高畑由起夫
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高畑 由起夫(たかはた ゆきお、1953年4月13日 - )は、日本の生態学者、自然人類学者、霊長類学者。関西学院大学名誉教授[1]。主な研究対象はニホンザルやチンパンジー、ワオキツネザル等。2009年~2011年には、日本霊長類学会の会長を務めた[2]。
経歴
[編集]- 福島県会津若松市 出身。
- 1972年:福島県立会津高等学校 卒業。
- 1976年:京都大学理学部 卒業。
- 1981年:京都大学大学院理学研究科動物学専攻 修了。
- 1982-1984年:国際協力事業団 派遣専門家(タンザニア)。
- 1986-1991年:京都大学理学部 助教。
- 1991-1992年:京都大学理学部 専任講師。
- 1992-1996年:鳴門教育大学学校教育学部 助教授。
- 1996-1999年:関西学院大学総合政策学部 助教授。
- 1999-2018年:関西学院大学総合政策学部 教授。
所属学会
[編集]研究活動
[編集]ニホンザルにおいて、特定のオスとメスの間に親和的関係が生まれると、その後は交尾を避けるようになる現象(特異的近接関係: Peculiar Proximate Relations, PPR)を発見した[3][4]。
著書
[編集]- 高畑由起夫(1985)『ニホンザルの生態と観察』ニュー・サイエンス社.pp. 99
- 高畑由起夫(1994)『性の人類学―サルとヒトの接点を求めて』世界思想社.pp. 267
- 山村恒年・高畑由起夫・入江一恵・槇村久子・横山孝雄 (1995)『21世紀へ 環境学の試み―自然と人間の共有の未来にむけて』嵯峨野書院.pp. 284
- 高畑由起夫・山極寿一(編)(2000)『ニホンザルの自然社会―エコミュージアムとしての屋久島』京都大学学術出版会.pp. 228
論文
[編集]- 高畑由起夫・阿野裕美ほか(1977)淡路島ニホンザル調査報告.にほんざる 4: 8-13.
- Yukio Takahata (1980) The reproductive biology of a free-ranging troop of Japanese monkeys. Primates 21: 303-325.
脚注
[編集]- ^ 『日本人類学会進化人類学分科会 ニューズレター 2019/9』(http://anthro.zool.kyoto-u.ac.jp/evo_anth/evo_anth/symp1906/NL201909.pdf )のp.6に「高畑 由起夫 関西学院大学名誉教授」との記載あり。
- ^ https://researchmap.jp/read0050503
- ^ Yukio Takahata (1982): The Socio-Sexual Behavior of Japanese Monkeys, Z. Tierpsychol. 59: 89-108
- ^ 立花隆(著)『サル学の現在』(平凡社,1991) 第Ⅰ部第二章「セックスを回避する親和関係」←なお、この書籍の中で、高畑由起夫本人の「実をいうと、ぼくは今はもうあんまりPPRのことを語りたくはないんです。ちょっと方法的に特殊にやりすぎたという反省もあります。つまり、本当はもっと一般性のある現象を、非常に特殊なものにつくりあげてしまったのではないかという気がするんです。」という発言が紹介されている。
外部リンク
[編集]- 高畑由起夫研究室(総合政策学部・大学院総合政策研究科 研究室Blog):https://web.archive.org/web/20220329174624/http://kg-sps.jp/blogs/takahata/ (アーカイブ)
- 高畑由起夫 - researchmap
- 高畑由起夫 - J-GLOBAL
- 高畑由起夫 - KAKEN 科学研究費助成事業データベース
- 論文一覧(KAKEN、CiNii、IRDB)