉教授[2]。
経歴
[編集]神奈川県立光陵高等学校を経て、1977年東京大学経済学部経済学科卒業、日本興業銀行を経て1986年英国サセックス大学博士課程修了(Ph.D.)。サセックス大学科学技術政策研究所(SPRU)、科学技術庁科学技術政策研究所(NISTEP)等を経て、1997年東京大学人工物工学研究センター教授。2004年同大学先端科学技術研究センター教授。2007年同大学院工学系研究科先端学際工学専攻教授。2018年4月麗澤大学経済学部特任教授、6月東京大学名誉教授。麗澤大学国際総合研究機構機構長、学長補佐。2023年4月経済学部特別教授、経済学部長。
研究
[編集]システム論としての設計学と社会科学(経済学/経営学/科学社会学)の観点から、製造業と知識産業を対象として日本のイノベーション・システムの構造と機能を分析し、人工物工学の視点から、産業の脱物質化を目指す「デジタル価値創造」、産業社会の持続可能性を目指す「逆工場」等の概念を提案した。さらに、産学連携における「パスツール型科学者」の機能を明らかにし、企業化する科学界における規範のシフト現象を分析している。
受賞歴
[編集]- 2013年:平成25年度文部科学大臣表彰科学技術賞(科学技術振興部門)[3]
著書
[編集]- 馬場靖憲、『デジタル価値創造』、NTT出版、1998年、 ISBN 4-7571-2004-4。
- 馬場靖憲・後藤晃、『産学連携の実証研究』、東京大学出版会、2007年、ISBN 978-4-13-040231-6。
脚注
[編集]- ^ “麗澤大学>麗澤大学について>教員紹介”. 麗澤大学. 2018年11月29日閲覧。
- ^ “東京大学先端科学技術研究センター>研究について>名誉教授一覧”. 東京大学先端科学技術研究センター. 2018年11月29日閲覧。
- ^ “先端学際工学専攻(先端科学技術研究センター兼務)馬場靖憲教授が平成25年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞を受賞”. 東京大学工学部 (2013年4月16日). 2013年5月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年7月28日閲覧。