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驢馬 (雑誌)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
驢馬
ジャンル 文芸同人雑誌
読者対象 文学愛好者
刊行頻度 月刊
発売国 日本の旗 日本
言語 日本語
編集長 中野重治窪川鶴次郎、ほか
刊行期間 1926年4月(大正15年4月号) - 1928年3月(昭和3年3月号)
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驢馬(ろば)は、1920年代の日本の同人雑誌1926年(大正15年)4月から1928年(昭和3年)5月まで刊行され、全12冊で終刊した[1][2][3][4]

中野重治窪川鶴次郎堀辰雄西沢隆二宮木喜久雄平木二六が中心となり刊行された[2][3][5][6]。「驢馬」という名前は堀辰雄の提案で決まった[7]。彼ら同人が創刊前後に集まっていた駒込神明町(現・文京区本駒込)動坂のカフェ「紅緑」(こうろく)には、当時そこで女給をしていた田島イネ(佐多稲子)がいて、窪川鶴次郎と結婚することになった[8]

当時のプロレタリア文学運動の盛行にあわせ、堀辰雄以外の同人はのちに結成された全日本無産者芸術連盟(ナップ)に参加した。中野重治は1954年に書いた自伝的小説『むらぎも』のなかで、この時代を作品化している。作中では『土くれ』という雑誌名になっている。

脚注

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  1. ^ 驢馬”. 世界大百科事典 第2版. コトバンク. 2018年3月11日閲覧。
  2. ^ a b 窪川鶴次郎「『驢馬』時代の堀とのこと」(文藝 1953年8月)。別巻2 1997, pp. 237–241
  3. ^ a b 谷田昌平編「年譜」(別巻2 1997, pp. 407–422)
  4. ^ 「中野重治」(多恵子 1996, pp. 60–69)
  5. ^ 「略年譜」(アルバム 1984, pp. 114–108)
  6. ^ 「驢馬の同人」(多恵子 1996, pp. 70–73)
  7. ^ 中野重治「ふたしかな記憶」(中央公論 1953年7月)。別巻2 1997, pp. 191–195
  8. ^ 「五『驢馬』の人々との出会い」(佐多 1983, pp. 106–132)

参考文献

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  • 堀辰雄『堀辰雄全集別巻2』筑摩書房、1997年5月。ISBN 978-4480701107  初版は1980年10月。
  • 小久保実 編『新潮日本文学アルバム17 堀辰雄』新潮社、1984年1月。ISBN 978-4-10-620617-7 
  • 佐多稲子『年譜の行間』中央公論社、1983年10月。ISBN 978-4120012402 
  • 堀多恵子『堀辰雄の周辺』角川書店、1996年2月。ISBN 978-4048834391 

関連項目

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外部リンク

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