黒木正浩
生年月日 | 1972年3月10日(52歳) |
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出身地 | 日本・京都府京都市 |
ジャンル | 映画監督 |
活動期間 | 2004年 - |
黒木 正浩(くろき まさひろ、1972年3月10日 - )は、日本の役者、映画監督、エンターテイナーである。 京都府京都市生まれ。ヨーロッパ企画、オポス所属。 「人」としてのかっこいい生き方を模索し、「男の俳句」を詠むことを趣味とする。 映画監督としては「黒木組」を率い、数多くの映画を撮る。 ピアノ、ヌンチャク、80年代のディスコダンスをたしなむ。
来歴
[編集]保育園
[編集]当時の愛称は「まーくん」。 運動会の時、モモレンジャーのお面をかぶって走ることになったが、それを泣いて嫌がり、モモレンジャーのお面を破って、ミドレンジャー役に変えてもらった。 しかしのちに当時の写真を見ると、なぜか満面の笑みでモモレンジャーのお面をかぶって走っている[1]。
小学生~中学生
[編集]ブルースリー、魁!!男塾、風魔の小次郎をはじめとした車田正美作品など、黒木の人格を形成する偉大な作品たちに出会う。
自宅を「黒木道場」と呼び、友達もそう呼び始める。
隣の学校のやつらにボコボコにされ、好きだった女の子を取られた。 のちに、その女の子にキスの練習を求められるも、断る男気を見せる。
高校生~チーム時代
[編集]「ペテン師黒木」などという落書きが学校の壁にあふれ、黒木本人がそれを消す羽目になってしまう。
夜道、人に追いかけられ、友達と二人で竹やぶに逃げ込んだ。 友達は竹やぶで傷だらけになったが、黒木は傷ひとつなかった。
地元の某レーシングチームに入ってよろしくやる。
周りの友達が高校を辞めていくという大きな流れがあり、その中で、黒木も高校を辞めた。
チーム時代は、楽しい日々が続いたが、仲間がみんな18歳になり、車を買うからと言って働きはじめ、3月生まれの黒木だけがバイクに乗っている状況に。 その後、チームはなんとなく散り散りになる。
ディスコ時代
[編集]20歳ごろ、木屋町のディスコのVIPルームに入りびたる。 ドリンクや食事のチケットが山ほどもらえて、使いきれない時期をすごす。 ディスコに来ていた外国人たちとも親密になる。 一方で、祇園のディスコではお立ち台の女性たちに罵声を浴びせてしまい、出入り禁止に。
友達のおじさんと毎日いっしょにいて、土地を見にいくのについて行ってはお金をもらう、という不思議なバイトの日々を過ごす。 それがある日もらえなくなり、友達にそれを言ってみると「お前何にもしてへんやろ!」と、当たり前のことを言われる。
全日おっかけ時代
[編集]全日本プロレスのおっかけで、友達と3年間ほど全国を回る。 関西圏での試合や、重要な興業は、ほぼ欠かさず見にいく。
ある日の試合後、お金がなくて、グッズ売り場に立っているジャイアント馬場に手を振っていると、傍らにいた馬場の奥さんから、「あの子たち、いつも来てる子たちよ」と、馬場に引き合わせてもらえる。 そこで、ジャイアント馬場にNSCにいくことを相談すると、「物事をはじめるのに遅いも早いもないよ」と、ありがたい言葉をもらう。
お笑い時代
[編集]26歳ごろ、大阪NSCに21期生として入学[2]。コンビを組んでは別れを繰り返しながら、オーディションに出場し続ける日々。 劇場の出口で、お客さんの女子高生から罵声を浴びせられ、黒木も言い返して、嫌われてしまう。
このころ、友達と車に乗っているとき、センターラインを割ってきた対向車と正面衝突。後部座席にいた黒木だけ、車外に投げ出されて助かる。 その後、松葉杖をつきながらコントをしていた。
劇団のようなコントユニット「ワンツースリー」結成。 一年間で7本公演を打ったのち、解散。
当時同じユニットの先輩だった、現・浜辺のウルフから、ヨーロッパ企画の公演「冬のユリゲラー」のビデオを借りて、見る。感動してしまう。
ヨーロッパ企画へ
[編集]2004年、ヨーロッパ企画第14回公演「空前のクイズアワー」を観にきて、そのまま打ち上げに参加。 そのまま入団を希望するも、当時のメンバーの平均年齢が24歳くらいだったのに対し、黒木は31歳だったので、すこし躊躇された。とはいえ入団。
「ショートショートムービーフェスティバル」で、初めて映画「ザ・レストラン」を監督。審査員の本広克行監督に投票してもらった。 そのイベントは、照明オペも任されていたが、居眠りしてしまい、「感電して気を失っていた」と嘘をつく。
2004年、ヨーロッパ企画第16回公演「インテル入ってない」に出演。 同じく初出演だった、当時18歳だった西村直子と買い出しに出かけ、道中、仲良くなろうとしてセクハラっぽい会話をしてしまい、嫌われる。
当時の彼女と結婚目前だったが、相手の母親の反対により破談。家にまで怒鳴りこみに来られる。
ヨーロッパ企画の事務所でうんこするとき、ドアにうまく鍵がかけられず、西村に開けられてしまい、驚かれてまた嫌われる。これは2回あった。
黒木組結成
[編集]2006年、「黒木組」結成。ヨーロッパ企画の役者や映像スタッフとともに、映画監督としての基盤をじわじわと固め始める。 これ以降、「智恵光院雀鬼」「硬派探偵」など、少年漫画的な世界観のもと、正しい生き様を問いかける活劇映画シリーズを、数多く監督。
また、協力者たちに神輿を担がれる形で、「黒木祭」「黒木ピアノリサイタル」「黒木VSゾンビ」など、さまざまなイベントを開催。
