高儀進
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高儀 進(たかぎ すすむ、1935年9月24日 -2020年8月4日[1])は、日本の英文学者、翻訳家、早稲田大学名誉教授。
人物・来歴
[編集]神奈川県生まれ。早稲田大学文学部卒。早稲田大学政治経済学部助教授、教授を務め、2006年定年退任。
デイヴィッド・ロッジの訳を多数刊行。初期の訳にマクルーハン『グーテンベルグの銀河系』、また推理小説を数多く訳している。
翻訳
[編集]- 『現代人のタフな生き方』(ノーマン・V・ピール、恒文社) 1963
- 『人間拡張の原理』(マーシャル・マクルーハン、後藤和彦共訳、竹内書店) 1967
- 『グーテンベルグの銀河系』(マクルーハン、竹内書店) 1968
- 『ビアズリー』(スタンリー・ワイントラウブ、美術出版社) 1969、のち改訂改題『ビアズリー伝』中公文庫 1989
- 『殺人の哲学』(コリン・ウィルソン、竹内書店) 1970、のち角川文庫、のち改題『殺人ケースブック』河出文庫 1992
- 『ぼくはお城の王様だ』(スーザン・ヒル、角川書店) 1976
- 『ブレイク 革命の時代の予言者』(J・ブロノフスキー、紀伊国屋書店) 1976
- 『奇妙な出会い』(スーザン・ヒル、角川文庫) 1977
- 『呪われた絵』(スティーヴン・マーロウ、角川書店) 1978
- 『ゴッホ この世の旅人』(アルバート・J・ルービン、講談社) 1979、のち講談社学術文庫(改訂版) 2005
- 『人質はロンドン!』(ジェフリー・ハウスホールド、角川書店) 1981
- 『ターナー 生涯と芸術』(ジャック・リンゼー、講談社) 1984
- 『ロチェスター卿の猿 十七世紀英国の放蕩詩人の生涯』(グレアム・グリーン、中央公論社) 1986
- 『笑いの遊歩道 イギリス・ユーモア文学傑作選』(沢村灌共編訳、白水Uブックス) 1990
- 『嘘をつく人びと』(ティモシー・フィンドリー、ハヤカワ・ミステリアス・プレス文庫) 1990
- 『誘拐のヴァカンス』(ティム・パークス、早川書房) 1991
- 『最終法廷』上・下(マイケル・マローン、早川書房) 1991、のちハヤカワ文庫 1996
- 『ワトソン氏を殺す』(ピーター・マシーセン、早川書房) 1992
- 『無慈悲な季節』(マイケル・マローン、早川書房) 1992
- 『作者の死』(ギルバート・アデア、早川書房) 1993
- 『彼らはSW19からやってきた』(ナイジェル・ウィリアムズ、早川書房) 1993
- 『ウィンブルドンの毒殺魔』(ナイジェル・ウィリアムズ、早川書房) 1993
- 『秘密』(イアン・バンクス、早川書房) 1996
- 『毒殺魔の十二カ月』(ナイジェル・ウィリアムズ、早川書房) 1996
- 『殺人容疑』(デイヴィッド・グターソン、講談社文庫) 1996
- 『計画殺人』(マイケル・キンブル、講談社文庫) 1997
- 『フラミンゴ白書』(ラリー・ベイカー、講談社文庫) 1999
- 『死よ光よ』(デイヴィッド・グターソン、講談社文庫) 2000
- 『フィリップス氏の普通の一日』(ジョン・ランチェスター、白水社) 2000
- 『ベートーヴェンの遺髪』(ラッセル・マーティン、白水社) 2001
- 『越境』(パット・バーカー、白水社) 2002
- 『スパイたちの夏』(マイケル・フレイン、白水社) 2003
