麻布競馬場
麻布競馬場 あざぶけいばじょう | |
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誕生 | 1991年(32 - 33歳)[1] |
職業 |
小説家 会社員 |
最終学歴 | 慶應義塾大学卒業[1] |
活動期間 | 2022年 - |
文学活動 |
Twitter文学 タワマン文学 |
デビュー作 | 「この部屋から東京タワーは永遠に見えない」 |
公式サイト | 麻布競馬場 (@63cities) - X(旧Twitter) |
麻布競馬場(あざぶけいばじょう、1991年 - )は、日本の小説家。ニックネームは「アザケイ」[3]。 会社員の傍ら覆面作家として主にTwitterやnoteにて作品を発表している。
来歴
[編集]Twitterでツリー形式の小説を投稿していたTwitterアカウント「窓際三等兵」[注 1]に影響を受け、2021年10月より自身のアカウント「麻布競馬場」で小説の発表を始める[5]。発表した小説群が話題となり作品の中には14万「いいね」を獲得したものもある[4]。2022年9月にこれまで発表した小説の中から20作品を収録した短編集『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』を刊行すると、Amazonの文芸作品の売上ランキングで1位を獲得するなど2022年12月の時点で5刷3万部を売り上げた[4][6]。2024年、『令和元年の人生ゲーム』で第171回直木三十五賞候補[7]。
人物
[編集]生年、出身校など以外のプロフィールを公表しておらず、メディア出演などに際しては猫のイラストのTwitterアイコン(イラストレーターの岡村優太が製作)を模したお面などで顔を隠している[8]。ペンネームの「麻布競馬場」は、東京に生きる人々を競走馬に例え、「好きに走りまわっているように見えて、実際には決まったコースを走らされている。結局、ムチを打たれながら競争させられている。」という皮肉を込めて名付けたという[9]。大学卒業後8年間麻布十番に在住していた[10]。Twitterを始めた当初のアカウント名は「麻布警察署」で、愛称の「アザケイ」はこの時からのものである[11]。自身の結婚観について「結婚には向いていない」としている。3年間交際していた婚約者がいたが、2022年夏に婚約を破棄したという[12]。
作品
[編集]単行本
[編集]- 『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』(2022年9月5日、集英社、ISBN 978-4-08-788083-0)[13]
- 「3年4組のみんなへ」 / 「30まで独身だったら結婚しよ」 / 「2802号室」 / 「青山のアクアパッツァ」 / 「真面目な真也くんの話」 / 「森から飛び出たウサギ」「僕の才能」 / 「ウユニ塩湖で人生変わった(笑)」 / 「高円寺の若者たち」 / 「大阪へ」 / 「大阪から」 / 「お母さん誕生日おめでとう」 / 「Wakatteをクローズします」 / 「吾輩はココちゃんである」 / 「うつくしい家」 / 「希望」 / 「この部屋から東京タワーは永遠に見えない」 / 「カッパを見たことがあるんです」 / 「東京クソ街図鑑」 / 「すべてをお話しします」
- 『令和元年の人生ゲーム』(2024年2月、文藝春秋、ISBN 978-4-16-391808-2)
漫画原作
[編集]アンソロジー
[編集]- 『本当に欲しかったものは、もう Twitter文学アンソロジー』(2023年4月5日、集英社、ISBN 978-4-08-788089-2)[16]
- 「Twitter童話 アリとキリギリス」 / 「港区桃太郎」 / 「大人になるということ」
書籍未収録
[編集]- 「あの日、喫茶店での出来事」(エッセイ、MEN'S NON-NO WEB、2022年11月5日)[17]
- 「背伸びして住んだ麻布十番の思い出」(エッセイ、東京カレンダーウェブサイト、2022年11月25日)
メディア出演
[編集]ラジオ
[編集]- 『峯岸みなみと麻布競馬場 ユトリノサトリ』(2022年12月30日、ニッポン放送)