2007年、バイト先の女子に恋をしたことが、ラジオ「ヨーロッパ企画の試験放送」の中で、「バイト男」というコーナーに。 ラジオをあげて応援したが、相手にばれ、ディレクターさんが謝りにいくという結末に。
「ピンヒールストンピング」というコンビ名で、M-1グランプリに出る。バッグを盗まれるのが嫌で、バッグを舞台袖にもっていく。
ベビーピーの根本コースケと、麻雀対決。あまりにも負けるので腹が立ち、諏訪と間違ったイカサマをするも、負ける。
2008年、実写映画「魁!男塾」にいたく興奮し、「応援団」を買って出る。ヨーロッパ企画メンバーを巻き込み、誰一人出演していないのに、学ランで街を練り歩いて絶叫で宣伝した。
アプリゲーム「サンシャイン牧場」をはじめ、1日のほとんどをそれに費やす。 サービスが停止する最後の日に行ってみたら、収穫はできるものの、作物を植えることはできなかった。
2011年にKBS京都で「ヨーロッパ企画の暗い旅」がスタート。そこでは名物キャラクターとして取り沙汰され、「クイズ!黒木」「黒木マジックショー」「黒木ケミカルマジックショー」など、さまざまな黒木企画が行われる。
2012年、ピアノを習い始める。月謝は先生の家の芝刈りと犬の散歩。しかし三カ月ほどで挫折。
2013年、アプリゲーム「モンスターストライク」を始め、1日のほとんどをそれに費やす。
2014年、家庭の事情により、黒木道場転居。
2017年、アプリゲーム「魁!男塾」の、サービスが止まる最後の瞬間を見届けるべく、現在もプレイ中。
仙人時代
[編集]2017年 ハゲか白髪かの選択をせまられ、白髪を選ぶ。 髪のことを考え、お湯だけのシャンプーをし始める。時には、重曹とクエン酸で炭酸シャンプーをすることも。飲んでも害がない天然リンスも自作し始める。 卵殻パウダーも乳鉢で作り始める。それを酢と飲んでいる。
ヨーロッパ企画の映像作品に監督して関わり、「黒木祭」を主催。上記の経歴を生かした少年漫画風の熱い作品を得意とする[3]。
監督作品
[編集]- 智恵光院雀鬼(2005年)
- 続・智恵光院雀鬼(2006年)
- 智恵光院雀鬼3(2007年)
- 智恵光院雀鬼 外伝(2008年)
- 智恵光院雀鬼ZERO(2010年)
- 硬派探偵〜いつも何かを覚悟する〜(2013年制作、2018年劇場公開)[4]
- 硬派探偵~恋愛を覚悟する~(2016年)
- 硬派探偵~これが俺だと覚悟する~(2016年)
- 硬派探偵~見たもの全てを覚悟する~(2017年)[5]
- 打つ!涙なむ ~お友だち見つけたら、なんと!~(2018年)[3]
- 第1話#4、11(2019年、朝日放送)脚本、編集兼任
原作
[編集]- 舞台「智恵光院雀鬼」(2010年、神保町花月)
- ラジオドラマ「ようこそ!龍虎町へ」(2012年、KBS京都 劇的ラジオ)
- 舞台「テレビ君!どこ行くの?」(2015年、in→dependent theatre 1st)
- 舞台「硬派探偵~今が最高だと覚悟する~」(2016年、神保町花月)[6]
- 舞台「サイボーグコメディ」(2016年、元・立誠小学校ハイタウン2016)
- 舞台「みましょうか?みえますか?みえません」(2017年、in→dependent theatre 1st)
- ヨーロッパ企画カウントダウン2016→2017 in KBSホール~劇団ハイタウン新春興行『愉快青春!さか落としキャンパスロード』~(2016年、作・演出)[7]
その他制作
[編集]- タクシードライバー祗園太郎 THE MOVIE すべての葛野郎に捧ぐ(2016年)人形操作[8]
- Magic Town(2018年)撮影
- 京も1日陽だまり屋(2017年〜) 監督/人形操作
出演
[編集]テレビ
[編集]映画
[編集]- リバー、流れないでよ(2023年、ヨーロッパ企画/トリウッド) - シラキ 役
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “SSMF4 唾しぶきゲスト監督インタビュー”. www.europe-studio.net. 2019年5月10日閲覧。
- ^ “「2SEE MORE #23」ゲスト:浜辺のウルフ”. Rooftop (2018年9月10日). 2021年2月14日閲覧。
- ^ a b “ヨーロッパ企画×下北沢映画祭のコラボ企画 上田慎一郎の短編など30本超”. CINRA.NET. 2019年5月10日閲覧。
- ^ “硬派探偵 いつも何かを覚悟する : 作品情報”. 映画.com. 2019年5月10日閲覧。
- ^ Inc, Natasha. “ヨーロッパ企画「京都ニューシネマ」、日替わり企画に中村佑介や本広克行”. ステージナタリー. 2019年5月10日閲覧。
- ^ Inc, Natasha. “ヨーロッパ企画・黒木正浩の「硬派探偵」舞台版、神保町花月で本日開幕”. ステージナタリー. 2019年5月10日閲覧。
- ^ Inc, Natasha. “今年は黒木正浩の新作を上演!「ヨーロッパ企画カウントダウン2016→2017」”. ステージナタリー. 2019年5月10日閲覧。
- ^ “タクシードライバー祗園太郎 THE MOVIE すべての葛野郎に捧ぐ : 作品情報”. 映画.com. 2019年5月10日閲覧。
引用
[編集]KBS京都「ヨーロッパ企画の暗い旅」2017年10月22日放送