龍前院
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所在地 | 神奈川県茅ヶ崎市浜之郷356 |
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位置 | 北緯35度20分22.06秒 東経139度23分31.51秒 / 北緯35.3394611度 東経139.3920861度座標: 北緯35度20分22.06秒 東経139度23分31.51秒 / 北緯35.3394611度 東経139.3920861度 |
山号 | 懐島山 |
院号 | 龍前院 |
宗派 | 曹洞宗 |
本尊 | 阿弥陀如来 |
創建年 | 平安時代後期 |
開山 | 道印 |
開基 | 大庭良正 |
中興年 | 永正5年(1508年) |
中興 | 楞山周厳 |
文化財 | 龍前院の五輪塔十基、龍前院の庚申塔、龍前院の梵鐘(以上、茅ヶ崎市指定重要文化財) |
公式サイト | 懐嶋山龍前院 |
法人番号 | 7021005001537 |
龍前院(りゅうぜんいん)は、神奈川県茅ヶ崎市にある曹洞宗の寺院。
歴史
[編集]平安時代後期、大庭良正の開基である。当初は法相宗の寺であったが、その後古義真言宗を経て、1508年(永正5年)の楞山周厳の中興の際に曹洞宗に転宗した[1]。
境内には、五輪塔が10基ある。俗に「二階堂十人墓」といわれている。造立年代は鎌倉時代末期から室町時代初期と考えられ、二階堂氏が当地を所領としていた時期とはズレがあるため、実際には二階堂氏とは無関係と考えられている[2]。
1591年(天正19年)、徳川家康は山岡景長に当地一帯を所領として与えた。山岡氏は近江国が発祥の地であり、先祖が三井寺の塔頭「光浄院」を建てた縁により、山岡氏の庶子が光浄院の院主を務めるのが習わしであった。本尊の阿弥陀如来は三井寺から贈られたものである。江戸時代も旗本として存続しており、山岡一族の墓が墓地にある。現在も山岡氏の末裔との交流があるという[1]。
文化財
[編集]- 龍前院の五輪塔十基(茅ヶ崎市指定重要文化財 昭和62年4月17日指定)[3]
- 龍前院の庚申塔(茅ヶ崎市指定重要文化財 昭和62年4月17日指定)[4]
- 龍前院の梵鐘(茅ヶ崎市指定重要文化財 昭和62年4月17日指定)[5]
交通アクセス
[編集]- 徒歩
- 茅ケ崎駅より約28分
- バス
- JR茅ヶ崎駅より神奈川中央バス(茅45小谷行、茅52・茅53・茅54寒川駅南口行)乗車、「登象」もしくは「つるみね小学校前」バス停で下車。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 神奈川県高等学校教科研究会社会科部会歴史分科会 編『神奈川県の歴史散歩 下(歴史散歩14) 鎌倉・湘南・足柄』山川出版社、2005年