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鹿嶋敬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

鹿嶋 敬(かしま たかし、1945年4月1日[1] - )は、日本の社会学者・元ジャーナリスト。専門は、女性労働、男女共同参画、ジェンダー論家族社会学ワーク・ライフ・バランス論、マスコミュニケーション論など。日本経済新聞記者として長く男女雇用機会均等法の制定など「女性と労働」問題などを追及したが、定年を機に研究者に転身し、2005年から実践女子大学人間社会学部教授を務めた。2015年に同大学を定年退職後は、一般財団法人女性労働協会会長[2]としてファミリーサポート事業の展開や女性の活躍推進などに力を注ぐ。

男女共同参画社会の形成にも尽力し、2005年9月~2017年3月まで政府の重要政策会議である男女共同参画会議議員。第4次男女共同参画基本計画・計画策定専門調査会会長、国の男女共同参画行政を監視する監視専門調査会会長等も務めた。

2018年春の叙勲で、旭日中綬章を受章した。

略歴

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  • 1945年 - 茨城県ひたちなか市生まれ。
  • 1963年 - 高校卒業と同時に日立製作所国分工場入社。
  • 1964年 - 同工場退社。
  • 1965年 - 千葉大学文理学部入学。
  • 1969年 - 同大学卒業。日本経済新聞社入社。編集局生活家庭部長、編集局次長兼文化部長、編集委員兼論説委員等を歴任。
  • 2005年 - 同社退社。現在、同社社友。実践女子大学人間社会学部教授就任[3][4]
  • 2015年 - 同大学退職。一般財団法人女性労働協会会長兼専務理事就任。
  • 2020年 - 同協会顧問就任。

社会貢献

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  • 男女共同参画会議議員(2005~2017年)
  • 内閣府監視専門調査会会長(2005~2015年)
  • 内閣府基本問題・計画専門調査会会長代理(2006~2010年)
  • 次世代のための民間運動~ワーク・ライフ・バランス推進会議代表幹事(日本生産性本部、2006~2015年)
  • ワーキングウーマン・パワーアップ会議代表幹事(日本生産性本部、2008~2015年)
  • 国立女性教育会館監事(2007~2011年)
  • 一般財団法人女性労働協会会長(2011~2020年、2015年から専務理事を兼務、2020年から顧問)[5]
  • 東京都女性活躍推進会議会長(2014~)[6]
  • 豊島区男女共同参画推進会議会長(2005~2019年)
  • 東京都、千葉県、神奈川県、茨城県、三重県のほか区、市等の男女共同参画関連の審議会委員、会長等を務める(1991~2019年)

恵里子

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披露宴を半年後に控えた娘・恵里子を2008年にボリビアでの交通事故(ポリタンクにガソリンを入れた状態の車同士が衝突し爆発・炎上)によって亡くす。その悲しみを少しでも癒すため、写実画家・諏訪敦に娘の肖像画を依頼した。この依頼によって描かれた作品「恵里子」はその制作過程がNHK日曜美術館にて「記憶に辿りつく絵画~亡き人を描く画家~」[7]として放送され話題を呼んだ。

著作

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単著

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共編著

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  • 『今日も元気にOLします』(草思社、1986)ISBN 4-7942-0241-5
  • 『雇用均等時代の経営と労働』(東洋経済新報社、1987)ISBN 9784492260319  
  • 『ウーマン・フロンテイア』(日本経済新聞社、1988)ISBN 4-532-08831-3
  • 『制御の世紀』(日本工業新聞社、1989)ISBN 4-8191-0657-0
  • 『花婿学校』(三省堂、1990)ISBN 9784385353548
  • 『変容する男性社会』(新曜社、1993)ISBN 9784788504554
  • 『ワークスタイルの転換』(ぎょうせい、1993)ISBN 4-324-03726-4
  • 『男性学』(岩波書店、1995)ISBN 9784000039086
  • 『シリーズ【家族】① 明日の家族 自立と協調の実現』袖井孝子共編 (中央法規出版、1995)ISBN 9784805813515
  • 『定年後 「もうひとつの人生」への案内』(岩波書店、1999)ISBN 9784000098885
  • 『筑紫哲也の現代日本学言論①「働く」』(岩波書店、2001)ISBN 9784000266512
  • 『岩波講座 自治体の構想』(岩波書店、2002)
  • 『ジェンダー白書「女性に対する暴力」』(明石書店、2003)
  • 『ジェンダー白書「女性と経済」』(明石書店、2007)

受賞

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  • 日本有職婦人クラブ(BPW)全国連合会 ベスト・メン賞 ’90(1990年)
  • 第13回赤松良子賞(2009年)[8]
  • 平成29年度男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰(2017年)[9]
  • 旭日中綬章(2018年)

脚注

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  1. ^ 『著作権台帳』
  2. ^ 鹿嶋 敬. “会長あいさつ”. 一般財団法人女性労働協会. 2014年8月25日閲覧。
  3. ^ 鹿嶋先生の紹介ページ”. 教員一覧. 実践女子学園. 2014年8月25日閲覧。
  4. ^ 鹿嶋 敬. “著者一覧”. 株式会社日本経済新聞出版社. 2015年4月6日閲覧。
  5. ^ 会長あいさつ|女性労働協会
  6. ^ 東京都男女平等参画を進める会及び東京都女性活躍推進会議委員名簿
  7. ^ "「日曜美術館~記憶に辿りつく絵画~」". 日曜美術館. 26 June 2011. NHK総合
  8. ^ 「共同参画」2010年 1月号 | 内閣府男女共同参画局
  9. ^ 平成29年度男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰受賞者名簿

外部リンク

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