黒船亭
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洋食 黒船亭(ようしょく くろふねてい[1])は、東京都台東区・上野駅周辺の洋食屋[2]。明治期創業[2]。
概要
[編集]「ご飯をおいしく食べる洋食」をコンセプトとした飲食店[1]。料理のほどんとをハーフサイズで注文できる[3][4]。
提供されるハヤシライスやビーフシチューに使用されるドミグラスソースは一週間以上かけて作られる[1][4][5]。
「食べログ 洋食 百名店 2020」に選出されている[4]。
歴史
[編集]須賀惣吉(初代)が明治35年(1905年)に上野公園にて料亭「鳥鍋」を創業する[1][6][7]。鳥鍋は池や滝もあり、入浴も可能だったこともあって繁盛した[1]。
大正6年(1917年)になると、現在の黒船亭のある場所で「カフェ菊屋」を開業する[1][5][7]。カフェ菊屋は当時としては珍しい輸入酒やオードブル、ハヤシライスなどを提供していた[1]。昭和12年(1937年)には台東区池之端に本格的な中華料理店「雨月壮」を開業する[1]。雨月壮は皇族や政財界人に利用され、三島由紀夫の出版記念会が開催されたこともある[1]。
これらの店は東京大空襲のために焼失することになった[1]。昭和44年(1969年)にキクヤビルが竣工し[7]、その4階にステーキハウスとフランス料理の店「レストランキクヤ」を開業[1][7]。これが現在の「洋食 黒船亭」となる[1]。レストランキクヤもジョン・レノンとオノ・ヨーコ夫妻が利用するなど、多くの著名人に愛される店となった[7]。
黒船亭の屋号の使用は、昭和61年(1986年)からとなり[6]、三代目によるもの[3][7]。
ギャラリー
[編集]-
ランチセットのハヤシライス
出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l 松平定知、「江戸楽」編集部編「洋食 黒船亭」『松平定知の江戸・東京老舗グルメ探訪“食の歴史”をひも解く名店の味めぐり』メイツ出版、2015年、60-61頁。ISBN 978-4780415537。
- ^ a b “上野で伝統の洋食を食す ハイレベルな人気店6選”. イザ! (2024年10月9日). 2024年10月21日閲覧。
- ^ a b 「洋食 黒船亭」『古地図で巡る百年越えの老舗東京』JTBパブリッシング、2013年、28頁。ISBN 978-4533089831。
- ^ a b c “「上野の洋食」人気ランキングTOP10! 2位の「厳選洋食さくらい」を上回る1位は?【2021年10月版】”. ねとらぼ (2021年10月24日). 2024年10月21日閲覧。
- ^ a b “25位 黒船亭”. 出没!アド街ック天国. テレビ東京 (2010年4月3日). 2024年10月21日閲覧。
- ^ a b 「百年の老舗」『おいしい洋食の店首都圏版』ぴあ、2015年、49頁。ISBN 978-4835624204。
- ^ a b c d e f 「100年の老舗名店」『東京食本』 Vol.2、ぴあ、2017年、12-13頁。ISBN 978-4835633602。
外部リンク
[編集]- 洋食 黒船亭 - 公式サイト