- 今村翔吾×山崎怜奈の言って聞かせて(2024年9月6日・13日、abcラジオ)
ウェブテレビ
[編集]- 『ABEMA Prime』(2023年1月31日、ABEMA)[9]
ポッドキャスト
[編集]『chelmicoと麻布競馬場のいくぜ!就活大作戦 supported by 三菱電機』(2023年3月10日 - 3月31日)[18]
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b “麻布競馬場|著者ページ”. 東洋経済ONLINE. 株式会社東洋経済新報社. 2023年4月17日閲覧。
- ^ “「麻布競馬場」とは何者か?「中流の悲しみ小説」で大バズりの作家が「中流、東京、地方都市」への思いを語った”. 現代ビジネス. 株式会社講談社. p. 7 (2022年9月5日). 2023年5月12日閲覧。
- ^ 河崎環 (2022年9月8日). “「気づきましたか? 実は僕は…」Twitterを沸かせる覆面小説家・麻布競馬場(31)が明かす自らの“素顔””. 文春オンライン. 株式会社文藝春秋. 2023年5月21日閲覧。
- ^ a b c “ツイッター文学、書籍化続々 若者ひき付け炎上も味方に”. 日本経済新聞 (株式会社日本経済新聞社). (2023年1月27日) 2023年5月13日閲覧。※有料記事
- ^ “「麻布競馬場」とは何者か?「中流の悲しみ小説」で大バズりの作家が「中流、東京、地方都市」への思いを語った”. 現代ビジネス. 株式会社講談社. p. 1 (2022年9月5日). 2023年5月13日閲覧。
- ^ “麻布競馬場「この部屋から東京タワーは永遠に見えない」 他人の転落が最大の娯楽に”. 好書好日. 株式会社朝日新聞社 (2022年12月27日). 2023年5月13日閲覧。
- ^ “芥川・直木賞候補決まる 尾崎世界観さん、柚木麻子さんら”. 時事ドットコム. 時事通信社. 2024年6月13日閲覧。
- ^ “人はなぜ社会に出た後も模試のA判定を自慢するのか 初の著書が発売即重版 麻布競馬場さんに聞く【前編】”. スポーツ報知 (株式会社報知新聞社). (2022年9月20日) 2023年5月13日閲覧。
- ^ a b “Twitterで話題“タワマン文学”火付け役の麻布競馬場「東京は地方で馴染めなかった人間の決勝戦だ」”. ABEMA TIMES (株式会社AbemaTV). (2023年2月4日) 2023年5月21日閲覧。
- ^ 麻布競馬場 (2022年11月25日). “Twitterで大反響!麻布競馬場が書き下ろし『背伸びして住んだ麻布十番の思い出』”. 東京カレンダー. 東京カレンダー株式会社. 2023年5月21日閲覧。
- ^ 河崎環. “「気づきましたか? 実は僕は…」Twitterを沸かせる覆面小説家・麻布競馬場(31)が明かす自らの“素顔””. 文春オンライン. 株式会社文藝春秋. p. 2. 2023年5月21日閲覧。
- ^ “峯岸みなみ、結婚後の現実を告白「ハッピーとは限らない」”. サンケイスポーツ (株式会社産経デジタル). (2022年12月30日) 2023年5月13日閲覧。
- ^ “この部屋から東京タワーは永遠に見えない”. 株式会社集英社. 2023年4月17日閲覧。
- ^ “麻布競馬場「この部屋から東京タワーは永遠に見えない」のコミカライズがYJで”. コミックナタリー (株式会社ナターシャ). (2023年3月30日) 2023年4月17日閲覧。
- ^ “バックナンバー”. 週刊ヤングジャンプ公式サイト. 集英社. 2024年6月27日閲覧。
- ^ “本当に欲しかったものは、もう Twitter文学アンソロジー”. 株式会社集英社. 2023年4月17日閲覧。
- ^ “Twitter文学で話題!麻布競馬場さんの書き下ろしエッセイ「あの日、喫茶店での出来事」を公開!”. 株式会社集英社 (2022年11月5日). 2023年4月17日閲覧。
- ^ “chelmicoと麻布競馬場のいくぜ!就活大作戦”. 三菱電機株式会社. 2023年5月21日閲覧。
外部リンク
[編集]- 麻布競馬場 (@63cities) - X(旧Twitter)
- 麻布競馬場 (63cities) - note