鹿錫俊
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人物情報 | |
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生誕 |
1955年(68 - 69歳) 中国 |
出身校 |
復旦大学大学院歴史・国際政治学研究科 一橋大学大学院法学研究科 |
学問 | |
研究分野 |
東アジア政治 国際関係論 |
研究機関 | 大東文化大学 |
学位 |
法学博士 復旦大学 博士(法学) 一橋大学 |
学会 |
中国現代史研究会 日本国際政治学会 日本現代史研究会 アジア政経学会 現代中国学会 |
主な受賞歴 | 太田勝洪記念中国研究学術賞 |
脚注 |
鹿 錫俊(ろく しゃくしゅん、鹿锡俊、Lu Xijun、1955年 - )は中国および日本の国際政治学者。大東文化大学教授。専門分野は、東アジアの政治と国際関係[1]。博士(法学)。
経歴
[編集]1955年、中国生まれ。1991年、中国復旦大学大学院歴史・国際政治学研究科博士課程修了。1993年、復旦大学より法学博士学位取得。1995年、一橋大学大学院法学研究科博士課程単位取得満期退学[2]。
一橋大学法学部助手。日本学術振興会特別研究員[3]。1998年10月14日、一橋大学より博士(法学)学位取得[4]。
2001年、島根県立大学総合政策学部助教授。2004年、同教授。2005年、大東文化大学国際関係学部国際文化学科教授。
一橋大学兼任教授。南京大学中華民国史研究センター客員教授[5]。
2012年、中国研究所より第8回太田勝洪記念中国学術研究賞を受賞した[6][7]。
著書
[編集]単著
[編集]共編著
[編集]- (宇野重昭)『中国における共同体の再編と内発的自治の試み』国際書院、2005年
文部科学省科学研究費補助金研究成果報告書
[編集]- 『中国国民政府の対日政策:1934~1937年:特にソ連・中国共産党要因との関わりを中心に』(文部科学省科学研究費補助金研究成果報告書)島根県立大学、2005年6月
- 『「満州」残留旧日本軍人に関する調査研究:中国共産党地域による「留用」の諸相を中心に:1945~1955年』(文部科学省科学研究費補助金研究成果報告書)島根県立大学、2006年6月
論文
[編集]学術雑誌
[編集]日本語
[編集]- 「国民政府対日関係の船出:1927~1928」『東瀛求索』第7号、中国社会科学研究会、1995年
- 「日中危機下中国外交の再選択-国民政府対ソ復交過程の考察」『一橋論叢』117巻1号、1997年1月
- 「板挟みの中の模索:中国国民政府対日政策の研究:1931~1933」(一橋大学博士論文)、1998年
- 「塘沽停戦協定後中国の政策修正とその性質」『東瀛求索』第11号、中国社会科学研究会、2000年4月
- 「中国の政策的分裂と日本の誤算-熱河危機期日中関係の一断面-」『一橋論叢』124巻1号、2000年7月
- 「江沢民主席の「三つの代表」論と中国の政治改革」『リポート21』2001年度
- 「「連ソ」問題を巡る国民政府の路線対立と「二重外交」 : 中・日・ソ関係の一考察:1933-34年(第I部 北東アジアの国際関係)」『北東アジア研究』1号2001年03月
- 「中国の対日対ソ関係-1927~1932年-」『北東アジア研究』2号、2001年10月
- 「「過去への不満」と「未来への不安」-日中の感情的軋轢を克服する道は (「靖国騒動」のあとに)」『論座』77号、2001年10月
- 「実地調査の映像から見た中国地域社会の変貌-居民委員会と社区(Community)建設とは何か」 (世界はいま、日本はいま--島根の未来(あした)を見据えて) 『リポート21(2002年度)』
- 「日中関係-これまでの10年、これからの10年(パネルディスカッション) (世界はいま、日本はいま--島根の未来(あした)を見据えて) / 勝村 哲也 ; 陳 仲奇 ; 鹿 錫俊 他 『リポート21』2002年度
- 「「三つの代表」論と中国の政治改革」『総合政策論叢』島根県立大学総合政策学会、第3号、2002年3月
- 「記憶と歴史における物心両面-中国現代史研究会第4回ワークショップに参加して」 (特集 「国民の物語」と「記憶としての歴史」〔中国現代史研究会第4回ワークショップ〕)『現代中国研究』12号、2003年3月30日
- 「私にとっての古厩先生」 (特集 三世代追悼) -- (古厩忠夫氏追悼) 『近きに在りて』43号、2003年8月
- 「中国における社会保障制度の改革」『リポート21』2004年度
- 「東北解放軍医療隊で活躍した日本人 : ある軍医院の軌跡から」『北東アジア研究』第6号、2004年1月
- 「書評 小池聖一著『満州事変と対中国政策』」『史学研究』248号、2005年6月
