駱明

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駱明(らくめい)は古代中国の伝説上の人物。

山海経』海内経では、黄帝が駱明を生み、駱明が白馬(はくば)を生んだとされる。白馬は(こん)のことであると記されており、その父であるとされる[1]。名前が挙げられているのみで神話的な内容は無く、人物像についてはとぼしい。

後代に編まれた軍談では、顓頊(せんぎょく)の息子たちである九太子のひとりとしてもその名が見られ、九黎と闘った[2]とも語られる。九太子(九子)は顓頊の子として知られる八愷(八凱)たちに長男として駱明が加えられたかたちのものである。

注釈[編集]

  1. ^ 『山海経 中国古代の神話世界』高馬三良 訳 平凡社ライブラリー ISBN 4582760341 1994年 176-177頁
  2. ^ 『通俗十二朝軍談』巻5