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コニ型フリゲート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1159型警備艦から転送)
コニ型フリゲート
1159号計画型警備艦

ДЕЛЬФИН (1982.5/1撮影)
艦級概観
艦種 警備艦フリゲート
艦名 番号名等
開発国 ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦
前級 ミルカ型フリゲート(35型)
次級 ゲパルト型フリゲート(11661型)
就役期間 1975年 - 1988年
完成 14隻
現役 8隻?
退役 6隻?
性能要目
排水量 基準:1140 t
満載:1660 t
全長 95.0 m
全幅 12.8 m
吃水 4.2 m
機関 CODAG方式, 2軸推進
M-2Bガスタービン機関(18,000hp 1基
61Bディーゼル機関(計18,000hp) 2基
速力 最大:27 kt
航続距離 1,800nmi / 14kt
乗員 96 - 110名
兵装 AK-726ロシア語版 76.2mm連装砲 2基
AK-230 30mm連装機関砲 2基
4K33短SAM連装発射機
(搭載弾数20発)
1基
RBU-6000 12連装対潜迫撃砲 2基
P-20 (SS-N-2C) SSM
※ユーゴ、リビア向け 1135,TP型 (I型,III型)
4発
406mm連装魚雷発射管
※ユーゴ、リビア向け 1135,TP型 (I型,III型);
一部艦では324mm 3連装短魚雷発射管
2基
レーダー МР-302(ストラット・カーブ) 対空捜索
ドン-2 航海
ポップ・グループ 射撃指揮
МР-105(オウル・スクリーチ)射撃指揮
МР-123 バス・テイルト射撃指揮

コニ型フリゲート(コニがたフリゲート、: Koni class Frigate)は、ソヴィエト/ロシア海軍警備艦フリゲート)である。1975年 - 1988年に14隻が建造され、現在も8隻前後が活動中である。

コニ型NATOコードネームであり、ソ連海軍の計画名は1159号計画型警備艦СКР проекта 1159)である。

概要

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コニ型フリゲートは、ペチャ型フリゲートを基にしてグリシャII型コルベットの設計を加え、1950年代に同盟諸国に供与したリガ型フリゲートの更新用に開発された輸出用警備艦である。だが実際にリガ型に続いてコニ型を運用したのはブルガリアと東ドイツ海軍の4隻のみである。また1番艦ДЕЛЬФИНは最初ソ連海軍黒海艦隊で運用されたが同盟諸国乗務員の訓練用だったようで役目の終わった1991年にはブルガリア海軍に売却されСмелиと改名された。

コニ型フリゲートやグリシャ型およびパルヒム型コルベットの直接の後継艦としてゲパルト型フリゲートが設計され1991年から建造が始まった。

原型の艦容は艦首と艦尾の76.2mm連装砲1基ずつの配備がペチャ型・ミルカ型と引き継がれ、船体一杯に拡張された船首楼型艦橋、主砲との間の一段下がった構造物上の左右前端に1基ずつ対潜ロケット砲、艦橋上にマストとレーダー、後方に煙突が続き、構造物断絶しスペースがある後にミサイルを装備した後部構造物、この当りはグリシャ型に似ている。海外諸国向けの装備の違いで大きく3タイプに分類される。

1159 (コニI型)6隻:ソ連・ブルガリア・東ドイツ・ユーゴスラビア海軍の寒冷地向け
特にユーゴスラビア海軍向けの艦はP-15(SS-N-2 スティクス、ロシア語П-15 ≪Термит≫)が装備されて、外観が変わっている。
1159-T (コニII型)6隻:アルジェリア・キューバ海軍の熱帯地向け
熱帯向けに内装等も変更があったと思われるが外見上確認できるのは煙突と対空ミサイルを装備した後部構造物がつながっている。特にアルジェリア海軍向けの艦にはSS-N-25 Switchblade、533mm2連装対潜魚雷2基が装備されている。
1159-TP (コニIII型)2隻:リビア海軍向け対艦ミサイル装備
1159-T型のリビア海軍向けとして艦橋の前と艦首砲塔の間の対潜ロケット砲十二連装РБУ-6000を左右両端に2基装備している箱型構造物を削り、左右にSS-N-2C ≪Styx≫の連装タイプを2基装備しその間の真ん中に対潜ロケット砲十二連装РБУ-6000を1基装備に改造され、対潜魚雷発射管が煙突と対空ミサイルを装備した後部構造物のつながっている両脇に装備されたが詳しくは画像確認。

またコニ型を参考とした派生艦として、ルーマニアではアミラル・ペトレ・バルブニェヌ級コルベット、ユーゴスラビアではコトル級フリゲート英語版が建造された。

同型艦一覧

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艦型 艦名 竣工 移籍・解体 備考
1159 ДЕЛЬФИН 1975年12月31日 1991年06月01日 ブルガリア海軍でСмели(スモーリー)と改名
1159 НЕРПА 1977年12月31日 1989年04月05日 東ドイツ海軍でRostock(KSS 141)と改名、統一後艦番号をF 224に変更された後、退役し解体
1159 КРЕЧЕТ 1978年12月31日 1987年08月01日 東ドイツ海軍でBerlin - Hauptstadt der DDR(KSS 142)と改名、統一後解体
1159 СОКОЛ 1979年11月30日 1989年05月04日 ユーゴスラビア海軍でSplit更にBeograd(VPB-31)と改名、エジプト海軍へ売却
1159 СКР-481 1981年12月24日 1990年04月19日 ユーゴスラビア海軍でKopar更にPodgorica(VPB-32)と改名、エジプト海軍へ売却
1159 СКР-149 1985年06月25日 1990年04月19日 東ドイツ海軍でHalle(KSS 143)と改名、統一後艦番号をF 225に変更された後、退役し解体
1159-T СКР-482 1980年09月30日 1990年04月19日 アルジェリア海軍でMourad Raisと改名
1159-T СКР-28 1980年10月30日 1990年04月19日 キューバ海軍でMarielと改名、解体
1159-T СКР-35 1981年11月30日 1991年06月24日 アルジェリア海軍でRais Kellichと改名
1159-T СКР-471 1983年08月13日 1992年12月31日 キューバ海軍で艦首番号б/н 356に改名、現在岩礁に沈没船として確認される
1159-T СКР-129 1984年08月30日 1990年04月19日 アルジェリア海軍でRais Korfouと改名
1159-TP СКР-201 1985年04月27日 1990年04月19日 リビア海軍でAl Hani と改名
1159-TP СКР-195 1985年04月27日 1992年12月31日 リビア海軍でAl Ghardabiaと改名
1159-T СКР-451 1987年12月25日 1992年12月31日 キューバ海軍でMonkadaと改名、解体

同盟諸国供与艦詳細

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関連項目

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参考文献

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外部リンク

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  • [1]ロシア語のページ、同型艦名は此処から、全体図
  • [2]ロシア語のページ、同型艦名活動詳細
  • [3]英語のページ、各国への配置状況図
  • [4] 英語のページ、各国の兵装変遷状況説明
  • [5] 英語のページ、リビア海軍KoniIII型の詳細写真