- 「満洲事変期における中国の対ソ政策」『ロシア史研究』78号、2006年
- 「戦後中国における日本人の「留用」問題 : この研究の背景と意義を中心に」『大東アジア学論集』第6号、2006年3月
- 「書評 光田剛著 御茶の水書房 『中国国民政府期の華北政治-1928-37年』」『中国研究月報』62巻7号(通号 725)、2008年7月
- 「(研究ノート)中国都市部の社区衛生機構に関する一考察ー政策と実相ー」『北東アジア研究』第16号、2008年12月
- 「ヨーロッパ戦争開戦前夜の蔣介石-日記から読み解く中国当局者のシナリオ-」『中国研究月報』第65巻第7号、2011年8月
中国語
[編集]- 「済南惨案前後蒋介石的対日交渉」『史学月刊』1988年第2号
- 「中日战争时期日本对蒋政策的演变」近代史研究編輯部『近代史研究』1991年第4期
- 「日本对华对美政策与中日美关系的演变 1937-1941」(復旦大学博士論文)、1992年
- 「日本对中国的観察与陈立夫访苏计划的泄密」中共中央文献研究室『党的文献』総第79期、2001年
- 「1932年中国对苏复交的决策过程」近代史研究編輯部『近代史研究』2001年第1期
- 「蒋介石的中日苏关系观与“制俄攘日”构想-兼论蒋汪分歧的一个重要侧面(1933-1934)」近代史研究編輯部『近代史研究』2003年第4期(総第136期)、2003年
- 「九・一八事变期间中国的对苏政策」『俄罗斯历史研究』第78号、2006年
- 「日本的国际战略与中日战争的扩大化-论联接中日战争和太平洋战争的一个关键原因」近代史研究編輯部『近代史研究』2007年第6期(総第162期)、2007年11月
- 「国民政府对欧战及结盟问题的应对」中国社会科学雑誌社『歴史研究』2008年第5期
- 「蒋介石与1935年中日苏关系的转折」『近代史研究』2009年第3期
- 「蒋介石对《苏德互不侵犯条约》的反应」近代史研究編輯部『近代史研究』2011年第3期
単行本所収
[編集]- 「「直接交渉」問題を巡る日中間の対応 1931~1932」衛藤瀋吉編『共生から敵対へ-第4回日中関係史国際シンポジウム論文集』東方書店、2000年
- 「抗戦前期国民政府對日美関係的反応」中国社会科学院近代史研究所編『一九三〇年代的中国』下巻、中国社会科学文献出版社(北京)、2006年
- 「第6章 満洲事変と日中紛争」「第7章 アジア太平洋戦争と東アジア国際政治の変容」川島真、服部龍二編『東アジア国際政治史』名古屋大学出版会、2007年
- 「世界化する戦争と中国の「国際的解決」戦略-日中戦争、ヨーロッパ戦争と第二次世界大戦」石田憲編『膨張する帝国 拡散する帝国-第2次大戦に向かう日英とアジア』東京大学出版会、2007年
- 「日中関係における心の問題-歴史と思想の検証から見た壁、傷とズレ」三谷博、金泰昌編『東アジア歴史対話-国境と世代を越えて』東京大学出版会、2007年
- 「華北から南京へ 旧ソ相互牽制戦略の変容と蒋介石の「応戦」決定」軍事史学会編『軍事史学』第43巻第3・4合併号(特集・日中戦争再論)、錦正社、2008年3月
- 「戦後国民政府による日本人技術者「留用」の一考察」斎藤道彦編著『日中関係史の諸問題』中央大学出版部、2009年
- 「欧州情勢への対応と日独ソ関係への処置-1940 年前後、太平洋戦争への中国の戦略-」防衛省防衛研究所編『太平洋戦争と連合国の対日戦略 : 開戦経緯を中心として』(戦争史研究国際フォーラム報告書)2009年3月
- 「第13章 旧日本軍人の処遇問題をめぐる蒋介石の対応——送還から招聘への裏面史に見る「白団」の起源」黄自進、劉建輝、戸部良一 編著『〈日中戦争〉とは何だったのか――複眼的視点』ミネルヴァ書房、2017年
翻訳
[編集]- 瀋志華「中ソ条約交渉における利益の衝突とその解決」『思想』927号、2001年8月
- 石源華(許建珍・共訳)「中国の隣国外交モデルの変遷とその趨勢 : 1949~2000年」『北東アジア研究』2号、2001年10月
脚注
[編集]- ^ “教員紹介”. 大東文化大学国際関係学部. 2011年2月23日閲覧。
- ^ 石田憲『膨張する帝国 拡散する帝国』(2007年)、258ページ
- ^ http://www.nids.go.jp/event/forum/pdf/2008/forum_j2008_11.pdf [リンク切れ]
- ^ 鹿錫俊, 「板挟みの中の模索 : 中国国民政府対日政策の研究:1931~1933」 学位論文 一橋大学, 乙第203号, 1998年,NAID 500000206694
- ^ http://shss.sjtu.edu.cn/new/info_detail.asp?id=34 [リンク切れ]
- ^ 鹿錫俊教授(国際文化学科)に太田記念賞 大東文化大学 2012年02月23日
- ^ 太田勝洪記念中国学術研究賞について 一般社団法人中国研究所