- 『シェイクスピア贋作事件 ウィリアム・ヘンリー・アイアランドの数奇な人生』(パトリシア・ピアス、白水社) 2005
- 『本草家カルペパー ハーブを広めた先駆者の闘い』(ベンジャミン・ウリー、白水社) 2006
- 『ヒトラー暗殺』(ロジャー・ムーアハウス、白水社) 2007
- 『ベルリン・オリンピック1936 ナチの競技』(デイヴィッド・クレイ・ラージ、白水社) 2008
- 『ナチが愛した二重スパイ 英国諜報員「ジグザグ」の戦争』(ベン・マッキンタイアー、白水社) 2009
- 『食品偽装の歴史』(ビー・ウィルソン、白水社) 2009
- 『ジョージ・オーウェル日記』(ピーター・デイヴィソン編、白水社) 2010
- 『ナチ略奪美術品を救え 特殊部隊「モニュメンツ・メン」の戦争』(ロバート・M・エドゼル、白水社) 2010
- のち改題『ミケランジェロ・プロジェクト ナチスから美術品を守った男たち』上・下(角川文庫) 2015
- 『ジョージ・オーウェル書簡集』(ピーター・デイヴィソン編、白水社) 2011
- 『ナチ戦争犯罪人を追え』(ガイ・ウォルターズ、白水社) 2012
- 『戦時下のベルリン 空襲と窮乏の生活1939-45』(ロジャー・ムーアハウス、白水社) 2012
- 『チャールズ・ディケンズ伝』(クレア・トマリン、白水社) 2014
- 『スクープ 新聞記者小説』(イーヴリン・ウォー、白水社) 2015
- 『イーヴリン・ウォー傑作短篇集』白水社 2016
- 『イーヴリン・ウォー伝 人生再訪』(フィリップ・イード、白水社) 2018
- 『ポリー氏の人生』(H・G・ウェルズ、白水社) 2020
デイヴィッド・ロッジ作品
[編集]- 『交換教授』(デイヴィッド・ロッジ、白水社) 1982、のち白水Uブックス(上・下)1984、のち改訳版(全1巻)白水社 2013
- 『大英博物館が倒れる』(デイヴィッド・ロッジ、白水社) 1982
- 『どこまで行けるか』(デイヴィッド・ロッジ、白水社) 1984
- 『小さな世界 アカデミック・ロマンス』(デイヴィッド・ロッジ、白水社) 1986、のち新版 2001
- 『素敵な仕事』(デイヴィッド・ロッジ、大和書房) 1991
- 『楽園ニュース』(デイヴィッド・ロッジ、白水社) 1993
- 『恋愛療法』(デイヴィッド・ロッジ、白水社) 1997
- 『胸にこたえる真実』(デイヴィッド・ロッジ、白水社) 2000
- 『考える…』(デイヴィッド・ロッジ、白水社) 2001
- 『作者を出せ!』(デイヴィッド・ロッジ、白水社) 2004
- 『ベイツ教授の受難』(デイヴィッド・ロッジ、白水社) 2010
- 『絶倫の人 小説H・G・ウェルズ』(デイヴィッド・ロッジ、白水社) 2013
- 『起きようとしない男』(デイヴィッド・ロッジ、白水社) 2017:短編集
- 『作家の運 デイヴィッド・ロッジ自伝』(デイヴィッド・ロッジ、白水社) 2019
マイクル・ディブディン作品
[編集]- 『血と影』(マイクル・ディブディン、ハヤカワ・ミステリアス・プレス文庫) 1993
- 『陰謀と死』(マイクル・ディブディン、ハヤカワ・ミステリアス・プレス文庫) 1994
- 『消えゆく光』(マイクル・ディブディン、ハヤカワ・ミステリアス・プレス文庫) 1994
- 『水都に消ゆ』(マイクル・ディブディン、ハヤカワ・ミステリアス・プレス文庫) 1995
- 『闇の幽鬼』(マイクル・ディブディン、ハヤカワ・ミステリアス・プレス文庫) 1996
脚注
[編集]- ^ 『文藝家協会ニュース』9月号