髙田茂樹
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高田 茂樹(たかだ しげき、1954年1月30日 - )は日本の英文学者。主だった研究分野は、シェイクスピアを中心とするエリザベス朝の演劇と、広くイギリス近代初期の文化。
学歴
[編集]- 1972年4月 - 京都府立大学文学部文学科西洋文学専攻課程入学
- 1976年3月 - 同大学同学部同学科同専攻課程卒業
- 1976年4月 - 東京大学大学院人文科学研究科英語英文学専門課程修士課程入学
- 1979年3月 - 同大学院同研究科同専門課程修士課程修了
- 1979年4月 - 同大学院同研究科同専門課程博士課程進学
- 1980年3月 - 同大学院同研究科同専門課程博士課程退学
職歴
[編集]- 1980年4月 - 岡山大学助手 教養部に配属(英語担当)
- 1981年4月 - 同大学講師
- 1986年4月 - 同大学助教授
- 1988年4月 - 神戸大学助教授 教養部に配属(英語担当)
- 1990年4月 - 金沢大学助教授 文学部に配属(イギリス文学担当)
- 2003年4月 - 金沢大学教授
- 2007年4月 - 金沢大学教授 組織改編により、歴史言語文化学系・人文学類に配属
- 2019年3月 - 定年により、退職
+ 2019年4月 - 金沢大学名誉教授
著書
[編集]- 『奈落の上の夢舞台−−後期シェイクスピア演劇の展開』(水声社、2019)
翻訳
[編集]- スティーヴン・グリーンブラット『ルネサンスの自己成型−−モアからシェイクスピアまで』(みすず書房、1992)
- ピーター・ブルックス『肉体作品−−近代の語りにおける欲望の対象』(新曜社、2003)
- クリストファー・マーロウ『タンバレイン』(水声社、2012)
- スティーヴン・グリーンブラット『シェイクスピアの自由』(みすず書房、2013)
- レベッカ・ストット『進化論の知られざる歴史−−ダーウィンとその〈先駆者〉たち』(作品社、2024)
主な論文
[編集]著書に再録されたものを除く。共著の分担執筆分を含む。
- 「装いの王−−フォード『パーキン・ウォーベック』考−−」(上・下)(『ペルシカ』〔岡山英文学会〕第8号〔1981)47-56頁、第99号〔1982〕15-23頁)
- 「『タイタス・アンドロニカス』の頃−−初期シェイクスピアにおける悲劇観の形成−−」(『リテラ』(岡山大学教養部英語科)創刊号〔1981〕31-40頁)
- 「エリザベス朝悲劇における個人の発見−−『リチャード三世のモラルとエートス−−」 (『岡山大学教養部紀要』第18号〔1982〕151-178頁)
- 「新歴史主義の視点」(『リテラ』(岡山大学教養部英語科)第3号〔1988〕57-80頁)
- 「塵に遊ぶ−−『行人』における時間と人称−−」(『近代』〔神戸大学「近代」発行会〕第68号〔19990〕23-51頁)
- 「新歴史主義の視点から−−創造的対話に向けて−−」(『英語青年』第137巻第1号「特集:文学史の読み直し」〔1991〕13-15頁)
- 「『ヘンリー四世二部作』−−あるいは、シェイクスピア的温厚さの起源について−−」(玉泉八州男他編『シェイクスピア全作品論』〔研究社出版、1992〕145-164頁)
- 「解釈の多様性という古くて新しい問題−−『夏の夜の夢』の劇中劇とその周辺−−」(Shakespeare News 〔日本シェイクスピア協会会報〕第33巻第2号〔1994〕2-6頁)
- 「『フォースタス』の悪魔」(玉泉八州男編『エリザベス朝演劇の誕生』〔水声社、1997〕451−477頁)
- 「家族の肖像−−シェイクスピア『ジョン王』論−−」(楠明子・原英一編『ゴルディオスの絆−−結婚のディスコースとイギリス・ルネサンス演劇』〔松柏社、2002年〕93-124頁)
- 「理想の君主を演じる−−『ヘンリー五世』への道」(日本シェイクスピア協会編『蘇るシェイクスピア−−没後四〇〇年記念論集』〔研究社、2016〕)150-174頁
- 「水村美苗『本格小説』−−語りの位相」(『文学海を渡る 〈越境と変容の新展開〉』〔三弥井書店、2016〕191-227頁)
- 「『リチャード二世』−−神と人、王と臣下のあり方と関係を巡る一考察」(『金沢大学歴史言語文化学系論集 言語・文学編』9号, 2017)17-41頁
- 「崩れゆく世界の中で−−シェイクスピア『ヘンリー六世』三部作−−」(上)(『金沢大学歴史言語文化学系論集 言語・文学編』10号, 2018)17-42頁 −−−−(下)(『金沢大学歴史言語文化学系論集 言語・文学編』11号,2019)1-31頁