高岡神社 (飯綱町)
表示
高岡神社(たかおかじんじゃ)は、長野県飯綱町にある神社。社格は旧村社。
歴史
[編集]- 旧高岡村(飯綱町西部)の各集落には、産土神あるいは氏神として、村社または無格社が祭祀されていた。
- 1908年(明治41年)10月15日 - 各集落の村社・無格社を合祀し高岡神社と命名する。
- 1953年(昭和28年)3月 – 宗教法人登記。
- 1979年(昭和54年)4月29日 - 芹沢神社・荒井権現・新井神社を高岡神社より分社する。
- 1993年(平成5年) - 当時、牟礼村天然記念物(昭和44年11月6日指定)であった高岡神社の大杉(樹齢350年)が、落雷の被害に遭い2本を切り倒す[1]。
神社合祀について
[編集]明治40年に出された神社合祀に関する訓令により、各集落の村社・無格社あわせて15社を合祀して当時の村名をとり高岡神社と命名することになった。社地は様々な意見が出されたが、夏川の地を卜して合祀することになり、明治41年10月に高岡神社となった。
合祀された各集落の産土神
[編集]- 袖之山神社(旧村社):袖之山字浦の久保 [祭神]建御名方命 361坪の地に鎮座。氏子43戸。
- 東原神社(旧村社):地蔵久保字東原 [祭神] 天照皇大神 120坪の地に鎮座。氏子20戸。
- 坂口神社(旧村社):坂口字屋敷添 [祭神] 誉田別尊 400坪の地に鎮座。氏子13戸。
- 高坂神社(旧村社):高坂字呑水 [祭神]建御名方命 1564坪の地に鎮座。氏子66戸。ほかに大山祇命を祀る山神社(無格社)の石祠あり。信徒65人。
- 野村上神社(旧村社):野村上字中町 [祭神]建御名方命 151坪の地に鎮座。境内に「風神」級長戸邊命(しながとまのみこと)を祀る祠あり。氏子53戸。
- 伊勢社(旧村社):野村上茶臼山組字平石 [祭神]天照皇大神 45坪の地に鎮座。氏子10戸。
- 伊勢社(旧村社):大字川上字堰下旧北川組 [祭神]天照皇大神 110坪の地に鎮座。氏子24戸。
- 飯綱社(旧村社):夏川字飯綱堂 [祭神] 宇賀御魂神 1255坪の地に鎮座。氏子27戸。
- 芹沢神社(旧村社):芹沢字宮浦 [祭神]建御名方命 73坪の地に鎮座。氏子12戸。
- 伊勢社(旧村社):旧中宿村 [祭神] 大日霊貴尊 241坪の地に鎮座。氏子40戸。
- 諏訪社(旧村社):横手組字屋敷添 [祭神]建御名方命 152坪の地に鎮座。氏子20戸。
- 荒井権現:旧新井村字上ノ山 [祭神] 天御中主神、高皇産神、神皇産神 東西7間半、南北10間の地に鎮座。
- 新井神社(旧村社):新井村字久祢下 [祭神]建御名方命 185坪の地に鎮座。
上記のうち、芹沢神社・荒井権現・新井神社を昭和54年4月29日高岡神社より旧新井神社の地に分社して、「古町神社」として独立する。
高岡神社の大杉
[編集]飯綱町天然記念物。樹齢350年といわれる6本の杉並木が聳えている[2]。
高坂の男獅子「和藤内」
[編集]例祭における獅子舞は普通女獅子であるが、飯綱町高坂地区には男獅子の「和藤内(わとうない)」が現在も継承されている。和藤内とは、近松門左衛門の浄瑠璃「国性爺合戦」の一部を取ったものである。
- 三番叟の舞(さんばそうのまい)
- よたん舞
- 御幣舞(おんべまい)
- 鈴神楽
- 昭代神楽(しょうたいかぐら)
- 和藤内
脚注
[編集]- ^ 切り倒された大杉の切り株の一部が、牟礼西小学校昇降口に展示されている。
- ^ 「自然とともに生きる」『飯綱町町勢要覧2010』、22頁より引用
参考文献
[編集]- 牟礼村誌・学校誌編纂委員会『牟礼村誌』上巻、566-574、583、698-699、816頁。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 御神木と社 高岡神社長野県神社庁