コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

馬沓

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
歌川広重名所江戸百景』から、馬が草鞋を履いている様子。
歌川広重『東海道五十三次・藤枝』藤枝宿問屋場で馬に馬沓を履かせる様子[1]

馬沓(うまぐつ)とは、を保護するために、馬に履かせる履物で蹄鉄も指す馬具[2][3]

素材は、藁、楮紙、棕梠、蘭、茗荷、生糸、絹毛、馬尾毛、毛髪等からなる[4]

記録としては、平安時代の保元の乱平治の乱の記録が初出であるとされる。明治初期に蹄鉄が導入されて以降、草鞋型の馬沓は廃れていった[5]

また、似たようなものに馬用のかんじきもある[6]

脚注

[編集]
  1. ^ 静岡新聞社. “藤枝市郷土博物館・文学館 「東海道藤枝宿往還家並絵図」 1842年、宿場の息遣いくっきり【美と快と-収蔵品物語⑰】|あなたの静岡新聞”. www.at-s.com. 2023年1月24日閲覧。
  2. ^ 馬沓」『精選版 日本国語大辞典』https://kotobank.jp/word/%E9%A6%AC%E6%B2%93コトバンクより2023年1月24日閲覧 
  3. ^ 馬沓 文化遺産オンライン”. bunka.nii.ac.jp. 2023年1月24日閲覧。
  4. ^ 日本獣医学発展史年表
  5. ^ 学, 小佐々 (2011年6月). “日本在来馬と西洋馬--獣医療の進展と日欧獣医学交流史”. 日本獣医師会雑誌 = Journal of the Japan Veterinary Medical Association. pp. 419–426. 2023年2月3日閲覧。
  6. ^ <資料名>”. 札幌市 www3.city.sapporo.jp. 2023年1月28日閲覧。

関連項目

[編集]