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高澤秀次

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

高澤 秀次(たかざわ しゅうじ、1952年(昭和27年)7月18日 - )は、日本の文芸評論家日本ジャーナリスト専門学校文芸創作科、慶應義塾大学総合政策学部明治学院大学文学部、近畿大学大学院文芸学研究科非常勤講師、苫小牧駒澤大学国際文化学部特任教授、二松學舍大学文学部非常勤講師を歴任。

略歴

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北海道室蘭市生まれ。北海道室蘭栄高等学校早稲田大学第一文学部(文芸専攻)卒業。フリージャーナリストを経て、1980年代後半から評論活動を始める。民俗ルポルタージュから思想史、近代知識人論、中上健次に関する評論・研究、文芸評論などのほか、文芸誌上に発表された近年の作家論では、中野重治金石範大西巨人石牟礼道子小島信夫小田実古井由吉後藤明生津島佑子がある。

中上健次研究の第一人者であり、集英社版全集の年譜(第15巻)製作を担当したほか『評伝中上健次』、編著として『中上健次エッセイ撰集 青春・ボーダー篇』、『中上健次エッセイ撰集 文学・芸能篇』、『中上健次と読む「いのちとかたち」』、『中上健次「未収録」対論集成』、『現代小説の方法』がある。

熊野大学夏季セミナーの講師兼コーディネーターを2008年(平成20年)まで務めた。

著書

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単著

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  • 『旗焼く島(ムラ)の物語 沖縄・読谷村のフォークロア』社会評論社、1988年。 
  • 『辺界の異俗(フォークロア) 対馬近代史詩』現代書館、1989年。 
  • 『昭和精神の透視図(パースペクティブ) 大衆の形成からポスト・モダンまで』現代書館、1991年。 
  • 『戦後知識人の系譜』秀明出版会〈発言者双書〉、1998年。 
  • 『評伝中上健次』集英社、1998年。 
  • 『海をこえて 近代知識人の冒険』秀明出版会、2000年。 
  • 江藤淳 神話からの覚醒』筑摩書房〈戦後思想の挑戦〉、2001年。 
  • 『中上健次事典 論考と取材日録』恒文社21、2002年。 
  • 『戦後日本の論点 山本七平の見た日本』筑摩書房〈ちくま新書〉、2003年。 
  • 吉本隆明 1945-2007』インスクリプト、2007年。 
  • 『ヒットメーカーの寿命 阿久悠に見る可能性と限界』東洋経済新報社、2009年。 
  • 『文学者たちの大逆事件と韓国併合』平凡社新書、2010年。 
  • 『戦後思想の「巨人」たち-「未来の他者」はどこにいるか』筑摩書房〈筑摩選書〉、2015年。 
  • 『評伝 西部邁』毎日新聞出版、2020年。 
  • 『評伝 立花隆』作品社、2023年。 

監修・編著

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  • 中上健次『中上健次エッセイ撰集』監修、恒文社21、2001年8月。 
  • 中上健次『中上健次と読む『いのちとかたち』』編、河出書房新社、2004年。 
  • 中上健次『中上健次「未収録」対論集成』編、作品社、2005年。 
  • 中上健次『現代小説の方法』編、作品社、2007年。 
  • 別冊太陽「中上健次」監修、平凡社、2012年。
  • 中上健次「電子版中上健次全集」監修、小学館、2016~2017年。

翻訳

From〈Passion〉to〈Compassion〉:The World of Ishimure Micihiko's Work(Translated by Caroline A.WakeE)Ecocriticism in Japan LEXINGTON BOOKS 2017「〈受苦〉から〈共苦〉へ―石牟礼道子の作品世界」(「すばる」2014年7月号抄訳)

共著

雑誌記事

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関連項目

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