黄土の旗幟のもと
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『黄土の旗幟のもと』(こうどのきしのもと)は、皇なつきによる日本の漫画作品。『ミステリーDX』増刊「歴史ロマンDX」(角川書店)に連載されていた。
国の未来を憂う杞県の挙人[1]・李信が李自成と出会い、その軍に身を投じ、洛陽を落とすまでを描く歴史漫画である。
登場人物
[編集]- 李戴之(りたいし)[2]
- 主人公。字を李信(りしん)、後に李巌(りがん)と名を改める。
- 重税で飢える民を救済し、人望が厚い挙人。暴力で物事を解決することを嫌う。妻・淑艶は、反乱軍と見なされている李自成の軍に加わることに反対し、首を吊って自殺してしまう。
- 紅娘子(こうじょうし)[2]
- 盗賊や民を苦しめる役人を懲らしめる義侠心に溢れる娘。李信が軍に入ったのを機に自らも軍に入った。
- 李侔(りぼう)
- 字を斉修(さいしゅう)。李信の実弟。
- 宋(そう)
- 杞県を治める地方官。困窮に喘ぐ民たちの減税を訴える声に耳を貸さない。
- 李自成(りじせい)
- 通称・闖将(ちんしょう)。新しい国作りを考えており、民衆の人望厚い李信を自軍に招く。
- 郭鵬樹(かくほうじゅ)
- 洛陽の通伴[3]。李信の親友であり、淑艶の兄。李信が李自成の軍に入ったという噂は間違いで、人質に取られているのだと思い、自成に降伏を促しに軍へ赴く。
関連項目
[編集]書誌情報
[編集]- 単行本:1996年5月発行、角川書店《あすかコミックスDX》、ISBN 4-04-852675-8
- 文庫本:2005年12月発行、潮出版社《潮漫画文庫》、ISBN 4-267-01734-4、解説:岡崎由美(早稲田大学文学部教授)