.NET Compact Framework
Microsoft .NET Compact Framework (マイクロソフト ドットネット コンパクト フレームワーク、.NET CF)とは、Microsoftが開発し、Windows CEベースのモバイル・組み込みデバイス上で動作するように設計された、アプリケーション開発・実行環境。
概要
[編集].NET Compact Frameworkは、いくつかのフル版.NET Frameworkのクラスライブラリと、Windows CE InputPanel等のモバイルデバイスに特化したライブラリを使用する。しかし、.NET Compact Frameworkが持つライブラリは.NET Frameworkの完全なコピーではなく、より少ないスペース、リソース環境下において使用できるよう縮小されている。
特徴
[編集].NET Frameworkと比較すると、スマートデバイスでは不必要な機能・APIなどがサポートされない代わりに、メモリやCPUサイクルなどの面がバッテリ動作機器向けに最適化されていたり、赤外線接続(IrDA)がサポートされるなど、全体として携帯情報端末向けに特化している。
互換性
[編集]プラットフォームがMicrosoft .NET Compact Frameworkランタイムをサポートしなければ、.NET Compact Frameworkによってアプリケーションを動作させる事は出来ない。.NET Compact Frameworkを含むオペレーティングシステムには、Windows CE 4.1、Microsoft Pocket PC、Microsoft Pocket PC 2002、Smartphone 2003がある。.NET Compact Frameworkアプリケーションは、フルセット.NET Frameworkと.NET CFの両フレームワークが共有する機能のみを使用する場合に限り、デスクトップコンピュータ上でも動作させる事ができる。この時、デスクトップPC上での操作に特化したユーザーインターフェースにアップグレードするような事はない。
開発環境
[編集]Visual Studio.NET 2003、Visual Studio 2005、Visual Studio 2008、Visual Studio 2012等の開発環境において、.NET Compact Frameworkを用いたアプリケーションを開発できる。
リリース履歴
[編集].NET バージョン名 | バージョン番号 | リリース日 |
---|---|---|
1.0 RTM | 1.0.2268.0 | 2002年後半 |
1.0 SP1 | 1.0.3111.0 | 2003年 |
1.0 SP2 | 1.0.3316.0 | 不明 |
1.0 SP3 | 1.0.4292.0 | 2005年1月 |
2.0 RTM | 2.0.5238.0 | 2005年10月 |
2.0 SP1 | 2.0.6129.0 | 2006年6月 |
2.0 SP2 | 2.0.7045.0 | 2007年3月 |
3.5 Beta 1 | 3.5.7066.0 | 2007年5月 |
3.5 Beta 2 | 3.5.7121.0 | 不明 |
3.5 RTM | 3.5.7283.0 | 2007年11月19日 |
3.5 | 3.5.7283.0 | 2008年1月25日 |
3.5 | 3.5.9198.0 | 2009年7月20日 |
3.5 | 3.5.10181.0 | 不明 (ホットフィックス, 2010年 7月) |
3.5 | 3.5.11125.0 | 不明 (ホットフィックス, 2011年 5月) |
3.7 | 3.7.0.0 | 2009年6月8日18:38 |
3.7 | 3.7.8345.0 | 2009年 |
3.9 | 不明 | 不明 |