1923年9月10日の日食
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1923年9月10日の日食は、1923年9月10日に観測された日食である。樺太庁の捨子古丹島、アメリカ、メキシコ、イギリス領ホンジュラス、ホンジュラスの離島スワン諸島、コロンビアの離島セラニャ・バンクとバホヌエボで皆既日食が観測され、北アメリカのほとんどと周辺の一部で部分日食が観測された[1]。
通過した地域
[編集]皆既帯が通過した、皆既日食が見えた地域は樺太庁の捨子古丹島(現在ロシアに属する)の南東端のごく小さい部分(現地時間9月11日)、アメリカ合衆国カリフォルニア州南西部、メキシコ、イギリス領ホンジュラス(現在のベリーズ)北部、ホンジュラス共和国の離島スワン諸島、コロンビアの離島セラニャ・バンクとバホヌエボ(現地時間9月10日)だった。皆既食の最大はアメリカ合衆国カリフォルニア州サンルイスオビスポ郡南西沖約100キロの太平洋にあった[2][3]。
また、皆既日食が見えなくても、部分日食が見えた地域はソ連東部(現在ロシアに属する)、北海道中東部、北アメリカのほとんど(グリーンランド南東端のごく小さい部分を除く)、南アメリカ北西部、ポリネシア北部だった。そのうちほとんどは国際日付変更線の東にあり、現地時間9月10日に日食が見え、残りの部分では9月11日に見えた[1][4]。
観測
[編集]アメリカのヤーキス天文台は観測隊をカリフォルニア州チャンネル諸島のサンタカタリナ島に派遣した[5]。アリゾナ大学の観測隊はカリフォルニア湾の東にあるメキシコのソノラ州リベルタド港でコロナを撮影[6]。スプラウル天文台の観測隊はメキシコのドゥランゴ州東部のイエルバニス(Yerbanís)で観測した[7]。
脚注
[編集]- ^ a b Fred Espenak. “Total Solar Eclipse of 1923 Sep 10”. NASA Eclipse Web Site. 2016年4月7日閲覧。
- ^ Fred Espenak. “Total Solar Eclipse of 1923 Sep 10 - Google Maps and Solar Eclipse Paths”. NASA Eclipse Web Site. 2016年4月7日閲覧。
- ^ Xavier M. Jubier. “Eclipse Totale de Soleil du 10 septembre 1923 - Cartographie Interactive Google (1923 September 10 Total Solar Eclipse - Interactive Google Map)”. 2016年4月7日閲覧。
- ^ Fred Espenak. “Catalog of Solar Eclipses (1901 to 2000)”. NASA Eclipse Web Site. 2016年4月7日閲覧。
- ^ “1923 Solar Eclipse Expedition”. Photographic Archive. シカゴ大学. 2016年4月8日閲覧。
- ^ “1923 Solar Eclipse Expedition”. Photographic Archive. シカゴ大学. 2016年4月8日閲覧。
- ^ Miller, John Anthony; Marriott, Ross Walter (1925). Observations of the total solar eclipse of September 10, 1923 2016年4月8日閲覧。.